2002年夏、パソコンの将棋ソフトでトップを走る「東大将棋」に新バージョンが発売された。今回は、この東大将棋5を使っていろいろと検証した結果をここへ載せていこうと思う。
なお、検討対象としたレベルは、特に断りのない限り、マスター(最強レベル)で、コンピュータは、Pentium4の1.6G、メモリ256Mを使用している。また、文中の段位は、全て平均的な将棋センターのもの。将棋倶楽部24の段位は辛いため、もっと下がります。
---目次---
(1)対局した私の感想
(2)他の将棋ソフトとの対戦(対東大将棋4、激指、柿木将棋6)
(3)下位レベルを検証
(4)詰将棋解答機能
(5)東大4との違い
(6)その他の機能
(7)結論
参考:MYCOM GAME WEB/将棋ソフトのページ(販売先のAmazon)
(1)対局した私の感想
今回の東大将棋5、ふれ込みは、「一手違いの寄せ合いになれば、プロ顔負けの終盤力」だ。とは言え、だいたいこういったソフトの宣伝文句は、ちょっとオーバーなもの。
まず、最初はどんなもんかな、と思い、早指しで指してみた。すると、序盤から中盤、終盤とそれほど違和感なく(つまり人間と指しているのと同じような感覚で)、最後までいった。しかも、中盤のこちらの疑問手を的確にとがめられ、終盤になだれ込む。それでも、逆転できるだろうと思いながら指していたら、なんとそのまま寄せきられてしまった。
第1局を指して、「強い!面白い!」。これが最初に感じた感想だ。
2局目以降は、もう少し考えるようにして指すことにした。さすがにじっくり考えて仕掛ければ、まだ負けないようだが、それでもこのレベルアップには驚いた。四段の人達にも、何人かに指させてみたが、結構、負ける。実際、私の感じでは、4.5段(し、ごだんではなく、よんてんごだん:以降もこの小数点の段位を使っていきます)くらいの力を持っているようだ。
この前バージョンの東大将棋4はそれほど強い感じをもっていなかった(東大3と同じくらい)が、パソコンの性能もその時とは違っているので、今回改めて、東大将棋4もこのPentium4の1.6G、メモリ256Mのパソコンにインストールし、指してみた。その結果は、やはり終盤力の強化がはっきり行われていると感じさせるものだった。
それぞれ、パソコン間で勝敗を競わせれば違った結果が出るかもしれないが、私が実際に指し、他の人達にも指してもらった感じでは、東大将棋4と柿木将棋6が、3.8段、実戦金沢将棋が4.0段、激指が4.3段、東大将棋5が4.5段と言った感じだ(むろん小数点の段位などはないが、あくまで想定)。
なお、東大将棋4と5の終盤力の違いだが、この違いも一手違いの寄せ合いにならないとなかなか分かりづらいかもしれない。三段以下の人が4をやっても5をやっても違いが分からないかもしれないが、四段レベルの人が指せば、その違いをはっきり感じることができると思う。言葉で表すなら、寄せが若干するどくなったことと、終盤の緩手が、東大4は2局に1回位あったのが、東大5になって、この緩手が、5局に1回位に減ったことだ。非常に微妙なものだが、それでもこれが、1段弱レベルをアップさせた、最大要因ではないかと思う。
しかし、いろいろ指していて、欠点も見つけた。
それは、戦型によっては、序中盤で、(ソフト側が)かなり不利になってしまうものがあると言うことだ。三段の人に指してもらった時に、その人が、阪田流向かい飛車をやったところ、大優勢になった。その後、自分もやってみたら、どうもこの戦型は、苦手らしい。常にかなり有利に序中盤を進められる(もっとも実際に三段の人が勝つのは、ここからでも大変)。
他の戦型でも、こういったものはあるかもしれない。
さらに、全体的に、序中盤の大局観はそれほど良くない。もっとも、以前のソフトだとこの大局観以上に終盤力が弱かったので、あまり気にならなかったのだが、終盤力がこれだけ強化されたため、以前は気にならなかった、序中盤の大局観の悪さが、かえって目立つようになったのだろう。
今までは終盤が弱かったので、結構適当に指しても、負けることはなかったが、これだけしっかりした終盤力を持つようになると、これからは、序中盤で模様を良くして、読みを入れて仕掛けないと、終盤だけでは勝てないようになった。それだけ強くなったと言えそうだ。
もちろん、終盤が強くなったと言っても、まだまだプロには及ばない。1局の流れを、感じで言うなら、定跡形の場合、序盤3〜4段、中盤3段、中盤から終盤3.5段、終盤5段、詰みプロ級と言った感じだ。
但し、終盤5段については、ちょっと緩い時もあれば、こちらの気づかないような鋭い手が飛んでくる時もあるので、一概には言えず、ちょっと褒め過ぎかもしれない。
定跡形から外れた場合でも、極端に弱くなることはないが、前にも言ったように、戦型によっては、序中盤、3段以下と言うこともあり得るようだ。
また、指し手そのものも、非常に早い。マスターだと、最長1手40秒考えることはあるが、それでも実際に、これだけ考えることは少なく、機械の指し手を待っていると言った感覚はあまりない(つまり、ストレスを感じない)。ただ、検証のため、性能の低いパソコン(Pentium2、266、メモリ192M)で試したところ、1手40秒考える時間が増えた(棋力差は1、2局では、ほとんど感じなかったが、実際は、やや落ちているのだと思う)。
やはり、指し手の早さと、棋力の高さを最大限に引き出すためには、性能の高いパソコンで使ってみたい。
(2)他の将棋ソフトとの対戦(対東大将棋4、激指、柿木将棋6)
対戦は各々6局、全部で、18局行った。本当はもっと多く組まなければ統計としては不十分だと思うが、なにぶん時間がかかるのでこれが限界だった(対局数を偶数にしたのは、先後同じだけ組みたかったから)。結果は、参考程度に見て、その内容を詳しく見て欲しいと思う。
東大将棋4は最強のマスター、激指も最強の「三段」(実際には四段以上ある)、柿木将棋6は消費時間がほぼ同じになるように、レベル7を一手30秒に設定してこれで対戦した。
第1ラウンドは、東大将棋5と東大将棋4の6対局(先後3局づつ)。
第2ラウンドは、東大将棋5と激指の6対局(先後3局づつ)。
第3ラウンドは、東大将棋5と柿木将棋6の6対局(先後3局づつ)。
対局方法は、一台のコンピュータに対局ソフトを二つ起動させ、人間(私)が、コンピュータの指した手を、もう一方のソフトの人間側の指し手に入れてやるという方法である(先読み機能オフ)。
そして、その結果は次のようになった。
18局全ての棋譜は次のところにリンクしてあります。
対東大将棋4/対激指/対柿木将棋6
| 先手 | 東大将棋5 | 東大将棋4 | 戦型と手数 | |
| 第1局 | 東大4 | ● | ○ | 左美濃対四間飛車111手 |
| 第2局 | 東大5 | ○ | ● | 相矢倉157手 |
| 第3局 | 東大4 | ○ | ● | 三間飛車対玉頭位取り128手 |
| 第4局 | 東大5 | ○ | ● | 玉頭位取り対三間穴熊173手 |
| 第5局 | 東大4 | ● | ○ | 相居飛車(手将棋)209手 |
| 第6局 | 東大5 | ● | ○ | 矢倉対右玉140手 |
| 先手 | 東大将棋5 | 激指(三段) | 戦型と手数 | |
| 第1局 | 激指 | ○ | ● | 相矢倉94手 |
| 第2局 | 東大5 | ○ | ● | 中飛車対左美濃147手 |
| 第3局 | 激指 | ● | ○ | 中央位取り対三間穴熊88手 |
| 第4局 | 東大5 | ○ | ● | 四間飛車対居飛穴模様129手 |
| 第5局 | 激指 | ● | ○ | ごきげん中飛車風乱戦139手 |
| 第6局 | 東大5 | ● | ○ | 三間飛車対左美濃128手 |
| 先手 | 東大将棋5 | 柿木将棋6 | 戦型と手数 | ||
| 第1局 | 東大5 | ○ | ● | 相矢倉137手 | |
| 第2局 | 柿木6 | ○ | ● | 相矢倉144手 | |
| 第3局 | 東大5 | ○ | ● | 相矢倉125手 | |
| 第4局 | 柿木6 | ○ | ● | 横歩取り116手 | |
| 第5局 | 東大5 | ○ | ● | 相居飛車107手 | |
| 第6局 | 柿木6 | ○ | ● | 角換わり腰掛け銀120手 | |
東大5と激指については、互角で、だいたい想像していた通り。しかし、東大4と3勝3敗と言うのは、ちょっと解せない。ただ、内容を見てもらえば分かるが、内容は5勝1敗でもおかしくないくらい東大5の方が圧倒している。対局数を多くすれば、6対4くらいで、東大5が勝ち越すのではないかと思う。
また、柿木将棋6に対して6−0の圧勝と言うのもちょっと意外だった。柿木将棋6も結構強いので、1つか2つは入ると思っていたのだが、内容的にも、常に東大5が圧倒していたと思う(機械に使うのは変かもしれないが、「相性」の良さも感じた)。
対局時間(考慮時間)は、特に載せなかったが、最強レベル時間無制限で指すと、東大、激指、柿木の中では、激指が一番早く、次に東大だが、いずれも早く指し、(局面にもよるが)100手前後なら10分位しか時間を使わない(但し、性能の低いパソコンだともっと時間がかかる)。柿木は30秒の時間設定をしてもなお、激指や東大に比べると、時間をかなり使っているように感じた。
普通に指していてもそうだが、とにかく早く指すので、ストレスはほとんど感じなくなった。
(3)下位レベルを検証
東大将棋5の下位レベル(通常対局)は、6段階に分かれている。
低い方から、よちよち(7〜6級)、ビギナー(5〜4級)、初級(3〜2級)、中級(1級〜初段)、上級(二〜三段)、マスター(四〜五段)、という具合になっており、カッコに書いた段級が東大5のヘルプに載っているコンピュータの棋力の目安だ。
最初に試しに、よちよちと八枚落ちで指してみたら、楽勝だったが、駒落ちでは分からないと思い、実は、将棋センターに来ている7級の子供に試させてみた。この子は、現在、四段以上の人とは、八枚落ち、三段とは七枚、二段とは六枚落ちで指している。この子によちよちと対戦させたところ、やはり圧勝。次のビギナーとは勝ったり負けたりで結構いい勝負だった。
また、将棋センターに来ている2級の人にも、「初級」と指してもらったら、これはいい勝負になった。
本来は、もっといろいろな棋力の人に指してもらわないと分からないかもしれないが、私の感じでは、「よちよち」10級前後、「ビギナー」7〜6級、「初級」3〜2級、「中級」初〜二段、「上級」二〜三段、「マスター」四〜五段と言う風に受け取れた。
指し手も人間的で、弱くても決して筋が悪い訳ではない。したがって、初級の人達が勉強に使うのも、結構使えると思う。
ただ、問題点らしきものを三つ見つけた。
一つは、「ビギナー」以降には、すべて、感想戦の機能がついているのに、なぜか「よちよち」にはついていない。駒の動かし方を覚えたばかりの人にこそ、悪手と好手を教えて欲しいのだが。
そして二つ目は、やはり、段階が少なすぎることだ。
「よちよち」から「ビギナー」「初級」と進むのに、人間の大人だと何年も月日がかかるかもしれない。現在、6段階だか、これを12段階以上にして、少しずつ強くなっていけば、棋力アップが実感できて、なお面白く使えると思う。
そして三つ目は、これは子供がビギナーと指している時に起きたことだが、人間の同じ手に対しては、まったく同じ手しか返してこなかった。一度、私が終盤、「ここは、こうすればいいんだよ」と助言したら、次になんと、まったく同じ局面まで持って行ってしまった。マスターだと、コンピュータの方が手を変えると思うが、下位レベルでは、手を変えてはくれないのだろうか?
(4)詰将棋解答機能
今回の東大将棋5で、実は一番驚いたのが、この詰将棋解答機能だった。
東大4にもついていたが、今度のは、「ミクロコスモスも解ける」とのふれ込みだったので、少しはよくなったのかな?とそれほど期待せず、近くにあった、「難解な詰み」を読み込み、詰めるためのボタンを押した・・・と、瞬時に解答が出た。
これにはびっくりした。あまりに早いので、もう少し、難しいものを解かせて見ることにした。
以前、日記帳でも使い、他のパソコンで解かせた実績のある、「図巧100番」611手詰だ。
これを、当時、K2/450MHzのCPU、メモリ64Mのパソコンで、柿木将棋5を使い解かせたところ、28分位、さらに192Mのメモリにしたら、13分30秒で解いたことがあった。
この図巧、今回、P4、1.6GのCPU、メモリ256Mのパソコンで、柿木将棋6で解かせて見た。すると、さすがに早く、1分19秒。
ところがなんと、これを同じパソコンで、東大将棋5に解かせたら、たった12秒で解いた。ちなみに東大4では、1分1秒だった。
(性能の低いパソコンPentium2、266、メモリ192Mで解かせたところ、東大5で、55秒、柿木6で14分41秒)
東大4でもそこそこ早く解けることは知っていたが、余詰め検討の機能もなく、使いづらかったので、柿木6をずっと使い続けていたが、今回の東大5は、余詰め検討の機能もついた(「別解探索」という名称)。
普通の詰将棋や、通常の実戦の詰みくらいなら、正解手順(最短手順)で解き、なにより早い。別解探索が、柿木に比べるとやや使いづらい(柿木はいくつ余詰めがあったかすぐ分かり、非限定も出せるので)ものの、とにかく早く正確にもなったので、普通の人が使うには十分過ぎるだろうと思う。
もう少し、別解探索機能は使ってみないと分からないが、私自身この解答の早さはかなり魅力あるので、今後は難解な詰みなどの検討には東大5をメインに使っていくかもしれない。
(5)東大4との違い
前作東大4との違いを見ていこう。
パッケージには、次の6つの新機能が書かれている。
(1)終盤力の強化
(2)詰将棋の強化
(3)グラフィックスの強化
(4)女流棋士に挑戦
(5)終局後の疑問に答える「感想戦」機能が追加
(6)「自動ヒント」「形勢表示」機能が追加
まず、終盤力の強化と詰将棋の強化、これは、上の「対局した私の感想」や「詰将棋解答機能」でも触れた通り、確かに強くなっている(内容はそれぞれを参照)。
(3)のグラフィックスの強化、これも東大4に比べると、きれいに、見易くなった。個人的な好みもあるだろうが、私が見る限り、今までの将棋ソフトでは、もっとも見易く、(使い勝っての良い)柿木将棋に匹敵する(もしくは、よりきれい)と思う。
(4)の女流棋士に挑戦は、安食総子女流プロと碓井涼子女流プロに挑戦できるようになっている。と言っても、もちろん対戦するのは、将棋ソフトなので、単に棋風(戦型)が彼女たちと同じようになると言うだけではあるが。ちなみに、四段の人が、遊びで挑戦していたら、最初は、弱かったので、「こんなに弱い設定なの?」と思っていたら、局後、「まずは小手調べ」とか出て、徐々に強くなっていくことが分かった。写真入りのこの感想もなかなか面白い趣向だと思う。
(5)の感想戦機能についてだが、東大4も最後に感想は言ってくれる。東大5は、局後の感想以外に、終局後、任意の一手のところ(どこでも)で、ソフトの読み筋を披露する機能がついた。これは、特に三段以下の人には、かなり役に立つかもしれない。さらに、東大5と東大4で対戦させたときに、気づいたのだが、局後の感想も、東大5の方が、若干多く言ってくれるようだ。
そして、(6)の形勢表示機能。これは、終局後、感想と一緒にグラフも出ると言うもの。形勢判断の精度もかなり上がってはいるが、まだ中盤の形勢判断にやや間違いのある時がある。それでも、視覚化できるグラフは一目で形勢の推移が分かり面白い機能だ。
東大4を買った人が東大5を買うべきかどうかはその人の棋力と使いたい機能による。頻繁に実戦の詰みを解かせることが多いなら、文句なしに買ってもいいと思うが、東大4のマスターに全然勝てない人が、なお強さを求めても、それほど違っているとは感じないだろう。
ただ、詰将棋や棋譜鑑賞、棋力認定の問題などの機能を東大4で使っていた人には、別の問題や棋譜があるので、またこれを買ってやってみるのもいいと思う。
(6)その他の機能
東大将棋には、以前から、有り余るほどの機能がある。それは、当然今回の東大将棋5にも引き継がれている。
対局のメニューには、通常対局の他に、女流棋士に挑戦、将棋大会、7番勝負、道場巡り、棋譜鑑賞があり、さらに、道場巡りの中には、詰将棋、目隠し将棋、棋力認定所の他、いろいろな道場がある。
機能は、短い期間では、とても全部試すことはできなかったが、遊ぶには十分過ぎるだろう。
また、それら以外にも、棋譜編集や定跡編集の項目があったり(まだ使っていないが)、もちろん盤面編集もできるので、途中からソフトと対局することも可能だ。
kif形式で保存と読み込みができる上、クリップボードから直接貼り付けることもできるので、使い勝手もかなりいい。
それと、考えてもいなかった機能に、「最近の対局棋譜を開く」と言うのがある。普通、パソコンは、保存しないで終了すれば、その棋譜は消えるし、それが当然なのだが、なんとこれは、保存しなくても、最近指したものなら、もう一度呼び出せる機能。「ちゃんと保存しておけばいいんだから、こんな機能いらないだろ」ってことなのだが、意外にもこの機能は便利で、自分の中では、評価が高い。
ただ、一つだけ(非常に細かいことを言うようだが)、盤面編集の初期局面に、「全ての駒を駒箱へ」というのを入れておいて欲しかった(こんな機能を使うのは私だけかもしれないが、柿木6でよく使い、たいへん便利なので)。
(7)結論
さて、今回使ってきた感想を、まとめてみよう。
重複するが、私が驚いたのは、指し手が早く、そして強くなったソフトの終盤力と、強力かつ別解探索ができるようになった詰将棋解答機能だ。
序、中盤がやや弱いのだが、それだけに、中盤の定跡形で互角の局面から始めると非常に面白くためになった。実は、四段五段の人と3人で、盤面編集で定跡形で互角の分かれの局面にし、そこから、ソフトのマスターと指してみた。すると、結構、いい勝負になる。最終盤、こちらが詰めろをかけたのに対し、詰めろ逃れの詰めろをかけてきた時は、感嘆の声が上がった。
そして、「じゃあ、こう指せばどうだったのだろう?」と言うような、シミュレーションまで出来、ソフトとして、初めて、「これは役に立つ」、そう感じさせるものになったと思う。
最後に、今後の要望を出しておきたい(重要なものから順に)。
(1)対局の下位レベルをもっと細かく段階的になるように分けて欲しい。
(2)人間側の同じ手に対しては、(特に序、中盤)できるだけ、いろいろな手をその都度変えるようにして欲しい。
(3)感想機能の精度と形勢判断の精度をもっと上げ、よちよちなど、すべての対局につくようにして欲しい。
(4)対局する早さは十分だが、強さをもっと強くして欲しい(これは常にそうで、いずれプロと並ぶ強さに)。特に序、中盤の駒組み(大局観の悪さを直して)、より強くして欲しいし、戦型による弱点も克服して欲しい。
今回の要望は、比較的、少ない。それだけ完成されたものが出来つつあるのだと思うが、使っていて、これだけ終盤が強くなったのなら、こんな機能があればいいのに、と私が思ったことを書いておきたい。
それは、東大将棋は以前からそうだったのだが、レベルによって1手の消費時間を区切っている(たとえば上級は20秒、マスターは40秒と言った具合に)。これは、指す上では、長考されないので、非常に優れた考え方だと思うが、たとえば、もっと考えれば、もっといい手というのを指すことはできるのだろうか?
もし、1手3分〜5分考えてもいいから最善手を見つけられると言うのであれば、次の一手を考えさせたり、実戦で、ここはどう指せば良かったかなどを、調べるのに使いたいと思う。これだけ、終盤が強くなれば、(長考してもいいから)読みと一緒に最善手を披露する機能があれば、多くの人に役に立つのではないかと思うのだ。
また、将棋タウンの掲示板に、「棋力を計る機能があればいい」と書いていた人がいたが、これも便利な機能だと思う。もっともレベルを細かくして、これに勝てれば、何級、何段と言うことにしておけばそれでも分かることではあるが。
今までの将棋ソフトは単に遊びに使うだけだったが、これからは棋力アップの補助としても十分使える、そう感じさせるソフトになっており、次回、まだ先のことにはなるが、何が改良され、どれだけ強くなって発売されることになるのか、また楽しみにしたいと思う。
2002年09月02日作成