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(7)2002年6月現在の将棋ソフト事情
将棋ソフトについては、今までにいろいろと「勝手に考察文」の中で書いてきて、また要望も多かったのだが、ここしばらく、将棋ソフトについては触れて来なかった。と言うのも、毎年、新製品が出るたびにそれを買い、検証するには、金銭的にも時間的にも負担が大きく、最近、実はちょっと興味を失っていたこともあり、しばらくソフトそのものを使ってもいなかったからだ。
しかし、前回、考察文を書いてからすでに2年近くも経っているため、一応現在の状況を分かる範囲内でまとめてみた。本来は、それぞれの機能をなどを比較した表を作れば親切なのだろうが、作業が大変なため、直リンクと簡単な特徴だけを載せておいたので、自分の欲しい機能があるか、それぞれのホームページへ行って調べて欲しい。
なお、順番は、第12回コンピュータ将棋選手権(2002年5月開催)での順位。また、ソフトを購入する場合は、「将棋ソフト紹介」のページへ。
★各ソフトの特徴(各ソフトの販売ホームページより)
(1)激指・・・独自のアルゴリズムによる、鋭い終盤。コンピュータの読み筋と形勢判断をオープン。棋譜を解析できる。(他に、詰みのチェック、100万手の定跡、読み上げに矢内女流三段)
(2)東大将棋4・・・形勢判断表示機能の他、大道詰将棋、7番勝負、道場巡りなどの様々な企画。(他に、詰みのチェック、コンピュータの感想機能、読み上げに碓井女流二段、安食女流2級)
(3)銀星将棋・・・棋譜管理機能、自動対局ツール、音声チャット
(4)柿木将棋6・・・棋譜解析機能、詰将棋解答機能、棋譜データベースなど
(5)金沢将棋2003・・・コンピュータ将棋選手権において、過去10回中、5回の優勝、4回の準優勝という実績を持つ。
(6)AI将棋2002・・・段階的に棋力アップできる「奨励会モード」、複数の手筋を試せる「シミュレーション機能」などがある。(読み上げは、高橋和、中倉彰子女流棋士)
(7)川端将棋・・・これまでの将棋ソフトのコンピュータ然とした展開とは全く異なる怒濤の攻め将棋で終始暴れまくる。
(8)ハイパー将棋・・・「天野宗歩」名局10局、詰将棋問題60問収録。
(9)励棋+丹頂・・・肢体障害者や資格障害者のための工夫を取り入れた。詰将棋データベースにも対応。
★ネット上にあるフリーソフト
★私が今までに購入した製品(色の付いているもの:1997年以前のものは除く)
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1998年発売 |
1999年発売 |
2000年発売 |
2001年発売 |
| AI将棋 |
AI将棋3 |
AI将棋2000 |
AI将棋2001 |
AI将棋2002 |
| 東大将棋 |
東大将棋1 |
東大将棋2 |
東大将棋3 |
東大将棋4 |
| 柿木将棋 |
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柿木将棋4 |
柿木将棋5 |
柿木将棋6 |
★今までに「勝手に考察文」で書いてきた文章
パソコンソフトの実力(1998年12月作成)・・・AI将棋3と東大将棋
世紀末パソコンソフトの実力(1999年7月作成)・・・AI将棋2000
世紀末パソコンソフトの実力2(1999年9月作成)・・・東大将棋2
世紀末パソコンソフトの実力3(1999年12月作成)・・・柿木将棋4
パソコンソフトの実力(2000年版)(2000年9月作成)・・・東大将棋3とAI将棋2001
詰将棋解答機能の実力(2001年3月作成)・・・柿木5と東大3と脊尾詰
★私が今までに買ったソフトとその感想
すでに、過去に書いた「パソコンソフトの実力」にもあり、重複するが、私が驚いたのは、1998年に買った、AI将棋3である。それまでは、六枚落ちでも楽勝な将棋ソフトしか使ったことがなかったため、この驚異的な強さは、まさに感動ものだった。
そして、同じ年に発売された東大将棋も強かったが、すでにAI将棋を使った後だった為に、それほどの感動はなかった。しかも、使っていくうち、同じ手しか返さないため、それはやがて失望に変わった。
1999年、2000年と、AI将棋3を初めて使った時の強烈さが残っていたため、続いて新バージョンを期待しながら買うことになったが、残念ながら2年続けて失望感を味わうことになった。それは、機能面では少しは良くなったのかもしれないが、強さということにおいては、ほとんど変わらなかったからだ。さすがにこれだけ続けて失望感を味わったため、次のAI将棋2002は買う気がおきなかった。
東大将棋については、最初にちょっと失望したため、2を買うことはなかったが、友達の東大将棋2を一度だけ試したところ、ずいぶん改良されていたので、3は買ってみることにした。
すると、いろいろなところが改良されており、これはそれなりに納得のいく買い物だったと思う。
東大将棋は、毎年、改良されていたため、4も買ってみたが、こと強さと言うことに関しては、それほど進展が見られたとは思えない。
1999年に買った柿木将棋4については、すでにAI将棋などの強さを知っていたため、こんなものかな、という程度だった。しかし、柿木将棋5は信じられない思いでその機能を見た。と言うのも、詰将棋を解かせる機能が従来のソフトに比べて、格段にアップしていたからだ。しかも余詰め検討の機能までついていた。当然、6も買った。すると、この余詰め検討機能は、さらにアップし、正確さも増した。
必要のない人には、いらない機能ではあるが、「実戦の詰み」を毎週出題している自分としては、もうなくてはならないソフトになっている(以前は余詰め検討に20〜30分費やし、それでも完全ではなかったのに、今は、2、3分で完全になる)。
こうして思い返すと、過去自分に強烈なインパクトを与えた将棋ソフトとなると、やはりAI将棋3と柿木将棋5と言えるだろう。
★現状の将棋ソフトに対する私の認識
時々、将棋ソフトについての質問をもらうことがあるので、ここに現在の私の考えを載せておきたいと思う。将棋ソフトを買うときの参考にして下さい。
将棋ソフトには、大きく分けて、1万円前後のソフトと1000円〜2000円前後の格安ソフト、それにオンライン上のフリーソフトがある。上にあげた、コンピュータ将棋選手権の上位に来るソフトは、どれも1万円前後のソフトであり、もっとも強いレベルというのも、今ではほとんど変わらない。もちろん、それぞれのソフト同士を戦わせれば、多少はどちらかが勝ち越すことにはなるのだろうが、対人間と言うことになれば、それほどは変わらないと考えられる。
棋力的には、ずいぶん強くなり、道場の三段から四段クラス。10秒将棋などの早指しなら、四段クラスでも勝ち越すのは大変なくらい強くなってきているようだ。
2000円以下の格安ソフトは、筋が良いとは言えず、最初の駒の動きを覚えるにはいいが、勉強のために使うというのはあまりお勧めできない。試しに使うのなら、ずいぶん筋も良くなり、以前に比べ強くなった無料のフリーソフトを使ってみるのも面白いと思う。
どのソフトを買ったら良いかということであれば、選手権の順番よりは、その機能を調べて、自分の欲しい機能のあるものを購入した方がいいだろう。
ただ、一応、私の今の認識では、AI将棋は比較的、初心者にやさしい(初心者レベルが充実している)。東大将棋は、いろいろな対戦モードがあって楽しめる。柿木将棋は、詰将棋解答機能と、棋譜管理機能が非常にすぐれている。という感じだ。
つまり、あくまで現時点での私の個人的な考えだが、棋譜管理機能、又は、詰将棋を解かせる機能を使いたいと言うことなら、文句なしに「柿木将棋6」、これらの機能が必要なく、対局機能をメインに考えるなら、「激指」、「東大将棋4」、「金沢将棋2003」、「AI将棋2002」の中から、自分のパソコンの性能と、これらソフトの様々な機能をよく検討した上で、購入するのが良いと思う。
2002年6月27日作成
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