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将棋世界

ここでは、将棋世界の内容と感想を簡単に書いていきます。何年もたまっていけば、いつその記事があったかのデータベースになりますし、普段購入していない方の購入時の参考になればとも思っています。

表紙 2012年3月号(2月3日発売)の内容と感想
今月号、届いたのを開けて見ていきなり驚いたのは、表紙の写真。今まで、必ず棋士が大きく写っていたのにそれがありません。代わりにきれいな城と対局室の写真が!あまりにも長い間、代わり映えのしない表紙を見てきただけに結構インパクトがありました。これにより販売数がどう変わるのか興味のある所ですが、個人的にはなかなか良いと思いましたね。

さて、内容ですが、今月の巻頭カラーは、「第37期棋王戦挑戦者・郷田真隆九段に聞く」と題したインタビュー記事と、「
第61期王将戦第1局」(久保-佐藤)の佐藤康光九段による自戦解説。さらに「第38期女流名人位戦第1局」(里見-清水)(記:浅見将平氏)です。佐藤九段の自戦解説は、やはり本人がどのように読みを入れていたのかが分かり面白いです。ただこの将棋は終盤、形勢が離れてしまったので、できれば来月号には大熱戦となった第2局の自戦解説があればうれしいですね。

プロ棋戦は他に、女流王座戦第5局(清水-加藤)(記:相崎修司氏)と先日行われて話題になった第1回将棋電王戦(米長-ボンクラーズ)(記:田名後健吾氏)、さらに解説は少ないですが、上州将棋祭り(羽生-森内)、マイナビ女子オープン(里見-加藤)(文:古川徹雄氏)があります。

青野九段の「将棋時評」。今月号の中で一番面白かったので、先月に続き強調文字としました。昼食休憩の会話、泉-中川戦の持将棋、詰めろ逃れの詰めろの窪田-飯塚戦、他に女流王座戦や渡辺-三浦戦、棋王戦挑戦者決定戦、マイナビ準決勝などを取り上げています。

ちょっと変わった記事ですが、元奨励会から作家になった橋本長道氏が「第24回小説すばる新人賞」を将棋をテーマにした小説「サラの柔らかな香車」で選ばれたと言うことで取り上げられています。この人の話も面白いのですが、その後に、「香落ち下手▲8六飛戦法」というのがあり、これがさらに面白い内容(戦法)で必見です。

勝又講師の「突き抜ける!現代将棋」。第30回目で「究極の実戦的端歩術」と言うことで、今回は端攻めを取り上げています。基本的な端攻めや「端を詰めたら逆サイドから」の解説から入っていますが、大部分は端攻めにからんだ実戦例。特にトッププロの端攻めの実戦は参考になる部分が多く、普通に寄せの講座としても十分成り立っています。

中とじのカラーページは、今月も「棋士が聞くプロ対談」。今回は、佐藤康光九段と飯島栄治七段で研究パートナーとのこと。但し、記事の内容は今回も「棋士が聞く」ではなく、二人へのインタビュー記事。前半は、二人の棋譜を取り上げてその話。後半は、結婚生活、奥さんのことについてでした。

イメージと読みの将棋観」の新17回目。今月のテーマは、(1)角交換振り飛車はなぜ主流にならない?、(2)島本流▲7七金戦法は成立するか?、(3)駅馬車定跡を知っていますか?、(4)大山、受けの妙手(大山-内藤戦)、の4つ。テーマ(1)は藤井九段が得意としている戦法で、(2)は島本五段が「神戸発珍戦法で行こう」という本で紹介している指し方。この二つに関しては、ここに出てくるほとんどのプロ棋士の感想が同じで違いがありません。(3)の「知っていますか?」の見出しに「そりゃ、知ってるだろう!」と思いながら読んだら、意外に知らない人、名前しか聞いたことがないという人達がいてこれが一番の驚きでした。

リレー自戦記」は田中寅彦九段。取り上げた棋譜は第53期王位戦予選(対森内俊之名人)。戦型は、相矢倉で勝った自慢の一局、とのことですが、”自慢”と言っても嫌らしくなく、文章が面白いので楽しく読めました。

飯島七段の「横歩取り裏定跡の研究」は4回目。「△4四角戦法その1」と言うことですが、本題に入る前に、新年号を見た人からの質問(ネット上のうわさ話)に対する回答が書かれています。そしてその後に本題である△3八歩▲同銀△4四角についての解説です。
久保二冠の「さばきのエッセンス」は27回目。「見直された銀対抗その2」で、前回に引き続き、ゴキゲン中飛車対超速の▲4六銀-△4四銀の形です。自身が最近指した将棋なども取り上げ最新の考え、状況を解説しています。

付録は門倉四段の「先手”角交換”四間飛車」。今月の「イメージと読みの将棋観」では後手でこの戦法が載っており、そこではほとんどの棋士が否定的な意見ですが、こちらは先手。その差がまた全然違った将棋になり、この戦法を分かりやすく39問の次の一手で解説しているという訳です。
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表紙 2012年2月号(12月29日発売)の内容と感想
今月の特集は渡辺竜王8連覇として、「第24期竜王戦第5局」(渡辺-丸山)(記:大川慎太郎氏)が取り上げられ、渡辺竜王のインタビュー記事「想いを込めた8連覇」(聞き手:西條耕一氏)があります。このインタビュー記事では5局すべてを渡辺竜王が振り返っています。

プロ棋戦は他に、竜王戦第4局(渡辺-丸山)(観戦記:西條耕一氏)と女流王座戦第4局(清水-加藤)(記:渡辺大輔氏)、第5局(棋譜と写真のみ)、倉敷藤花戦第1局(里見-清水)(棋譜と写真のみ)、第2局(記:中島一氏)、JT決勝(渡辺-羽生)などがあります。

4ヶ月前から始まった青野九段の「将棋時評」。毎回、楽しく読んでいますが今回は特に面白かったですね。最初に女流の対局を取り上げており、その一つ上田-中村真戦。本当に実況で見たかったと思わせる終盤戦を紹介しています。また、他の記事も面白くいつも一気に読んでしまいますが、やはり取り上げ方と書き方がうまいのでしょう。

勝又講師の「突き抜ける!現代将棋」。第29回目で「端歩をめぐるストラテジー」。矢倉から始まり、相掛かり、横歩取り、角換わりと端に関連する定跡と実戦譜の解説です。さらに相居飛車戦の後は、藤井システムやゴキゲン対策の佐藤流▲9六歩、相振り飛車の端歩や2手目△3二飛に対する端歩と幅広く取り上げています。ページ数が少ない為、振り飛車の方はあまり詳しくはありませんが、現代序盤テクニックの一端が分かる記事です。

中とじのカラーページは、今月も「棋士が聞くプロ対談」。今回は、三浦弘行八段と伊藤真吾四段。記事の内容は特に言うこともなく普通に面白いのですが。ただ、「棋士が聞く」ではないですね。司会の人(鈴木宏彦氏)が普通に二人にインタビューしているだけです。

リレー自戦記」は伊藤真吾四段。取り上げた棋譜は竜王戦昇級者決定戦(対大野八一雄七段)。しかも竜王戦と同時に、フリークラスからの脱出もかかった大一番です。戦型は後手伊藤四段のゴキゲン中飛車に先手は丸山ワクチン。苦しい局面を逆転した将棋でした。

イメージと読みの将棋観」の新16回目。今月のテーマは、(1)久保流△5四銀は通用するか?(ゴキゲン中飛車対超速の序盤△5四銀)、(2)弟子との対局に何を思うか?、(3)横歩取り裏定跡の△4一玉戦法、(4)升田、三間飛車の荒さばき(対木村義雄名人)、の4つ。テーマそのものはそれほど興味あるものではなかったのですが、棋士によってそれぞれ少しずつ感想が違うのが面白いですね。

飯島七段の「横歩取り裏定跡の研究」は3回目。「△3三角基本戦法の真実」として先月の続きですが、真実というだけあり、先手がきちんと応対した場合の変化です。”先手よし”と言っても本当に微差。しかも様々な変化がありすべての変化を細かく覚えるのは大変そうです。
久保二冠の「さばきのエッセンス」は26回目。「見直された銀対抗」と言うことで、ゴキゲン中飛車対超速の▲4六銀-△4四銀の形です。最近、実況でも良く見る気がしますので、そう言う意味でも講座は読んでおきたいところです。

付録は武市六段の「受けと凌ぎ3」です。4月号に2が出て、それから約10ヶ月。今回は「詰めろを凌ぐ」に限定して39問出題したということです。前にも書きましたが類書のあまりない「希少付録」ですのでちょっと難しいですが、じっくり考えて見て下さい。
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表紙 2012年1月号(12月3日発売)の内容と感想
今月の巻頭カラーの棋譜は三つ。丸山九段が1勝した「第24期竜王戦第3局」(渡辺-丸山)(観戦記:西條耕一氏)と「第1期女流王座戦第1局」(清水-加藤)(文:相崎修司氏)、さらに「第19期倉敷藤花戦第1局」(里見-清水)(文:田名後氏)の三つです。いずれもネット中継のあった一戦ですので、ネットで見ていた人にはあまり目新しい内容はないかもしれません。ただ、改めて当時見たことを振り返るには良いでしょう。

プロ棋戦は他に、竜王戦第2局(渡辺-丸山)(観戦記:小田尚英氏)と女流王座戦第2局(清水-加藤)(記:立浪健一氏)、新人王戦第3局(豊島-佐藤天)(解説:藤井猛九段)があります。

勝又講師の「突き抜ける!現代将棋」。第28回目で「定跡の中の自陣角」と、先月に続き自陣角を取り上げています。そして、「定跡の中の」と言うだけあって、今回は勉強になる内容が多いように感じました。最初に自陣角を打つケースを4つ上げ、その後に振り飛車、居飛車と分けて実戦譜を取り上げています。

中とじのカラーページは、今月も「棋士が聞くプロ対談」です。そして今回は、木村一基八段と野月浩貴七段。同期であり親友でもあると言うことなので、今までのプロ対談とはちょっと趣が違うかもしれません。

リレー自戦記」は船江恒平四段。取り上げた棋譜は第1期加古川青流戦決勝三番勝負の第3局(対宮本広志三段)。なお、第1局と第2局についても若干の感想があり、全部の棋譜が載せられています。これもネット中継があっただけに本人の感想が読めるのは良いですね。

イメージと読みの将棋観」の新15回目。今月のテーマは、(1)2手目△3二飛戦法の新手、(2)師匠との対戦にかける思いは?、(3)柳雪、検校の21番勝負より、(4)升田七段、ライバルとの一戦、の4つ。なお、テーマ1の新手とは、佐藤康光九段が指した4手目△4二銀のことです。

先月から始まった「横歩取り裏定跡の研究」。第2回目の今回は、まず△3三角基本戦法から始めています。これは先手の横歩取りに、角交換をして△3三角と据える形。これに様々な応手、変化がある訳ですが、プロの将棋では出てこないだけに実際に使って見るのは面白いかもしれません。
久保二冠の「さばきのエッセンス」は25回目。「△7一玉型対策」と言うことで、超速に対する△7一玉型の解説です。

今までここでは取り上げてきませんでしたが、何年にも渡り長く続いているものに、「感想戦後の感想」や「名局セレクション」、さらに「あっという間の3手詰」や「実戦に役立つ5手7手詰」があります。これらは長く続いているだけあって、どれも良質な記事です。「感想戦後の感想」では、棋士の一端を見ることができ、「名局セレクション」は棋譜並べする人には最高でしょう。「3手5手7手詰」は、私も良く子ども達の手合いが空くと、一緒に盤に並べて解くことにしています。おおよそ3級〜8級位ですと3手詰を、初段〜3級位には5手7手を、有段者の子どもとは、「詰将棋サロン」を、という感じでやっています。

付録は「対5五歩中飛車”杜の都定跡”(初・中級編)」。今までの付録と違い、書いている人は、アマ強豪の加部康晴氏(島朗九段監修)。「東北から生まれた速攻戦法」として、ゴキゲン中飛車への「シンプルな自己流作戦」を解説しています。はしがきに「必ずしも精度の高い序盤を要しないアマ同士の将棋では、ひとつの面白い指し方として十分通用可と確信しています。」とあるように、アマチュアの考えた戦法で、アマ同士なら通用するものが他にもたくさんあるのでは、と思います。面白い試みですし、今後も、”アマチュアの戦法”を取り上げてもらえればうれしいですね。
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表紙 2011年12月号(11月2日発売)の内容と感想
今月の巻頭カラーも二つです。一つは竜王戦が始まった為、その第一局である「第24期竜王戦第1局」(渡辺-丸山)(記:大川慎太郎氏)。もう一つは、王座戦が終了した為、その最終局である「第59期王座戦第3局」(羽生-渡辺)(記:上地隆蔵氏)。また、新王座になったことを受けて、「渡辺明新王座インタビュー」があります。観戦記では、ネットの実況とどうしてもそれほどの違いは出てきませんが、やはり本人が対局を振り返ったり、どのように考えているかなど直接話をする内容には興味が持てます。

プロ棋戦は他に、新人王戦第1局(佐藤天-豊島)(文:国沢健一氏)と第2局(関西本部棋士室24時の中)があります。

勝又講師の「突き抜ける!現代将棋」。第27回目の今回は「記憶に残る自陣角」という今まで取り上げてきたような”戦型”ではありませんでしたので、いよいよネタ切れかと思ったのですが、内容は面白く一気に読んでしまいました。『自陣角をめぐって、あれこれの局面や、ファンのみなさんにお伝えしたいエピソードなどが、次から次へと思い浮かんできました』とのことで、特に歴史に残る自陣角や、大山、升田の自陣角など興味深いところを取り上げています。

イメージと読みの将棋観」の新14回目。今月のテーマは、(1)横歩取り最新の▲7七角戦法、(2)誰と指してみたい?、(3)柳雪の金、(4)升田、逆モーションの寄せ、の4つ。最新形は常に興味のあるところですが、誰と指してみたい?は無難な話しか出なかったですね。

リレー自戦記」は佐藤秀司七段。取り上げた棋譜は第24期竜王ランキング戦4組準決勝、佐々木慎五段との一戦。今期、竜王決勝トーナメント出場者の最年長ということですが、いきなり「老いと闘いながら」とあるのにはドキッとさせられますね。内容も、心情が良く書かれており、普段ネットであまり棋譜を見ることもないだけに実戦譜も丹念に読んでしまいました。

4ページですが、現在女流王座戦で戦っている「加藤桃子奨励会1級のインタビュー記事」があります。こちらも今までどういう人なのかまったく知らなかった訳ですが、僅か4ページの記事でも女流王座戦の見方が変わるかもしれません。

中とじのカラーページには、先月から始まった「棋士が聞くプロ対談」が収められています。今回は鈴木大介八段と永瀬拓矢四段。『羽生世代だって本物がいればニセモノもいる』とちょっと過激な出だしですが、対談は普通に面白く読めます。

講座の新連載が始まりました。題名は「
横歩取り裏定跡の研究」で講師は飯島栄治七段です。いかにも面白そうな切り口で、一気に読んでしまいましたが、第1回目の今回は、「裏定跡の入り口」で、本講座で取り上げる概略を書いています。ここでは、△3三角基本戦法(角交換後の△3三角)、△4四角戦法、△4五角戦法、相横歩取りと4つを取り上げて行くそうです。横歩取りの定跡講座ではありますが、ちょっとでも受け方を間違えるとこうなるということで、指す人には必見の講座でしょう。これから期待大です。
久保二冠の「さばきのエッセンス」は24回目。「生き残っている△3二銀型2」と言うことで、先月の続きを解説しています。

付録は「勝浦修詰将棋傑作集」。7手〜13手まで、「カミソリ流の切れ味鋭い短編を厳選」とありますが、表紙を入れて40問のうち、7手4問、13手3問だけですので、大部分は9手詰と11手詰です。難易度は、平均的かやや易しめと言った所でしょうか。同じ手数でも、詰将棋サロンのように難しくはありませんので、気楽に解いて見て下さい。
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表紙 2011年11月号(10月3日発売)の内容と感想
今月の巻頭カラーは二つ。最初に大きく取り上げられていたのは、「第52期王位戦七番勝負第7局」。「羽生新王位、通算タイトル1位タイ!」との見出しですが、記事は、「広瀬章人、失冠の一局を語る」として自戦解説で最終局が語られています。ネットの速報性に比べると、もう古くなった感じはありますが、改めてその時の一局が蘇り、通常の棋譜解説にはないお薦めの記事となっています。
もう一つは、「棋士が聞くプロ対談」として連載が始まりました。その第1回目は、郷田将棋にあこがれてプロになったという金井五段が、本人の郷田九段に聞くというものです。

プロ棋戦は他に、竜王戦挑戦者決定戦第3局(久保-丸山)(文:西條耕一氏)と王位戦第5局(広瀬-羽生)(棋譜のみ)、第6局(3ページの簡単な編集部による解説)、銀河戦決勝(糸谷-渡辺)、大和証券杯決勝(村山-菅井)、達人戦決勝(佐藤康-羽生)、JT決勝(渡辺-藤井)などがあります。
さらに中間のカラーで、王座戦第1局(羽生-渡辺)(記:山岸浩史氏)があり、次の一手形式で観戦記が書かれています。

新連載で、「
将棋時評」が始まりました。筆者は青野照市九段。「棋士の対局風景を描きながら、棋士や将棋に対する思いを書いていく」とのことで、こうした文章には定評があるだけに期待の持てる連載です。青野九段は、単行本でも、「勝負の視点」などの読み物、鷺宮定跡などの定跡本など数多く出されていて、どれも良質の本が多いです。第1回目だからということはありませんでしたが、それでも一気に読ませてしまう内容で、今後の楽しみな記事が一つ増えました。

勝又講師の「突き抜ける!現代将棋」。第26回目は、先月に続き相振り飛車。「相振り感覚、新旧対決!」です。記事の内容は、定跡の解説ではなく、今月はインタビュー記事。出ている人は、菅井五段、永瀬四段、久保二冠、藤井九段と聞きたい人に聞いていてやはり面白い内容になっています。

イメージと読みの将棋観」の新13回目。今月のテーマは、(1)石田流の研究課題(居飛車左美濃に▲6五歩の開戦)、(2)中原誠16世名人の妙手(中原-米長戦)、(3)史上最長の長考記録は?(青野-堀口戦で5時間を超える長考)、(4)谷川-米長の初手合い、の4つでした。今月は特に(1)が興味深かったですね。

久保二冠の「さばきのエッセンス」は23回目。「生き残っている△3二銀」について。現在、公式戦では圧倒的に超速が多いと言うことで、その解説です。木村八段の「これで矢倉は指せる」は34回目。なんと最終回とのことです。内容は、ずっとやってきた▲3七銀戦法、そして先月からの引き続き宮田新手、最新の攻防です。

触れたことはなかったですが、「詰将棋サロン」が臨時拡大版になっていて、いつもは8題なのに14題もあります。難しいので、なかなか”気楽には”解けないですが、挑戦してみましょう。

付録は先月の続編とも言うべき藤井九段の「藤井矢倉の攻防」。今回は、片矢倉で棒銀に組み上げた基本図からどのように攻めるかを、39問の問題形式にして自身で解説しています。かなり細かく解説しており、付録ながら内容が濃く、実戦にも役立つでしょう。
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表紙 2011年10月号(9月3日発売)の内容と感想
今月の巻頭カラーは三つ。一つ目は「山崎バニラ×山崎隆之のスペシャル対談」。二つ目は「第59期王座戦五番勝負開幕直前座談会」として森内名人、佐藤康光九段、佐藤天彦六段がこれから始まる羽生-渡辺戦を語っています。三つ目は「王位戦第4局」で、観戦記は大川慎太郎氏。第4局と言えばあの95手まで前例をなぞった将棋で、実際どのような心境、どのような考えでそうなったのか気になっていましたが、かなり詳しくそのことが書かれており実況を見ていた人には必見です。

プロ棋戦は他に、王位戦第3局(広瀬-羽生)(解説:橋本七段)と竜王戦挑戦者決定三番勝負第1局(久保-丸山)(文:西條耕一氏)があります。

勝又講師の「
突き抜ける!現代将棋」。第25回目は、5七銀左が終わり、「相振りに何が起こったか?」との題のもと相振り飛車についてです。内容は、よみがえる金無双や菅井流の仕掛け、新たな攻撃形など相振り飛車の最先端が分かりやすく書かれています。さらに「対策としての相振り飛車」。これは石田流やゴキゲン中飛車が出てきた過程で現れてきた考え方です。いずれにしても今のプロ将棋を観戦する上においても、知っておきたい基礎知識、最新知識です。

イメージと読みの将棋観」の新12回目。今月のテーマは、(1)4手目△3三角戦法課題局面(角交換後の▲6八玉の局面)、(2)ゴキ中対超速の課題局面(▲6六歩の局面)、(3)完璧なプロができるか?(自分の子供をプロにしますか?との問い)、(4)升田幸三、若き日の角殺し、の4つでした。

リレー自戦記」は村山慈明五段。取り上げた棋譜は第52期王位戦挑戦者決定リーグ白組プレーオフで羽生二冠との一戦。これはネット中継もされ、自分も見ていましたし、メルマガに観戦記を載せた将棋でもあります。こういう風に考えながら見ていた将棋を本人の自戦記で振り返ってもらうのは一番面白く、実際に見ていた時といろいろと違うこともあり二度楽しめます。

上田初美女王×新鋭四段三番勝負」のラストである3回目。相手は阿部健治郎四段で、戦型は、相穴熊。最近は実況で広瀬穴熊を見ることが多いですが、本局は、昔からある戦型の見本みたいな形(振り飛車が4筋に飛車を転回して居飛車が△7五歩から攻める)で、変化の解説も詳しく、こうした相穴熊を指す人には勉強になる棋譜です。

今月号には、不定期で時々載せられる終盤講座「逆転の心得」があります。2ヶ月前にあった屋敷伸之編で7ページ。前回と同じくテーマ図を二つ取り上げ、解説しています(棋譜有り)。
そしていつもの久保二冠の「さばきのエッセンス」は22回目。今回はちょっと変えて「3手目▲6八玉のゴキゲン外し」に対する指し方。そしてその「外し」に対し真っ向から対抗する△5四歩を指すとどのような変化になるか、を解説しています。木村八段の「これで矢倉は指せる」は33回目。先月に引き続き後手△9五歩の変化、宮田新手を巡る攻防です。

付録は藤井九段の「藤井矢倉の原理」。数年前から話題になっていましたが、それを39問の問題形式にして自身で解説したものです。今月と来月の二回に分け、今月は「原理編」として、この戦法の狙いや急所はどこにあるのかを解説しています。
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表紙 2011年9月号(8月3日発売)の内容と感想
今月の特集は、「第69期名人戦七番勝負第7局」(羽生-森内)とその激闘全7局を森内名人へのインタビューという形で振り返っています。実況で見ていた人達には今さら、という感じですが、読んで見ると内容は面白い。対局中はそんな風に思っていたんだ、という箇所も多く、一気に読ませてしまいます。
また、「
第52期王位戦」(広瀬-羽生)が開幕し、その「第1局」も広瀬王位の自戦解説で載せられています。こちらもあの激闘の第1局を、当事者がどのように読み、どのように感じて指していたかが分かり同じように一気に読んでしまいました。さらに、その王位戦開幕に関して「本音座談会:若手はなぜ、挑戦者になれなかったのか」として、渡辺竜王、戸辺六段、村山五段の三人の本音トークもあります。

プロ棋戦は他に、棋聖戦第2局と第3局(羽生-深浦)(文:国沢健一氏)(第2局は棋譜のみ)、女流王位戦第4局と第5局(甲斐-清水)(自戦解説:甲斐女流王位)などがあります。女流王位戦も名人戦と同じくインタビューしながらの解説ですので、対局中どのように考えていたかが分かり興味深いです。

勝又講師の「突き抜ける!現代将棋」。第24回目の今回は、「5七銀左よ永遠に」と題して5七銀左戦法をめぐる長い旅の最後です。そして今回は定跡の解説ではなく、すべて棋士へのインタビュー記事です。しかし内容は非常に濃い。登場するのは、羽生、渡辺、広瀬、石川、室岡、木村、米長、加藤、藤井、久保と大勢、ほぼ聞きたい人全員と言ってもいい豪華さです。

イメージと読みの将棋観」の新11回目。今月のテーマは、(1)2手目△3二飛戦法のナゾ、(2)ゴキゲン中飛車対超速(△3二銀型対二枚銀)、(3)プロの整理術は?、(4)中原の妙桂(中原-米長の王将戦第7局の終盤戦)、の4つ。(1)は△3二飛戦法について各棋士がどのように考えているかが分かります。(4)ですが、いつも実戦を取り上げており、あまり参考にならないことが多いのですが、今回の実戦はすごい手順です。「ひえー!」と思うような手順を見てから記事を読んだら、同じような感想があり面白かったです。

リレー自戦記」は佐藤天彦六段。取り上げた棋譜は第82期棋聖戦決勝トーナメント準決勝での郷田九段との一戦。戦型は相掛かり。但し、そうした戦型とは関係なく179手の大熱戦で、しかも終盤を重点的に解説していますので、面白いです。特に次の一手に出てくるような「中合いの香」は厳密には成立していなかったのに勝負手として成功した、という意味ではいかにも実戦的でした。

上田初美女王×新鋭四段三番勝負」の2回目。相手は船江恒平四段で、戦型は、相振り飛車でした。

久保二冠の「さばきのエッセンス」は21回目。先月に引き続き「ゴキゲン中飛車対超速」の5回目です。前回までは△3二金型を解説していましたが、今回は△3二銀型です。「イメージと読みの将棋観」の2番でも取り上げられていますので合わせて読みたいです。木村八段の「これで矢倉は指せる」は32回目。先月に引き続き後手△9五歩の変化、先手からの打開である▲6五歩(宮田新手)を取り上げ、さらにそれに対する後手の逆襲を解説しています。

付録は塚田九段の「塚田流急戦の極意」です。副題に「対四間飛車5七銀右戦法中級編」とあるように、四間飛車に対する5七銀右戦法を、次の一手39問にして解説しています。プロの将棋ではほとんど見なくなってしまった戦法ですが、役に立つ手筋も多く含まれており、読んで損はありません。

※二ヶ月前の7月号とは打って変わって今月は面白い記事が多かったです。赤字は両タイトル戦の解説にしてしまいましたが、「突き抜ける!現代将棋」も「イメージと読みの将棋観」も「リレー自戦記」も、いつもの月なら赤字にしたいお薦めの記事です。
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表紙 2011年8月号(7月2日発売)の内容と感想
今月の巻頭カラーは、「第69期名人戦七番勝負第6局」(羽生-森内)(記:相崎修司氏)と「第82期棋聖戦五番勝負第1局」(羽生-深浦)で、どちらも羽生がらみ、しかも二局とも勝利した一局です。その解説は、かなり詳しく書かれており、実況にはなかった変化もあります。

プロ棋戦は他に、名人戦第5局(羽生-森内)(記:池田将之氏)、女流王位戦第3局(甲斐-清水)(文:大川慎太郎氏)などがあります。

勝又講師の「突き抜ける!現代将棋」。第23回目の今回は、「5七銀左文化の総決算」。先月△3二銀型について取り上げた為今回は△4三銀型。これに、急戦の代表的な斜め棒銀、早仕掛け、棒銀が歴史の流れから現代の状況まで分かりやすく述べられています。そして最後の3ページには郷田九段のインタビューがあります。

イメージと読みの将棋観」の新10回目。今月のテーマは、(1)先手石田流にどうする?、(2)横歩取りの新戦術(後手の△5二玉型)、(3)有吉、升田の構想を打ち砕く、(4)NHK杯史に残る珍事件?(鈴木大-神吉戦での持将棋提案)、の4つ。(1)と(2)はまさに今のプロ将棋の最先端、問題になっている局面なだけにそれぞれの考え方には興味深いものがありました。

リレー自戦記」は戸辺誠六段。取り上げた棋譜は第52期王位戦挑戦者決定リーグ紅組での深浦九段との一戦。戦型は先手番で▲7五歩からの石田流を目指したのに対し、深浦九段が角を交換した為、完全な手将棋、乱戦となっています。そのため、定跡を勉強という訳にはいきませんが、内容はその時々の読み筋や心の動きなどを丁寧に書いていて、一気に読ませてしまいます。

将棋世界企画として「
上田初美女王×新鋭四段三番勝負」が始まりました。その第1回目は、門倉啓太四段で、戦型は、先手門倉四段の角交換四間飛車です。将棋の内容や書き方はちょっと微妙ですが、企画自体は面白く、あと二回に期待したいです。

一ヶ月抜けた講座ですが、今月号にはあります。久保二冠の「さばきのエッセンス」は20回目。先月に引き続き「ゴキゲン中飛車対超速」。現在、プロの将棋に最も良く出てくる超速なだけに、この変化を詳しく解説してもらえるのは有り難いです。これが(単行本ではなく)月刊誌の良いところですね。木村八段の「これで矢倉は指せる」は31回目。今回も先月に引き続き後手△9五歩の変化を掘り下げています。
さらに不定期で時々載せられる終盤講座「逆転の心得」があります。今月号は、屋敷伸之編で8ページ。テーマ図を二つ取り上げ、解説しています(棋譜有り)。

付録は門倉四段の「記録係は見た!」です。副題に「NHK杯など多くの記録係を務めた新鋭棋士が目のあたりにした熱戦集」とあるように、一風変わった次の一手実戦問題集39問です。解説のエピソードも面白くお薦めの付録になっています。
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表紙 2011年7月号(6月3日発売)の内容と感想
今月の巻頭カラーは、「第69期名人戦七番勝負第3局」(羽生-森内)(観戦記:大川慎太郎氏)。他に特集として、「追悼・団鬼六さん」があり、写真や追悼文で17ページに渡って取り上げられています。
また、6月から始まる棋聖戦の挑戦者である深浦九段へのインタビュー記事が7ページに渡って書かれており、表紙の写真も深浦九段です。

プロ棋戦は他に、名人戦第4局(羽生-森内)(文:相崎修司氏)、第4期マイナビ女子オープン第3局(甲斐-上田)(文:国沢健一氏)、第22期女流王位戦第1局(甲斐-清水)(文:一瀬浩司氏)などがあります。

勝又講師の「
突き抜ける!現代将棋」。今月号に際だって面白い記事がなかった為、前回に引き続き強調文字です。第22回目で「5七銀左戦法の変遷」。1970年代、80年代、90年代と順に5七銀左戦法を検証しています。詳しい定跡を知っている人ほど面白く読めると思いますが、うろ覚えの人も知識を整理するのに良いでしょう。後半には現状と青野九段の話が載っています。

イメージと読みの将棋観」の新9回目。今月のテーマは、(1)変則横歩取りの実戦、(2)主張をし合う矢倉戦、(3)村山流、手堅い勝ち方(4)米長、力の香、の4つ。今回はあまり興味を引くテーマはなかったです。ただ、(1)と(2)で、人により見解が違うことが面白かったですね。

第21回世界コンピュータ将棋選手権」の模様を10ページに渡って載せています。一次予選、二次予選、決勝とボンクラーズが初優勝するまでのポイントだけを絞った記事で、3日間の概略を知るには良い記事です。

第24期竜王戦のアマプロ戦総括」記事があります。二人のアマチュアがプロ3人抜きを果たしたと言うことで、このような記事になっている訳ですが、ポイントだけで棋譜がないのは残念ですね。上のコンピュータ選手権もそうですが、棋譜を楽しみにしている人も多いのでは、と思うのですが。

今回は講座がありません。棋譜も少ないですし、毎月勉強の為に買っている人にはやや不満の残る号となっているかもしれません。

付録は内藤九段の「1手・3手必至」です。但し、1手必至を出題後に3手必至を出すと言うのではなく、大部分が3手必至で、その中に1手必至を混ぜるという珍しい出題方法です。しかも問題もやさしいものからかなり難しい問題まで様々で、一応有段者向けと言っておきますが、級の人でも3手までですので考えて見て下さい。
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表紙 2011年6月号(5月2日発売)の内容と感想
今月の巻頭カラーは、「第69期名人戦七番勝負第1局」です。森内九段完勝で始まった名人戦ですが、棋譜だけを見てもあまり面白くない。その一戦を山岸浩史氏が面白く書いており、一気に読ませてしまいます。

特集は二つ。一つは「プレイバック2010」として、毎年行われる現役棋士が選ぶ2010年ベスト対局トップ10。最も面白く評価の上がった対局が10局。棋譜を並べたい人には良いでしょうし、普通に考えればこれがイチ押しの記事です。もう一つは、「振り飛車シリーズを語る」として久保二冠と菅井四段がダブルタイトル戦だった王将戦と棋王戦について一局一局を少しずつですが、感想を述べています。

プロ棋戦は他に、第4期マイナビ女子オープン第1局(甲斐-上田)(文:田名後健吾氏)、第60回NHK杯テレビ将棋トーナメント決勝(羽生-糸谷)(文:一瀬浩司氏)などがあります。

勝又講師の「
突き抜ける!現代将棋」。今回は人により面白かったかどうか意見の分かれるところかもしれません。第21回目の今回は、「5七銀左戦法の謎」。最近はほとんど見なくなってしまった昔の定跡です。しかしこの昔の定跡を独自の視点から解析し、面白く解説しています。この定跡をとことん研究した人達にとっては興味のある文章だと思います。

イメージと読みの将棋観」の新8回目。今月のテーマは、(1)超速はゴキ中に勝つか?(▲5五歩を打つかどうかの課題局面)、(2)飯島流引き角戦法の是非、(3)史上最大の大ポカは?(石田-加藤戦)(4)大山-谷川の名局、の4つです。(3)と(4)は以前見たこともありましたので・・・最新形の(1)をどういう風に考えているかは興味深かったです。

リレー自戦記」は窪田義行六段。取り上げた棋譜は第36期棋王戦予選。前期棋王戦で大活躍した窪田六段ですが、棋譜は「棋界メディア初登場の棋譜を採用」とのことで、瀬川四段との一戦です。戦型は角交換振り飛車。少し進んで、居飛車の左美濃〜玉頭位取りに石田流(立石流)の構え。開戦前から開戦後とプロらしい細かいやりとりが続き難しい将棋でしたが分かりやすく解説しています。

久保二冠の「さばきのエッセンス」は19回目。先月に引き続き「ゴキゲン中飛車対超速」(今回から▲4六銀急戦を超速に名称変更)。今月のイメージと読みの将棋観でも取り上げられている▲5五歩の局面、それを今回は掘り下げています。木村八段の「これで矢倉は指せる」は30回目。今回も先月に引き続き後手△9五歩の変化を取り上げています。

付録は勝又清和六段の「新手ポカ妙手選2010年度版」です。毎年恒例の企画。39問と決まっている為どれを選ぶかは難しいでしょうが、一般の人にはほとんど目にしない棋譜だけに感心することの多い手もたくさんあります。
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表紙 2011年5月号(4月2日発売)の内容と感想
今月の特集は、「第69期順位戦最終局」で、特にA級の最終日のことをあの「対局日誌」を連載していた河口俊彦七段が書いています。この日のことは知っている内容なので本来なら読み飛ばす所ですが、読み始めると面白くて一気に読んでしまいました。対局日誌も楽しみにしていた記事でしたが、やはり書く人が違うと内容の面白さがこうまで違うものなのかということがよく分かります。

もう一つの特集が、二人への「
挑戦者インタビュー」です。もちろん、一人は名人戦挑戦者である森内俊之九段で、もう一人はマイナビ女子オープン挑戦者になった上田初美女流二段です。ちょうど4月から第1局が始まる二つのタイトル戦ですから旬の二人がどのような心境で臨むのか興味のある記事となっています。
また、特集ではないですが、毎年載せられる順位戦の昇級者喜びの声もあります。

他のプロ棋戦は、第36期棋王戦第3局(久保-渡辺)(文:大川慎太郎氏)、第4局(文:相崎修司氏)、第60期王将戦第5局第6局(久保-豊島)(文:上地隆蔵氏)などがあります。

勝又講師の「突き抜ける!現代将棋」。第20回目の今回は、「振り飛車の理想(と現実)」。四間飛車、三間飛車、向かい飛車、中飛車とそれぞれ詳しくその理想形を考えています。但し、いわゆる昔の振り飛車の形で、最近のゴキゲンや角交換振り飛車などは今回は取り上げていません。内容的にも、この講座としてはもっとも平易に語られており、初段くらいの人達にも分かりやすく参考になるでしょう。

イメージと読みの将棋観」の新7回目。今月のテーマは、(1)それでも△5四歩戦法!(▲6八玉のゴキゲン外しに対する△5四歩について)、(2)印達の石田流(江戸時代の将棋から)、(3)現代の少年棋士の戦い(第11回小学生名人戦決勝鈴木大介八段の将棋)(4)升田幸三、鬼の攻め(昭和29年の灘-升田戦の終盤)、の4つです。個人的には、2から4まで実戦からの出題だっただけに興味のある局面ではないのですが、2と3の局面の捉え方、読み方が人によって違うことに面白さを感じました。

いつもは斜め読みしてたいして感想はない「月夜の駒音」ですが、今回は”決断”について。なかなか含蓄ある話でした。もっとも、最後の二行だけは賛同していないのですが。

久保二冠の「さばきのエッセンス」は18回目。先月に引き続き「ゴキゲン中飛車対▲4六銀急戦」です。これはいくらでも書くことがあるでしょうが、今回は後手△3二金型について詳しく解説しています。木村八段の「これで矢倉は指せる」は29回目。今月から△8五歩型を離れ△9五歩型についての解説に入りました。

付録は藤倉勇樹四段の「二枚落ち必須手筋」です。定跡の解説ではないので、ある程度二枚落ちの定跡を知っている人が読むのに良いでしょう。基本的な筋から新手筋、指導対局に出た手法まで問題にし全部で39問です。駒落ち、特に二枚落ちを指す機会のある人には実戦で使える役に立つ付録となっています。
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表紙 2011年4月号(3月3日発売)の内容と感想
今月の巻頭カラーは、「神話のふるさと出雲市で最古の将棋盤が出土」と言うことで、米長将棋連盟会長と川原氏(島根県教育庁埋蔵文化財調査センター所長)の対談が一つ。二つ目は、第36期棋王戦第1局(久保-渡辺)これを負けた渡辺竜王が自戦解説しています。この実況は日曜日だったため、私はあまり見ていなかったのですが、この解説は非常に面白い。戦型も石田流の最新形(菅井新手)。これに対する竜王自身の考えもあり、必見です。

他に特集として、「第69期順位戦ラス前A級・C2レポート&各クラス経過報告」があります。
そしてこの中の一つの位置づけですが、「
リレー自戦記」。佐藤康光九段で、取り上げた棋譜はB級1組順位戦11回戦で山崎七段との一戦。戦型は後手佐藤九段のゴキゲン中飛車に対し、先手は▲7八金形から角交換になり手将棋模様の将棋。自身の読みを正直にまじめに書いています。

※やはり自戦記は、他の観戦記とはまったく別の面白さがありますね。今月号は赤字を渡辺竜王、佐藤九段の自戦記にするのに躊躇しませんでしたが、毎回面白い「突き抜ける!現代将棋」「イメージと読みの将棋観」「コンピュータは七冠の夢を見るか?」なども今月号は興味ある題材、さらに前回付録を赤字にした「受けと凌ぎ」の続編が付いていて、個人的にはここ半年あるいは一年を通じても一番面白かった月になっているような気がします。

他のプロ棋戦は、第60期王将戦第3局(久保-豊島)(文:椎名龍一氏)、第37期女流名人位戦第1局〜第3局(里見-清水)(文:西條耕一氏)、第4回朝日杯将棋オープン戦準決勝(羽生-郷田/渡辺-木村)・決勝(木村-羽生)(文:相崎修司氏)棋譜は決勝のみ、などがあります。

勝又講師の「突き抜ける!現代将棋」。第19回目の今回は、「パスは進化のエンジン」。今までと同じく教授が解説する形で話は進められていて、どのように説明したら良いか難しいのですが、将棋の技術を上げたいという人より将棋そのものを突き詰めたいという人にとって非常に面白い記事になっている、と言っておきます。内容的には難しいのですが、昨年の竜王戦第6局の話や大山のパスの話など興味深く解説しています。

イメージと読みの将棋観」の新6回目。今月のテーマは、(1)窪田流玉頭銀は成立するか(居玉のままの玉頭銀)、(2)広瀬穴熊の極意(相穴熊のテーマ図)、(3)升田の角使い(対松浦八段との中盤戦)(4)初代家元同士の大乱戦、の4つです。個人的には、1と2が非常に面白かったです。

久保二冠の「さばきのエッセンス」は17回目。ついに来ました「ゴキゲン中飛車対▲4六銀急戦」です。今、プロ間で最もはやっているゴキゲン中飛車対策。今回は基本形に至るまでの変化を解説しています。木村八段の「これで矢倉は指せる」は28回目。先月に引き続き▲3七銀戦法と穴熊のその4です。

短期連載「コンピュータは七冠の夢を見るか?」の14回目。そして残念ですが今回が最終回となるようです。その最終回は、未解決の課題について。一つはコンピュータ将棋の序盤戦略。もう一つは「最適化」について。どちらも興味のある話です。

付録は武市六段の「受けと凌ぎ2」です。約1年前、「受けと凌ぎ」という付録が出ましたが、その続編ということですね。今回も同じように、合駒(応手)を考えたり、詰めろを逃れる問題の他、即詰みを逃れる応手を問うものなど39問あります。前回も書きましたが、類書のあまりない「希少付録」です。
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表紙 2011年3月号(2月3日発売)の内容と感想
今月の特集は二つあります。その一つは、「第23期竜王戦」で、もう一つは「第60期王将戦」です。
竜王戦の方は、Part1として第6局を渡辺竜王の自戦解説で載せておりその後に2ページほどインタビュー記事、Part2として渡辺竜王が第1局から第5局を振り返っています。
王将戦の方は、豊島六段のインタビュー、久保王将のインタビューと続き、最後に「関西将棋はかく変わった」との題の元に関西将棋の変遷が書かれています。

他のプロ棋戦は、竜王戦の女流対男性棋士一斉対局(棋譜はありません。急所の局面とその解説だけです)と王将戦第1局(久保-豊島)(文:一瀬浩司氏)です。

巻頭カラーにもなっていますが、新春対談として米長邦雄会長と大内隆美さんの対談「公益法人化で将棋連盟はどう変わる!?」があります。
さらに新連載、「江戸の名人」(記:茶屋軒三氏、西條耕一氏)があり、今月号はその第一回「初代大橋宗桂の巻」です。

勝又講師の「突き抜ける!現代将棋」。第18回目の今回は、「後手番のメリット」。先月と同じく教授が解説する形で話は進められていますが、内容は、△3三角戦法が少しと大半は横歩取りについてです。横歩を取るメリット、デメリット、さらに中原囲いについて面白い分析をし、そうした所から現在どのように(横歩取りが)考えられているかまで詳しく現代将棋について語られています。

イメージと読みの将棋観」の新5回目。今月のテーマは、(1)菅井新手の▲7六飛(石田流)、(2)大山康晴の変化技(対升田戦)、(3)長考の結果として得るものは、(4)魚釣りの歩。その評価は?、の4つです。個人的には、菅井新手の話と魚釣りの歩の評価が違っていたことに興味を持ちました。

リレー自戦記」は飯塚祐紀七段。取り上げた棋譜は竜王戦4組昇級者決定戦の南九段との一戦。先手の矢倉模様に後手の南九段は陽動振飛車のような出だしから右四間での攻めになり、先手は結局左美濃におさまります。その局面局面で、どのように考えていたか、また考えるべきかが分かりやすく書かれていて、読んでいて面白かったです。

久保二冠の「さばきのエッセンス」は16回目。先月に引き続き「ゴキゲン中飛車超急戦その2」です。今月は、▲5八金右から▲2四歩と飛車先を切る超急戦の最新の変化が書かれています。木村八段の「これで矢倉は指せる」は27回目。▲3七銀戦法と穴熊のその3です。

短期連載「コンピュータは七冠の夢を見るか?」の13回目。今回は形勢判断や読み、構想力について片上六段と山本さんの対話形式で話が進んで行きます。

付録は「四間飛車穴熊の極意(下)」です。先月の続編とも言うべきものですが、定跡次の一手ではなく、実戦次の一手問題39問です。相穴熊戦でポイントとなる格言を作って、それにそった問題を出題しています。このヒントがあると、次の一手も当てやすいかもしれません。
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表紙 2011年2月号(12月29日発売)の内容と感想
今月の巻頭カラーは、「第23期竜王戦七番勝負第5局」(渡辺-羽生)(文:相崎修司氏)「第6局」(文:西條耕一氏)があり、本文には「第4局」(文:池田将之氏)もあり竜王戦三連発です。

また、今月号には特集として「
里見香奈女流三冠」のことが取り上げられています。そしてその1は巻頭カラーで「里見香奈女流三冠へのインタビュー記事」。その2は「成長の軌跡」として村山慈明五段と佐藤天彦五段の座談会形式で話が進められています。

他のプロ棋戦はJT将棋日本シリーズ決勝(羽生-山崎)(写真と文:相崎修司氏)のみ。また、棋譜は載っておらず、急所の図面と解説だけですが、第60期王将戦リーグについて、「二十歳の挑戦者、豊島登場」として12ページにわたってリーグのことが書かれています。

勝又講師の「突き抜ける!現代将棋」。第17回目の今回は、「一手損のパラレルワールド」。先月からの教授と生徒の会話形式が今月も続いており、それで一手損角換わりの説明がなされています。但し、内容はかなり高度で難しい。逆に、ある程度手順を知っている人には役に立つ面白い記事になっていると思います。なお、後半にはウソ矢倉についても触れられています。

イメージと読みの将棋観」の新4回目。今月のテーマは、(1)ゴキゲンはずしその2(▲7六歩△3四歩に▲6八玉と指すことについて)、(2)横歩取り松尾流、(3)カミソリ流勝浦、驚異の逆襲構想、(4)将軍家治、看寿を追い込む、の4つです。

リレー自戦記」は飯島栄治七段。取り上げた棋譜は竜王戦2組昇級者決定戦の島九段との一戦。引き角戦法の創始者として有名ですが、本人も書いているように10年間でこれほど大きな対局はなかったそうです。初の1組昇級と七段昇段をかけた一局で戦型は相掛かりでした。

久保二冠の「さばきのエッセンス」は15回目。ゴキゲン中飛車の解説に移り二回目ですが、今回は超急戦についてです。プロの将棋において以前は良く、今でも時々見るこの超急戦についての基本からその変化が書かれています。
木村八段の「これで矢倉は指せる」は26回目。先月に引き続き▲3七銀戦法と穴熊です。

短期連載「コンピュータは七冠の夢を見るか?」の12回目。今回は「コンピュータ将棋の将来」をテーマにして語られており、バックギャモンと囲碁のソフトについても話が出てきています。両方のゲームを知っている人には面白い内容かもしれません。

付録は「
四間飛車穴熊の極意(上)」です。定跡次の一手での37問。普通の付録、と言ってしまえばそれまでですが、書いているのが今、旬の広瀬王位。出ている局面もまさに旬の局面ばかりでこれから広瀬王位の将棋を見る上においても参考になるので、あえて赤字としました。
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表紙 2011年1月号(12月3日発売)の内容と感想
今月の巻頭カラーは、「第23期竜王戦七番勝負第3局」(渡辺-羽生)(観戦記:大川慎太郎氏)と「第18期大山名人杯倉敷藤花戦第2局3局」(里見-岩根)(写真・文:池田将之氏)です。竜王戦の方は実況を見ている人にとって新しい内容はあまりないものの、一つだけ感想戦後の話をさらに修正していた部分がありました。

他のプロ棋戦は竜王戦第2局(渡辺-羽生)(記:相崎修司氏)、倉敷藤花戦第1局(里見-岩根)(記:古川徹雄氏)、女流王将戦第2局3局(清水-里見)(記:椎名龍一氏)、新人王戦第3局(阿部-加來)(自戦記:阿部健治郎四段)です。

リレー自戦記」は糸谷哲郎五段。取り上げた棋譜は棋王戦挑戦者決定トーナメントの羽生名人との一戦。3戦目にして念願の初勝利ということで、そのうれしさが伝わってきますが、内容は研究の行き届いた横歩取り△8五飛最新形。「こんな所まで研究しているんだ!」という驚きと、羽生名人の”常識にとらわれない読み”に驚いた一局です。

勝又講師の「突き抜ける!現代将棋」。第16回目の今回は、「相居飛車30年戦争」。今後、横歩取りや一手損角換わりを解説して行く前に、まず戦法の変遷を解説しておきたいと言うことです。そして、最初に佐藤九段と鈴木八段へのインタビュー記事があり、続いて教授と生徒の会話形式で相居飛車の30年を振り返っています。

イメージと読みの将棋観」の新3回目。今月のテーマは、(1)ゴキゲンはずし(飛車先を決めてしまうことについて)、(2)4手目の奇手△2四歩、(3)夢の中の将棋、(4)谷川、圧倒の読みきり(昭和56年に19才の谷川と中原名人の終盤戦)。
(1)の戦法に対する各棋士の考え方と(4)の将棋のすごさが面白かったです。

中カラー特集が二つあり、一つ目は、「将棋・囲碁トップ対談」として谷川浩司九段と坂井秀至碁聖の対談記事が9ページあります。坂井碁聖は、医師の免許を持ちながら、28才でプロ棋士になったという異色の経歴の持ち主。将棋囲碁の両方を知っている人には興味のある記事でしょう。
もう一つは、「山形が生んだ大器」ということで、阿部健治郎新人王へのインタビュー記事が5ページです。

時々掲載される読切講座「逆転の心得」が戸辺誠六段の解説で載っています。テーマは3つながら、その時の読みを詳しく解説。じっくり読んで見て下さい。

久保二冠の「さばきのエッセンス」は14回目。今回からゴキゲン中飛車の解説に移っています。最初はゴキゲン中飛車の基本からです。
木村八段の「これで矢倉は指せる」は25回目。▲3七銀戦法と穴熊です。

短期連載「コンピュータは七冠の夢を見るか?」の11回目。今回から視点をちょっと変えた話になるようです。そしてまずはコンピュータ将棋の歴史から話が進められています。

付録は「
伊藤果に挑戦!」として5・7・9手の詰将棋60問です。各20問ずつ「タイムトライアル60」として時間を計ることで、大まかな棋力の目安もあります。”伊藤果の詰将棋”というとかなりひねった問題を考えてしまいますが、これはそれほど”妙な”詰将棋はなく、形もきれいなものが多いです。とはいえ”果の詰将棋”です。一つ一つにちょい辛の一手が入り、結構楽しめる詰将棋集になっているのではと思います。
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表紙 2010年12月号(11月2日発売)の内容と感想
今月の巻頭カラーは、「第23期竜王戦七番勝負第1局」(渡辺-羽生)(観戦記:西條耕一氏)です。但し、せっかくの開幕局なのに、棋譜と記者による観戦記のみ。他には1ページほど竜王戦の記録を振り返ったコラムがあるだけです。

プロ棋戦は王座戦第2局(羽生-藤井)(記:池田将之氏)、王座戦第3局(羽生-藤井)(観戦記:大川慎太郎氏)の他、羽生森内戦が100戦目と言うことで、この二人の王座戦挑戦者決定リーグが取り上げられています。さらに、新人王戦第1局(阿部-加來)(棋譜のみ)と第2局(文:相崎修司氏)、追悼佐藤大五郎九段として、第24期順位戦の佐藤-中原戦があります。

純粋なプロ棋戦ではありませんが、「
清水女流王将vsあから2010」の棋譜と記事が9ページあります。週刊将棋だけでは分からなかった内容もあり、必見ですが、せっかくなら「コンピュータは七冠の夢を見るか?」(←今月は記事自体がありません)でも取り上げてさらに様々な角度からの分析を見たかったですね。

イメージと読みの将棋観」の新2回目。今月のテーマは、(1)ゴキゲン中飛車最前戦(▲4六銀急戦基本形の一つ)、(2)佐藤流陽動振り飛車、(3)力戦調相居飛車の中盤(渡辺明小学生名人誕生の一局)、(4)昭和60年のタイトル戦終盤の局面(米長-中原戦での作ったような鮮やかな終盤)。

勝又講師の「突き抜ける!現代将棋」。第15回目の今回は、「ゴキ中対策と角換わり問題」と題して、ゴキゲン中飛車に対する居飛車の対策最前線から。角の引き場所を残す工夫した居飛車穴熊や超速タイプの▲3七銀急戦、5八金右急戦が三大対策で、他にも少し角交換型、▲7八金型、▲4七銀急戦に触れられています。
そして前回に続いて阿部健治郎四段へのインタビュー記事。聞いていることは、ゴキゲン中飛車への対策と角換わり腰掛け銀について。この角換わり腰掛け銀の話は、指さない人でもプロ将棋を観戦する人にはその変遷が分かりすごく役に立つでしょう。

今月号から隔月連載で、団鬼六氏の「鬼六おぼろ談義」が始まりました。読み物好きな人や昔からこの人の著作を読んでいる人には楽しみな連載でしょうが、好き嫌いは分かれそうです。

あまりここでは取り上げていませんが、「感想戦後の感想」はもう64回目で広瀬王位が登場です。三段リーグの話、順位戦に参加してからの話など知らないことも多く面白かったですね。

里見香奈 三番勝負!!」は五回目。Extra Roundとして佐藤康光九段との対局です。この企画、評判が良かったのでしょうし、前回、屋敷九段に勝てそうだっただけにもう一番とのことです。内容は、女流トップと男性トップとの力の差がどの程度なのかよく表現された一局だったと感じました。

リレー自戦記」は西川和宏四段。取り上げた棋譜は新人王戦準決勝の加來アマとの一戦。敗戦局、それも「信じられない大逆転負け」を取り上げるのはかなり辛いと思いますが、それだけに非常に面白い内容になっています。

久保二冠の「さばきのエッセンス」は13回目。2手目△3二飛戦法の現状として、現在の先手居飛車の対策が書かれています。そしてそれに対する後手△3二飛側の指し方。現在は、先手の作戦もいろいろ工夫されてはいるものの簡単に良くなる順はないので試してもらいたいと結んでいます。
木村八段の「これで矢倉は指せる」は24回目。今回も▲3七銀戦法で最新の変化を取り上げています。

付録は「広瀬章人王位の軌跡」。王位戦獲得記念としてこれまでの公式戦から好局を取り上げた実戦次の一手です。問題数は39問。はしがきに「ただの定跡次の一手では芸がないので、その将棋に関連したキーワードを一つ取り上げ、フリートークのような形で語る形式にしました。」とあるように、ミニコラム付きです。これはなかなか楽しい思いつきですね。

※今月も赤字は迷いました。ダントツで面白かったものがなく、上記赤字の他に、「感想戦後の感想」や「突き抜ける!現代将棋」、「里見の三番勝負」の五つは個人的には同じくらいの面白さでした。反面、竜王戦第1局の取り上げ方に大いに不満も残りましたね。
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表紙 2010年11月号(10月2日発売)の内容と感想
今月の目玉は、「第23期竜王戦七番勝負開幕直前特集」です。第1部は、挑戦者決定三番勝負第2局(羽生-久保)を羽生名人自身の自戦解説で、第2部は七番勝負へ向けての渡辺竜王と羽生名人へのインタビュー記事、そして第3部は緊急座談会として広瀬王位、佐藤九段、鈴木八段の三人に、シリーズの見どころと展望を語ってもらっています。

プロ棋戦は王位戦第6局(深浦-広瀬)があり、これを広瀬新王位の自戦記で載せています。この第6局はまさに激闘と呼ぶにふさわしい一戦で、私も実況で見ていただけにもう一度自戦記で読めるのはうれしいですね。その時の形勢判断や気持ちもよく書かれています。
他には、王座戦第1局(羽生-藤井)(記:一瀬浩司氏)、王位戦第5局(深浦-広瀬)(記:武市三郎六段)があります。また、それぞれ2ページずつしかないですが、大和証券杯決勝(久保-森内)、銀河戦決勝(佐藤-丸山)、達人戦決勝(佐藤-谷川)の棋譜もあります。

イメージと読みの将棋観」が新しくなって始まりました。この新シリーズで登場するのは、渡辺竜王、谷川九段、佐藤九段、森内九段に新メンバー二人、久保二冠と広瀬王位です。確かに十分で豪華なメンバーですが、「羽生名人が外れたのか」という不満はありそうです。もっとも名人を入れたとして、あまり外したい人もいませんが。
そして今月のテーマは、(1)稲葉新手は成立するか?(先手石田流の新手)、(2)同型角換わりに結論は出るか?(何度も出現している終盤の局面)、(3)ゴキゲン中飛車最前線(超急戦の一変化)、(4)升田幸三のスーパー消費時間(升田-加藤戦)の4つです。テーマの選定も良く、今月は面白く読みました。

勝又講師の「突き抜ける!現代将棋」。第14回目の今回は、「注目の最新形をチェック」と題して、いくつかの最新形を取り上げています。最初は、広瀬穴熊で、今まで悪いと言われていた相穴熊での振り飛車穴熊を広瀬王位の指し方を取り上げながら検証。二つ目は藤井矢倉。そして三つ目は「石田流の楽しみ方」。久保二冠を中心に石田流を解説。最後は、「大型新人の研究と意見」として昨年12月にデビューした阿部健治郎四段にインタビューしています。

リレー自戦記」は青野照市九段。取り上げた棋譜は王座戦挑戦者決定トーナメント準決勝(対藤井九段戦)。四間飛車に対する急戦、鷺宮定跡。青野九段と言えば、鷺宮定跡などの急戦定跡の他に、「勝負の視点」など読み物でも面白い著書は多いですね。それだけにこのリレー自戦記も大変面白いものになっています。負けた将棋ですが、鷺宮定跡の新手を披露。一見の価値ありです。

里見香奈 三番勝負!!」の四回目。屋敷九段との対戦で戦型は後手里見のゴキゲン中飛車に先手の屋敷九段は3七と7七から銀を繰り出す急戦。非常に面白い一局になっています。

久保二冠の「さばきのエッセンス」は12回目。2手目△3二飛戦法が始まり、今月は「2手目△3二飛と急戦」です。居飛車から超急戦で来られた時の対応策で、これを知っていないと指せません。木村八段の「これで矢倉は指せる」は23回目。今月は▲3七銀戦法の攻防。今回から▲3七銀戦法の核心に入るということです。

短期連載「コンピュータは七冠の夢を見るか?」の10回目。今回は目前に迫った「清水女流王将対コンピュータ」の特別対局直前特集として、コンピュータへの勝ち方、欠点などを解説しています。何度も指しているとおぼろげに分かってくることではありますが、プログラマの人の話を聞くとより正確に理解できます。

付録は定跡次の一手「対後手三間飛車 いきなり早仕掛け」。副題に「ライバルをギャフンといわせる居飛車の超急戦策!」とあるように、後手の三間飛車に▲4六歩から▲4五歩の超早仕掛けを39問の問題にして解説しています。

※今月は面白い記事が多かったですね。個人的には、広瀬王位の自戦記、青野九段のリレー自戦記も赤字にしたかったお薦めの記事でした。
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表紙 2010年10月号(9月3日発売)の内容と感想
今月の特集は先月の有吉九段に続き、引退した大内九段について。「”怒濤流”わが勝負人生」と題して子どもの頃から今までの話。

プロ棋戦は第51期王位戦第3局(深浦-広瀬)(写真・文:池田将之氏)と第4局(観戦記:大川慎太郎氏)があります。他には竜王戦挑戦者決定戦第1局(久保-羽生)(文:西條耕一氏)がありますが、なんと文と急所の図面のみで棋譜なしです。

勝又講師の「突き抜ける!現代将棋」。第13回目の今回は、「十六世名人、桂を語る」として、多くは中原十六世名人の話。桂が活躍した棋譜を取り上げ解説しています。その話が大半ですが、前半には少し谷川と羽生の妙手の桂も紹介しています。

今回、特別講座として、所司和晴七段の「
振り飛車穴熊対策8筋交換戦法を指してみよう」があります。王位戦第2局で深浦王位が採用した振り飛車穴熊対策です。昔からある戦法ですが、確かに見る機会は少なく、解説本もほとんどないと思いますので、8ページですが貴重な講座でしょう。

講座ではもう一つ、読切講座「逆転の心得」があります。4回目の今回は、村田顕弘四段が書いています。実戦を使った解説でやや難しいかもしれませんが、じっくり考えながら解説を読んでみて下さい。

里見香奈 三番勝負!!」の三回目です。前回の続きで、先月、「一局を二回に分けられては」と苦情を書きましたが、二回に分けたいほどの内容だったという風に理解しましょう。盤に並べたい一局で、今月のお薦め記事と書いておきます。

久保二冠の「さばきのエッセンス」は11回目。石田流の解説が終わり、今回からは「2手目△3二飛戦法」についての講座です。その初めての回は、なぜこの戦法が登場したかと言うことですが、従来の出だしではなぜいけないのかの解説だけでページが埋まってしまいました。しかし、基本的な考えから順序立てて解説されてもらえそうで来月以降さらに期待できそうです。木村八段の「これで矢倉は指せる」は22回目。引き続き▲5八飛戦法について。今回はその壁として、後手の最善策を解説しています。

短期連載「コンピュータは七冠の夢を見るか?」の9回目。今回のテーマは「合議」。去年、文殊がコンピュータ将棋大会に出て良い成績をあげたことで有名になったその合議についての解説です。その中で、直接内容とは関係ないのですが、10月に行われる清水女流王将との対局にもこの合議が使われるとの話があり、コンピュータ史上最強となると言っています。

付録は北島忠雄六段の「駒の輝き」。副題に「歩から玉まで、駒の能力を発揮する手筋問題集」とあるように、手筋の問題を39問取り上げたものです。レベル的には初段前後を想定したものとなっていますが、級位者はじっくり考えて、有段者はひと目で解いていくのにちょうど良いかもしれません。
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表紙 2010年9月号(8月3日発売)の内容と感想
今月の特集は引退した有吉九段について。「”火の玉流”棋士人生を語る」と題して有吉九段の話の他、谷川九段、増田六段、内藤九段の話とA級順位戦での有吉-谷川戦の棋譜があります。師である大山十五世名人の当時の話が最も多いのですが、最後の方で語られている「いま、将棋が面白い」という所では、飽くなき探求心に本当に感心させられます。

プロ棋戦は大きなタイトル戦二つ。第81期棋聖戦は「羽生、100回目のタイトル戦」として第3局(羽生-深浦)(観戦記:国沢健一氏)、第51期王位戦は「”振り穴王子”広瀬、大舞台に挑む」として開幕の第1局(深浦-広瀬)(記:大川慎太郎氏)があります。特にこの王位戦の方は、記は大川氏になっていますが、感想は自戦解説として広瀬六段の話で書かれています。そのため、実況になかった内容もあり、興味深いです。他に、女流王位戦第4局(清水-甲斐)(観戦記:東和男氏)があり、その後に、新女流二冠である甲斐智美女王・女流王位へのインタビュー記事があります。さらに、朝日杯将棋オープン戦1次予選プロアマ一斉対局(レポートと急所の図面と解説のみ)もあります。

勝又講師の「突き抜ける!現代将棋」。第12回目の今回は、「大棋士たちの”名桂”」。近年登場した新戦法には桂が深く関係している、ということで、桂を中心に昔からの名場面をたくさん取り上げています。

リレー自戦記」は阪口悟五段。取り上げた棋譜は王座戦本戦トーナメント1回戦(対森内九段戦)。将棋の内容は、熱戦で面白い将棋でした。

里見香奈 三番勝負!!」の二回目です。今回対戦したのは橋本七段。但し、なんと橋本七段とのこの対局、今月と来月号の二回に分けられています。里見女流二冠の鋭い仕掛けとその後の好手で優勢になり、さあこの後どうなる?と言うことですが、さすがに月刊誌で二回に分けられると次に読む時には忘れてしまいそうです。

久保二冠の「さばきのエッセンス」は10回目。石田流の講座は今回が最後だそうです。そしてその内容は、4手目の△5四歩について。この手についてはそれでも▲7八飛と回る変化と▲6六歩と突く変化があり、どちらも基本的なところを解説しています。木村八段の「これで矢倉は指せる」は21回目。引き続き▲5八飛戦法について。今回はその強敵。

短期連載「コンピュータは七冠の夢を見るか?」の8回目。今回のテーマは「並列化」についてで、やや専門的な内容でした。

付録は宮田敦史五段の「
穴熊 受けのテクニック」です。問題は基本的なものから高度な技術を要した難しいものまで様々ありますが、穴熊における受けのテクニックを身に付ける39問となっています。
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表紙 2010年8月号(7月3日発売)の内容と感想
今月の特集は再び名人戦。但しちょっと趣向を変え、「羽生善治、今シリーズを語る」と題してインタビュー記事20ページです。横歩取りの名人戦以降の新手についての話などもあり、特に名人戦と横歩取りについて興味のある人には面白いでしょう。

プロ棋戦は棋聖戦第1局(羽生-深浦)(観戦記:相崎修司氏)、女流王位戦第2局(棋譜のみ)、第3局(清水-甲斐)(観戦記:塚田泰明九段)です。

勝又講師の「突き抜ける!現代将棋」。第11回目の今回は、「ブレークスルーは「桂」が担う」と題して桂の活躍を中心に、昔から今に至る棋譜を掘り起こしています。初のスズメ刺しである升田-原田戦から始まり、矢倉の大きな流れ、さらに角換わりや横歩取り、相掛かり、振り飛車まで、桂の再評価という立場からその変遷を見ており、いつもながら面白く一気に読ませてしまいます。

リレー自戦記」は神崎健二七段。取り上げた棋譜は竜王戦5組決勝(対戸辺六段戦)。これに勝てば本戦出場という大きな一番。最後の方で、「ウルトラマンと怪獣」「旧時代棋士の雑感」とあったのには、時代の流れでやむを得ない事とはいえちょっと寂しかったです。

今月号から(たぶん)三回なのでしょう、「
里見香奈 三番勝負!!」が始まりました。対戦する三人は、永瀬四段、橋本七段、屋敷九段。まず最初の今月号では永瀬四段との対局が載せられています。戦型は先手升田式石田流(里見)対居飛車。なお、永瀬四段は振り飛車党ですが、石田流に対してだけは居飛車を持つ、と書かれています。将棋の内容は・・・何というかちょっと言葉に表せないようなものです。里見の仕掛け(新手)とその後の攻め方も面白いですが、永瀬四段の受け将棋もかなり特徴のある将棋ですね。

真剣勝負!東西対抗フレッシュ勝ち抜き戦
」は終わりましたが、「勝利チーム「関西」に聞く」として6ページほどこの戦いを振り返った記事があります。

久保二冠の「さばきのエッセンス」は9回目。今回は石田流対居飛車穴熊。居飛車穴熊に対する石田流の基本的な方針が示されている他、先月号の渡辺竜王との一局も振り返っています。木村八段の「これで矢倉は指せる」はついに20回目。今回は▲5八飛戦法について。
さらに短期講座として先月載っていた鈴木大介八段の「逆転の心得」が今月号にもあります。

短期連載「コンピュータは七冠の夢を見るか?」の7回目。前回のコンピュータ将棋選手権の話から機械学習についての解説。稲庭将棋の丸山スペシャルについての話もあり面白かったです。

付録は豊川孝弘七段の「阪田流向かい飛車戦法」。阪田流向かい飛車が一部で脚光を浴びているということで取り上げられました。問題にしたのは、昔の阪田三吉の実戦譜から現代の阪田流向かい飛車まで。全部で39問ですが、簡単にポイントを知るには良いでしょう。
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表紙 2010年7月号(6月3日発売)の内容と感想
今月の特集は名人戦が終わった為、それらを振り返る「羽生善治名人、スピード防衛!」です。巻頭カラーに第4局を持ってきて大川慎太郎氏の観戦記で、他に第3局の観戦記を伊藤能五段が、第2局の観戦記(文章)を梅田望夫氏が書いています。実況を見ていない人には並べて見る価値があるでしょう。

その巻頭カラーにはもう一つ、「
ツートップ、関西新時代を語る」として久保二冠と谷川九段の対談が載せられています。昔の関西と今の関西の違い。二冠になった久保と谷川の対談だけに面白い記事です。

プロ棋戦は名人戦がある為、他には女流王位戦第1局(清水-甲斐)(観戦記:一瀬浩司氏)だけでした。

勝又講師の「突き抜ける!現代将棋」、第10回目で「ゴキ中愛の声を聞け!」との題に「何だ?」と思いましたが、インタビュー記事でまとめられています。そのインタビューに出てくる棋士は、戸辺、佐藤和、深浦、近藤の四人です。内容は面白く読みました。

リレー自戦記」は初タイトルを取った甲斐智美女王(当時女流二段)で、取り上げた棋譜もそのマイナビ女子オープン第3局(対矢内女王戦)。実況で見ている時とまた当事者の感想は違っていることも多いので興味深かったです。

真剣勝負!東西対抗フレッシュ勝ち抜き戦」はついに最終の大将戦です。まるで作ったようによくここまで来たな、と言った感じでしょうか。しかも、戦型は先手久保二冠の石田流に、後手の渡辺竜王は銀冠。その勝負は・・・・・これはすごい戦いでした。実況でやっていたら大盛り上がりだったでしょう。今月号イチ押しの記事であり棋譜です。

久保二冠の「さばきのエッセンス」は8回目。石田流対左美濃です。木村八段の「これで矢倉は指せる」は19回目。引き続き矢倉▲3七銀戦法の基礎知識と最新定跡。今月はこの二つの他に、短期講座として3月号にあった「逆転の心得」が講師を鈴木大介八段にして再び載せられています。谷川九段の「寄せのセオリー」が今月で最終回とのこと。こうした終盤の手筋講座は実戦で即役立つ為、続けて欲しいですね。その際、講師は谷川九段でなくても良いかなと思います。アマでも金子タカシ氏のように問題を作る人がうまい人もいますので、個人的には、谷川九段には「光速の終盤術」のような自戦記を元にした講座を書いてもらいたいです。

短期連載「コンピュータは七冠の夢を見るか?」の6回目。今回は、第20回世界コンピュータ将棋選手権のレポートです。毎回面白いソフト特有の思考法が記事になっていて興味があるのですが、今回はレポートなので残念ながらそう言ったことはありませんでした。

付録は「飯島流引き角戦法」。第16回升田幸三賞を受賞した飯島流引き角戦法の定跡次の一手問題を39問、本人の飯島六段が書いています。「飯島流引き角戦法」は単行本が二冊出ていますので、じっくり勉強するには単行本を買われた方が良いですが、どのような感じか、簡単に狙いを知るには良い教材です。
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表紙 2010年6月号(5月1日発売)の内容と感想
今月は、「第68期名人戦七番勝負開幕!」です。その第1局が山崎浩史氏の観戦記で書かれています。2局終わった時点では、名人戦の盛り上がりもそれほどなくそのまま終わりそうな雰囲気がありますが、実況になかった感想やその他の記事は面白く、書き方によってずいぶん違うものだと感じました。

今回は、'09年度が終了したと言うことで、「将棋大賞、升田賞、名局賞の発表」や、「
プレイバック2009」と題して現役棋士が選ぶ9年度の名局ベスト10が棋譜と簡単な解説付きで載っています。

プロ棋戦は久保利明二冠が特集で組まれています。棋王戦第5局(久保-佐藤)(観戦記:相崎修司氏)の解説の他、王将戦、棋王戦を久保二冠が振り返っています。他には、マイナビ女子オープンの第1局(矢内-甲斐)(観戦記:一瀬浩司氏)第2局(観戦記:田名後健吾氏)があります。

勝又講師の「突き抜ける!現代将棋」、第9回目で「ゴキゲン対策最前線」の持久戦編2回目です。講座解説の前に、久保二冠へのインタービュー記事があります。講座は、▲7八金のゴキゲン中飛車対策が5ページ。続いて「進化する先手中飛車」としてこの解説に6ページさかれています。

イメージと読みの将棋観」、続編の6回目。いつもは、4局のうち1局は昔の実戦が多かったのですが、今回はすべて定跡の一局面です。それは1.急戦向かい飛車を誘う作戦、2.横歩取り△2三歩は成立する?、3.対ゴキ中郷田流、4.対四間▲4五歩早仕掛け、の4つ。それぞれの棋士の考え、先手勝率のイメージ、同じトッププロでも考えが違い非常に面白いです。

リレー自戦記」は遠山雄亮四段。取り上げた棋譜は棋聖戦決勝トーナメント1回戦(対久保棋王戦)。角交換の石田流に久保棋王が居飛車で迎え撃っています。勝負も内容も面白く読みました。

真剣勝負!東西対抗フレッシュ勝ち抜き戦」は10戦目まで来ました。東の渡辺竜王に山崎七段が挑みます。一手損角換わりの出だしから後手の渡辺竜王が6手目に角道を止め、△4二飛と振り飛車にしました。その後、出だしからは考えられないような、相振りで相穴熊です。熱戦で見応えがありました。

今月は、「さばきのエッセンス」と「これで矢倉は指せる」がありません。連載講座は谷川九段の「寄せのセオリー」だけとなっています。

短期連載「コンピュータは七冠の夢を見るか?」の5回目。今回は、詰将棋専用の思考法について。これも面白い記事です。

付録は「新手ポカ妙手選」2009年度版です。いつものように39問しかありませんが、実況で見ていたものあり、すごい一手ありで(問題集としては難し過ぎますが)、しばらく考えてページをめくると楽しいですね。

※今月は、文句なしに「これがお薦め、赤太字!」というものがなくて迷いました。そのかわり、どれもほどほどに面白く、平均点をちょっと超えた記事ばかりという印象です。
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表紙 2010年5月号(4月3日発売)の内容と感想
今月は、「第68期順位戦特集号」です。A級からC2まで全クラスのレポートの他、名人への挑戦が決まった三浦八段へのインタビュー記事もあります。特に各クラスのレポートは単なる棋譜解説だけでなく、悲喜こもごもの人間模様が描かれており興味深く読みました。
さらに、「関西棋界みてある記」も今月号は順位戦の話。その後には、「昇級者喜びの声」もあります。

プロ棋戦は上記順位戦の他には、王将戦第5局と第6局(羽生-久保)(観戦記:相崎修司氏)、棋王戦第3局(観戦記:大山慎太郎氏)第4局(写真と棋譜のみ)、そして、NHK杯の決勝戦(羽生-糸谷)がありました。特に最後のNHK杯決勝は僅か6ページですが、放送にはのせられなかった感想戦での様々な変化が書かれており非常に面白かったです。最終盤「幻の逆転手」があったと言うことで、その辺りの変化、ページ数は少ないながらも個人的には今月号で一番面白く、また驚いた記事です。

勝又講師の「突き抜ける!現代将棋」、第8回目で「ゴキゲン対策最前線」の持久戦編1回目です。最初は角交換後の持久戦で向かい飛車から打開する△2五桂ポン戦法。次に升田幸三賞特別賞を受賞したという故真部九段の「幻の△4二角」について。この話については当時の話から興味深いエピソードが描かれています。さらに穴熊の登場、超速▲3七銀戦法とまさに最新のゴキゲン中飛車の動きが順序立てて非常に分かりやすく述べられています。この知識をしっかり持って、その上で今後のプロ棋戦を見て行くとより面白く見られるでしょう。

イメージと読みの将棋観」、続編の5回目。今回は、1.相石田流、2.後手6手目△9五歩戦法、3.相掛かりのハメ手、4.渡瀬荘次郎の名局(香落ち)、となっています。

真剣勝負!東西対抗フレッシュ勝ち抜き戦」は第9戦。ついに東軍は大将「渡辺竜王」の登場です。ここで負けると西軍の勝利で終わってしまいますが、さて。さらに先日、NHK杯でも糸谷五段と対戦したテレビ放送がありその雪辱戦でもあります。そして戦型はそのNHK杯と同じ一手損角換わりに早繰り銀です。

久保棋王の「さばきのエッセンス」、第7回目の今月は、石田流対棒金。個人的には石田流に棒金ならさばけるというイメージがあるのでそれほど嫌ではないのですが、棒金されるのが苦手という人もアマの人達の中には結構いるかもしれません。その最新(久保新手)の指し方が載っていますので、読んで見て下さい。 木村八段の「これで矢倉は指せる」は18回目。引き続き、矢倉3七銀戦法の基礎知識と最新定跡です。

付録は「
内藤國夫の一手必至」。一手必至の問題が全部で39問。簡素な形のものが多くこれは良いです。アマ四段以上ならひと目(30秒位)で、初段前後なら2〜3分で、級位者なら時間に関係なく解けたと思うところまで考えて答え合わせしてみて下さい。中には「どっちが勝ち?」ではないですが、ちょっと引っかかりそうな問題も混ざっていますので、有段者でも全問正解は結構難しいかもしれません。上記のように時間を制限すれば全問正解を目標に挑戦できますので、級位者から高段者まで誰にでも使えるお薦めの付録です。
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表紙 2010年4月号(3月3日発売)の内容と感想
今月のトップは、「棋王戦第1局」です。五番勝負が久保棋王-佐藤九段の間で始まり、上海にて開幕となりました。その第1局を、佐藤康光九段の自戦解説で載せています。やはりタイトル戦の自戦解説は良いですね。実況を見ていても分からなかった読みや心の動きなど、改めて読み直し面白かったです。

プロ棋戦は、他に王将戦第3局(羽生-久保)(観戦記:椎名龍一氏)、女流名人位戦第1局〜第3局(清水-里見)(観戦記:西條耕一氏)、朝日杯将棋オープン決勝(羽生-久保)、マイナビ女子オープン挑戦者決定戦(甲斐-斎田)などです。
また、棋譜はなく部分図だけですが、順位戦ラス前レポートとしてかなりのページが割かれています。

勝又講師の「
突き抜ける!現代将棋」、今回は第7回ですが、ついに来ました「ゴキゲン対策最前線(急戦編)」。この最初に、「あまりにも動きが激しいので、いつなんどき新手や新構想が生まれ、結論がくつがえされるやもしれません。」とありますが、だからこそ、こういう企画を月刊誌でやって欲しいのですよね。ページ数は19ページ。いつものように非常に分かりやすく、特にゴキゲンを指す人、プロ棋戦に興味ある人ならこの記事だけでも一冊分の価値があるでしょう。

イメージと読みの将棋観」、続編の4回目。今回取り上げられたのは、1.先手石田流には何で臨む?、2.ガンギはなぜ人気がない?、3.矢倉3七銀戦法の最新形、4.大山-升田の名人戦、となっています。個人的には先月号より興味のある題材で面白かったです。

真剣勝負!東西対抗フレッシュ勝ち抜き戦」は第8戦。「西の怪物、襲来」糸谷五段の登場です。阿久津七段との対戦で戦型は横歩取り△3三角戦法です(△8四飛型)。

リレー自戦記」は先月特集が組まれた豊島将之五段。取り上げた棋譜は昇級の一局でもあるC2、8回戦の順位戦(対室岡七段戦)。戦型が藤井システムの居飛車急戦だったこともあり興味深く読みました。かなり詳しい読みの内容も入っていて勉強にもなります。

久保棋王の「さばきのエッセンス」、今月は、升田式石田流の最新定跡。「イメージと読みの将棋観」のテーマ1と同じ図が最初にありますので両方を読み比べると面白いでしょう。 木村八段の「これで矢倉は指せる」はもう17回目です。今回は、矢倉3七銀戦法の基礎知識と最新定跡。

短期連載「コンピュータは七冠の夢を見るか?」の4回目。今回は、「なるほどなぁ〜!」という感じの記事です。それは、将棋の”パス”は、人間なら悪手ですが、コンピュータにとってパスは悪手にならない、と言うもの。その理由は・・・ひと言で書けないのでとりあえず読んで下さい。

付録は中村修九段の「2手目△7四歩の世界」。2手目に△7四歩と突く変化についての問題を39問。まとめられた本もなく、最初から力戦形になるため、この付録だけでは少なすぎますが、指し方の指針にはなるでしょう。一通り読んで、試して見るのも面白いかもしれません。
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表紙 2010年3月号(2月3日発売)の内容と感想
今月の特集は「徹底解剖!豊島将之」です。若手有望株とは言え、正直これだけ大々的に特集を組まれたのには驚きです。まあ、いかにもマニアックな本であればこういうのもありかなとは思いますが。そしてその中身は、将棋界に興味を持っている人なら誰でも楽しめるでしょう。(1)若手棋士2人(村山慈明五段・佐藤天彦五段)の対談。(2)学究派棋士2人(三浦八段・宮田五段)の対談。(3)先輩棋士(山崎七段)へのインタビュー。(4)豊島五段本人へのインタビューという4部構成になっています。

プロ棋戦は、王将戦第1局(羽生-久保)のみ(観戦記:相崎修司氏)。年末年始で対局が少なかったのでしょうか。その分、他の読み物がたくさんある感じです。

勝又講師の「突き抜ける!現代将棋」、先月、相掛かりについて「中原誠へのロングインタビュー」という形を取りましたが、今回もそれに続いて、「相掛かりに夢を追う男たち」と題し、多くの人にインタビューしています。登場しているのは、羽生、佐藤をはじめ、中座、飯塚、山崎、野月、飯島、室岡など相掛かりを指す人達がたくさん出てきます。構成が良いのか質問が良いのか、相掛かりに興味がないのに、他の場所に載っていたインタビュー記事より面白く読んでしまいました。

イメージと読みの将棋観」、続編の3回目。今回取り上げられたのは、1.里見-村山戦の千日手局面(石田流)、2.一手損角換わりストレート棒銀、3.正調角換わり棒銀(テーマ2との比較)、4.昔の実戦、となっています。

真剣勝負!東西対抗フレッシュ勝ち抜き戦」は第7戦。3人抜きの稲葉四段に対するのは、阿久津七段。力戦調の将棋になりました。

今月だけの読み切り講座「逆転の心得」。深浦王位が、自身の対局を4つのテーマに分けて解説しています。全部で13ページとかなりありますが、やや難しい内容でしょうか。

リレー自戦記」は金井恒太四段。取り上げた棋譜はC2、6回戦の順位戦(対室岡七段戦)。その将棋自体、かなりの熱戦で読んでいて面白かったです。

久保棋王の「さばきのエッセンス」、先月、升田式石田流の基礎知識について書かれていましたが、今月はその続きで、「升田式石田流の変遷」として、後手の△6四歩以下の変化を詳しく書いています。 木村八段の「これで矢倉は指せる」は16回目で引き続き加藤流。

先々月からの短期連載「コンピュータは七冠の夢を見るか?」。学習の研究における課題と、評価関数研究の最前線について。・・・と書くとちょっと堅苦しく分かりづらいですが、内容は非常に面白いので一読の価値ありです。

付録は武市六段の「
受けと凌ぎ」。今回の付録は非常に珍しい受けと凌ぎについての問題集です。第1問から11問までは合駒(応手)を考える問題、第12問から20問までは詰めろを凌ぐ問題。そして第21問から最後の39問までは盤面全体を使った実戦形式での受けの問題です。
こうした受けの問題のうち、第1問から20問までは、かの有名な(希少価値本に入っている)「凌ぎの手筋186」と同じ形式の問題と考えて下さい。レベル的にも同じくらい(有段者向)なので、ちょっと難しいかもしれません。類書がほとんどないだけに「希少付録」と言って良いでしょう。
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表紙 2010年2月号(12月28日発売)の内容と感想
今月の特集は「竜王戦」です。渡辺明竜王、6連覇達成、と言うことで第4局の観戦記(大川慎太郎氏)の他、「竜王戦座談会」として深浦王位、高橋九段、西條氏の三人が今回の竜王戦を語っています。さらに竜王への「インタビュー記事」が9ページあり、竜王戦にかなりのページが割かれています。

イメージと読みの将棋観」、続編の2回目。今回取り上げられたのは、1.4手目△3三角について、2.相矢倉渡辺新手の△3三銀、3.後手の勝ち越しが定着したら、4.昔の香落ちの実戦、となっています。個人的にはあまり興味のわかない題材ですが、内容はそれでも面白いです。

プロ棋戦、竜王戦の他には、JT決勝(谷川-深浦)、倉敷藤花戦第2局(里見-中村)があります。

勝又講師の「
突き抜ける!現代将棋」、今回は「中原誠、相掛かりを語る」ですが、講座ではなく、文字通り中原誠へのロングインタビューです。15ページもあるだけにかなり面白い記事になっていて必見です。

先月から始まった、「寄せのセオリー」。今回も役に立つ内容ですから是非読んで実際に考えて見て下さい。

真剣勝負!東西対抗フレッシュ勝ち抜き戦」は第6戦。中盤の大一番は、相振り飛車の激戦になりました。後で、じっくり盤に並べてみたいですね。

久保棋王の「さばきのエッセンス」、今月号は升田式石田流の基礎知識。久保棋王自身の考えも書かれており興味深いです。 木村八段の「これで矢倉は指せる」は15回目で、引き続き加藤流。矢倉の王道だけに書くことはいくらでもあるでしょう。

先月号からの短期連載「コンピュータは七冠の夢を見るか?」では、Bonanzaがもたらした評価関数について。一般の人が読むには面白い話です。

久々に「棋界のトリビア」がありました。内容は、「自分で考えた手を1手も指さずに勝った棋士がいる」というもの。昔の話かと思っていたら、最近の話でビックリ。

今月号には、新春恒例の「スーパー大懸賞」と「A級順位戦予想クイズ」があります。賞品も多様で、毎回楽しみにしている人もいるのでは、と思います。

付録は丸田祐三九段の「短編詰将棋傑作集」。5手詰と7手詰全部で39問。右上のこぢんまりとしたやさしい筋ものばかりですので、級の人にはちょうど良いでしょう。
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表紙 2010年1月号(12月3日発売)の内容と感想
今月の表紙に大きく書かれているのは、「竜王戦第2・3局」と羽生将棋に関する座談会。
まだ第4局の結果が分からないうちに書かれた第2局と3局の観戦記ですが、第2局の方は、郷田九段の解説となっています。しかし、ネットで見ている人には取り立てて後から驚くような記事にはなっていません。

座談会は、「王座戦18連覇に見る羽生将棋の強さの秘密」と言うことで、橋本七段と阿久津七段の話です。若手実力派の二人と言うことで取り上げられたようですが、なぜこの二人なのかよく分かりません。羽生王座が指し続けてきた局面が取り上げられ解説されていてそれはそれで面白いのですが、相手に米長、谷川、森、丸山、藤井、久保、渡辺、森内、佐藤、木村とこれだけの面々の将棋を取り上げているなら、そのうちの誰かの感想を聞きたかったですね。

イメージと読みの将棋観」が続編として戻ってきました。短期集中連載ということなのでどれだけ続くのかは不明ですが、できれば長く続けて欲しいです。出ている人は前と同じで、羽生、渡辺、谷川、佐藤、森内、藤井と豪華メンバー、これ以上ない人選でしょう。
そして今回取り上げたのは、1.正調角換わり腰掛け銀先後同形、2.一手損角換わり準同形、3.後手勝ち越しの今後について、4.昔の香落ちの実戦、となっています。
最初は(個人的には)「角換わりかぁ、あんまり興味ないな」と思ったのですが、読んで見たら(この興味ない戦型ですら)面白かったです。やはりこれだけのメンバーが自分の読み筋を披露するのは面白いですね。さらに角換わりと言っても、プロ将棋を見る上においては欠かせない戦型ですから、たとえ指さなくても観戦する人には興味ある記事であり見解と言えるでしょう。

プロ棋戦は竜王戦の他には、倉敷藤花戦第1局(里見-中村真)、女流王位戦第4局第5局(石橋-清水)がありました。

勝又講師の「突き抜ける!現代将棋」、今回は「相掛かりクロニクル」。駅馬車定跡に始まり、その変遷を分かりやすく解説しています。正直、これも興味のない戦型ですが、この記事だけは取り上げる戦型に関係なくいつも面白く読んでしまいます。

新連載として、「
寄せのセオリー」が始まりました。谷川九段の「月下推敲」が終わり、その代わりということのようです。寄せについては数年前から良書が何冊も出ています。なかでも「寄せが見える本基礎編」(森けい二著・浅川書房)と「谷川流寄せの法則基礎編」(谷川浩司著・日本将棋連盟)は双璧でしょう。今回の記事はこれら自身の書いた本に多少は重複しそうな感じではありますが、こうした寄せは何度も読むべきでそういう意味からは棋力アップに最も役に立つ連載が始まったと思っています。

真剣勝負!東西対抗フレッシュ勝ち抜き戦」は第5戦。東西のホープ、稲葉四段-佐藤(天)五段の対戦です。戦型は横歩取り△3三角戦法でした。

リレー自戦記」は初のタイトル戦に出場した上田初美女流二段。取り上げた棋譜は、その女流王将戦の第1局(対清水戦)。ネットで中継されなかっただけに棋譜を初めて見て、また内容も対局者の心情が伝わってきて良かったです。

久保棋王の「さばきのエッセンス」、今月号はついに久保流の急戦について。▲7四歩△7二金に升田幸三賞を取った▲7五飛の新手。 木村八段の「これで矢倉は指せる」は14回目で、今回も加藤流の変化。その対策△5三銀について。

今回から短期連載として「コンピュータは七冠の夢を見るか?」と題して、コンピュータ将棋についての記事が始まりました。書いているのは東京大学の松本哲平氏で、解説を片上六段が受け持っています。内容は、現在の強さと、プロとの読み比べなどがあり、こうしたものに興味のある人には、大変面白い記事となっています。
※毎回個人的に面白い記事2つを
赤の太字にしていますが、今回は、「イメージと読みの将棋観」と「寄せのセオリー」。しかし、「寄せのセオリー」と「リレー自戦記」とこの「コンピュータは七冠の夢を見るか?」の三つの記事は皆同じくらいの良さで、実はどれを赤字にするか迷いました。

付録は高野秀行五段の「対四間飛車棒銀戦法」。第1問から第30問までは定跡編、それ以降第39問までを実戦から出題した次の一手問題としています。定跡を正確に覚えていない人には復習の意味も兼ねて一通り読んでおかれると良いでしょう。
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表紙 2009年12月号(11月2日発売)の内容と感想
今月も特集記事はなし。トップに持ってきているのは「王座18連覇達成!」と言うことで、第57期王座戦の第3局(羽生-山崎)です。観戦記は、日本経済新聞社の神谷浩司氏。また、第2局のエッセイ風観戦記を梅田望夫氏が書いています。

但し、プロ棋戦は今月号は多いです。上記王座戦の他に、竜王戦開幕と言うことで、第1局(渡辺-森内)が読売新聞の西條氏の観戦記で。個人的に一番面白かったのが、
王位戦第7局(深浦-木村)の自戦記を深浦王位が書いていること。3連敗した後の心情も書かれており、対局者ならではの記事になっています。さらに第6局の追記として結論が間違っていたことが載っていました。この結論はネットでも見てそうなのかと思っていたことで、将棋世界を読まないとそのまま納得して終わっていたところです。また、王将戦挑戦者決定リーグの渡辺-森内戦もあり、これはネットで見られなかっただけに興味深い棋譜です。ネットで見られないと言えば、女流王将戦(清水-上田)もそうで、第1局があります。女流王位戦(石橋-清水)の第1局と第2局、さらに新人王戦(広瀬-中村)の第2局もあり、本当に今月号はプロ棋戦情報満載と言ったところ。

勝又講師の「
突き抜ける!現代将棋」。今回は「果てしなき石田流ロマン」と題して最近流行の石田流についてです。もちろん、単なる石田流講座ではなく、昔の大山-升田戦を取り上げ検証しています。こうした戦法の変遷を読むのは面白く、ためにもなります。現代の石田感については、羽生、鈴木、久保、戸辺達にインタビューし、その感想を聞いています。

真剣勝負!東西対抗フレッシュ勝ち抜き戦」は第4戦まで来ました。前回完勝だった矢内女王に対するのは関西の新鋭稲葉四段です。戦型は相居飛車。僅かのスキを捉えて動いた為、手将棋となりました。

先月から始まった久保棋王の「さばきのエッセンス」。今月号は鈴木流急戦について。例の▲7四歩と突く変化です。ただ、まだ新刊の単行本に載っているような変化のおさらいでもありますので知っている人にはそれほど新鮮な驚きはないかもしれません。

リレー自戦記」は銀河戦で優勝した阿久津七段。取り上げた棋譜は、決勝トーナメント1回戦の行方八段戦。

新連載として、「巻頭エッセイ「月夜の駒音」」が始まりました。書いているのは以前「上達日記」を連載していた内館牧子さん。巻頭の2ページだけですし、作家(脚本家)が書くなら上達日記よりずっと良いです。上達日記なら、多くの人は若い女性とか子供などの方が興味あるでしょうし。

木村八段の「これで矢倉は指せる」は13回目で、今回は加藤流の変化。講座の前に、少しだけ王位戦についての感想(後悔)。深浦王位の自戦記もそうですが、ネットで見られる対局についてはこのような本人の感想が一番読みたいですね。もっとも、ネットを見ない人も多数いるわけで、すべての読者を考えなければなりませんが。

当時を振り返る「盤外アーカイブス」。2ページだけなのでいつも気軽に読んでいますが、今回は「田中九段が勝ちの局面で投了」というもの。この対局は雑誌に載り、当時すごい受けがあったものだと驚いたのを覚えています。今なら「凌ぎの手筋」に載せたい題材です。

付録は飯塚祐紀六段の「矢倉右四間飛車の攻防」。プロでは女流以外あまり見ないですが、アマで得意にしている人は多そうで、興味のある戦型でしょう。攻めと受け、両方に役立ちますので悩まされている人も一通り見ておいたら良いでしょう。
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表紙 2009年11月号(10月3日発売)の内容と感想
今月はいつもあるような「特集」としては載っていません。表紙には大きく、「第57期王座戦五番勝負第1局」とあり、観戦記を谷川浩司九段が書いています。すでに王座戦自体は終了してしまいましたが、この王座戦第1局を谷川九段が書いているということが、今月号の一番の”ウリ”と考えているのかもしれません。もっとも、実際トッププロがタイトル戦の観戦記を書くことは少ないので、貴重な記事ではあります。

プロ棋戦は、他に王位戦第6局(深浦-木村)、竜王戦挑戦者決定戦第2局、第3局(深浦-森内)、王位戦第5局があります。

先月から始まった「
突き抜ける!現代将棋」。今回は「プロの至芸、自陣飛車」との題の元、様々な自陣飛車について取り上げています。しかも、単に紹介するだけでなく、いかにも”勝又講座”と言った感じで、現代将棋の自陣飛車から古い升田、大山時代の自陣飛車まで取り上げ検証しています。定跡では塚田スペシャル、4五歩早仕掛け、さらに自陣飛車と将棋の作りにまで触れ、今回も読み応えのある記事でやはりイチ押しでしょうか。

今回から振り飛車党には楽しみな講座、久保棋王が書く「
さばきのエッセンス」が始まりました。現時点で講座の内容として考えていることは、先手石田流の攻防、その後の2手目△3二飛、さらにその後の藤井システムということだそうです。そして初回の今月号は「石田流の原点」。今回は導入と言うこともあり、振り飛車党なら、というより石田流を指す人なら当然知っていなければならない基本的な変化の話です。次回、鈴木流急戦と久保流急戦の狙いを解説すると言うことですので、これはこれからが楽しみです。

たぶんかなり評判の良い「リレー自戦記」。今回も旬の棋士、中川大輔七段です。取り上げた棋譜は、先日の山崎七段との王座戦挑戦者決定戦の一局。ネットでの実況もありましたので、記事を読むことで再び楽しむことができます。

真剣勝負!東西対抗フレッシュ勝ち抜き戦」の第3戦。これも見逃せない女流対決です。里見香奈倉敷藤花に矢内女王。盤に並べた訳でもなく、棋譜を目で追っただけですが、それでも”強い!”と思わせる内容でした。どちらが”強い”と思わせたかは読んでみて下さい。

今月の読み切り定跡講座。戸辺誠五段が「「角交換型」石田流の研究」を書いています。石田流ということですが、久保棋王の内容とはかぶっていません。こちらはしっかり玉を囲ってからの戦いを解説しています。

木村八段の「これで矢倉は指せる」は12回目。▲3七銀戦法の中の加藤流▲1六歩についてです。記事は王位戦第6局の二日後に書いていると言うことでその時の心境が少しだけあります。

付録は村山慈明五段の「最新の横歩取り△8五飛戦法」。いつものように39問の次の一手ですが、第1問〜第30問までは「6八玉型」で、第31問〜第39問までが先日の王座戦でも出た「新山崎流」です。現在の△8五飛戦法を簡単に振り返るには良い付録になっています。
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表紙 2009年10月号(9月3日発売)の内容と感想
今月の特集は今回王座戦の挑戦者になった「山崎隆之七段インタビュー」です。そして表紙や、「勝負の刻」にも王座戦挑戦者決定戦が取り上げられています。インタビューの内容は、今回の王座戦挑戦者になるまでのことや以前の羽生王座との対戦、現在の取り巻く環境、これからのこと等々様々な話が載っており面白いです。

プロ棋戦は、王位戦第3局(深浦-木村)、竜王戦挑戦者決定戦第1局(深浦-森内)、マイナビ女子オープンの予選一斉対局(棋譜なし、概況と局面図のみ)、大和証券杯決勝(山崎-木村)などです。

今月号から新連載「
突き抜ける!現代将棋」が始まりました。これは今年の1月まで連載されていた「最新戦法講義」の勝又清和講師の連載で、「今回の連載では、プロの将棋の見どころや勘どころを、いろいろな角度から、できるだけわかりやすく伝えていこうと思います。」と書かれています。そして第1回は、「序盤数手の差し手争い」。後半には「盤に並べたい名局」も紹介されていて、定跡通の人、プロ将棋を見るのが楽しみな人には絶対外せない講座が始まりました。

第15回目の「月下推敲」。毎回話の内容は違いますが、今月は「プロ間での注目の局面」を取り上げています。これはちょうど勝又プロの「最新戦法講義」みたいな感じで、しかも書いているのが谷川九段でその感想がありますから必見です。

リレー自戦記」は中村太地四段。取り上げた棋譜は、銀河戦予選の戸辺五段との一局。戦型は相穴熊ですから、「とっておきの相穴熊」を買っている人には実戦譜として見逃せないページです。

先月号から始まった「真剣勝負!東西対抗フレッシュ勝ち抜き戦」の第2戦。女流の里見香奈倉敷藤花の登場です。この企画が始まった時、これは面白そうと思ったものの何で女流二人が二番目に配置されているのかと思ったものです。どちらにしても男性の新鋭には勝てないだろうからそれなら第一戦に持ってくれば良いのに、と。しかしそれは評価が低すぎました。この一戦も必見です。(今月は必見が多いですが)

今月もまた読み切り定跡講座があります。「村田アッキーの相振り飛車”マル秘”研究ノート」で、先手向かい飛車対後手三間飛車の戦型を解説しています。内容は、後手三間飛車側からみた攻め方。相振りは未開の部分が多いので、実戦と同じ局面にはなかなかなりませんが、数多くの攻め筋を知っておくことは大切です。相振りを指す人は見ておきたい講座です。

そしてずっと続いている二つの連載講座、木村八段の「これで矢倉は指せる」と鈴木八段の「時代はパワー中飛車」。矢倉は矢倉の王道「▲3七銀戦法の基礎知識と最新定跡」。パワー中飛車は、なんと今回最終回とのことです。内容は相振り飛車で、対向かい飛車と相中飛車です。この講座が終わり、次回どうなるのだろうと予告ページを見ましたら、新連載として「久保流さばく振り飛車のエッセンス」が載っていました。やはり振り飛車の講座は根強い人気がありそうですね。

付録は第50期記念として「王位戦名場面集」。50年の歴史を次の一手形式で39局面。初めの方は大山、途中は中原や米長、そして谷川、羽生と続くこうした局面の移り変わりを見ていくと本当に歴史を感じさせます。
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表紙 2009年9月号(8月3日発売)の内容と感想
今月の特集は「羽生善治、大いに語る」です。そして、その第1部として第7局が自戦解説で取り上げられています。第2部は「可能性を探り合った七番勝負」と題し、1局目から6局目までの解説が少々。その後に、ロング・インタビューが12ページに渡って載せられています。このロング・インタビューはなかなか面白い話題を取り上げ、またそれに対する考え方を載せているのでお薦めです。

プロ棋戦も今月号にはたくさんあります。棋聖戦第4局と第5局(羽生-木村)、王位戦第1局(深浦-木村)、マイナビ女子オープン第2局と第3局(矢内-岩根)などです。

先月号の予告にあって期待していた「
真剣勝負!東西対抗フレッシュ勝ち抜き戦」が始まりました。東西の若手6人ずつの勝ち抜き戦です。その初戦は豊島五段対村山五段。この一戦は是非盤に並べてゆっくり味わってみたいですね。2戦目以降も期待大です。

毎回面白い「リレー自戦記」。今月は及川拓馬四段。取り上げた棋譜は、王座戦本戦1回戦の深浦王位との対局。初の自戦記ということでしたが、対局中の読み、気持ちの動きが分かって面白かったです。

ここではあまり取り上げていませんが、野月七段の「熱局探訪」ももう8回目。今月は王位戦挑戦者決定戦(木村-橋本)と王座戦の女流棋士一斉対局を取り上げていました。どちらも実況していた対局ですので、見ていた人には思い出されて面白いでしょう。

先月号の読み切り講座が評判良かったのか、今月も一つだけ読み切り定跡講座があります。「”ムサシ”三浦の対ゴキゲン中飛車 準急戦二刀流」で、ゴキゲン中飛車に対する指し方の講座です。▲4七銀から局面によっては▲5六歩と突き返したり、▲7七銀から動く変化、さらに▲3六歩から▲3七銀と動いていく指し方など、居飛車側から見たゴキゲン中飛車攻略法です。もっとも攻略法というよりは、居飛車に悪い変化も書いていますので、「ゴキゲン中飛車に対する仕掛けの感覚を伝えたい」という感じです。それだけにちょっと難しいながらもまじめな講座となっています。

今月号の「懸賞詰将棋」。久々にかなりやさしい詰将棋でした。ちょっと考えただけで筋が分かったのは何ヶ月ぶりでしょうか。ヒントの四金詰を見て思った通りの詰上がり。こうした趣向詰めでそれほど難しくないものが、この巻頭詰将棋には適しているのではないかと思っているのですが。にしてもこんな詰将棋を作ってしまうなんて改めてすごいなぁと思います。
もっとも、一つだけ応募する人に注意しておきたいのは、筋はすぐ分かりますが、正確な手順の検証には時間をかけた方が良いかもしれません。ちょっと引っかかりやすい箇所があるので注意です。

付録は浦野七段の「7手詰ミニハンドブック」。これは非常に筋が良くやさしい、さらに駒数も少なく解後感の良い詰将棋集です。級位者の人でも少し考えれば解けるくらいですし、詰将棋の苦手な初段位の人たちには是非全部(と言っても39問ですが)、解いてもらいたいと思います。
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表紙 2009年8月号(7月3日発売)の内容と感想
今月の特集は「名人戦七番勝負大激闘」ですが、棋譜と解説は第4局、第5局、第6局の三つで残念ながら最終局はありません。しかも観戦記も普通の観戦記なので、有料の実況を見ていた人にとってはイマイチです。但し、ネットを見られずじっくり並べたい人には良いでしょう。

プロ棋戦は、他に棋聖戦第1局(羽生-木村)、マイナビ女子オープン第1局(矢内-岩根)とありますが、こちらもネット中継で見ていますので、そこで見ていた人にも何かプラスアルファが欲しいですね。

今月号の面白い記事、いつも独断で赤く表示していますが、二つあります。
その一つは、「
リレー自戦記」。どうもこの記事は毎回好評のようですね。またもスペシャル三本立てです。片上大輔六段(竜王戦3組:対行方八段)、長岡裕也四段(竜王戦6組:対広瀬五段)、瀬川晶司四段(王将戦:対橋本七段)の三人です。記事ももちろん面白い。やはり実際に指した本人がその時何を考えていたのかと言うことは将棋を見る側にとっては最も興味のあることなのだな、と思いますね。

そしてもう一つ、今月推奨したいのが、「
夏休みに向けて読みきり講座をラインナップ」です。その三つの講座とは、「豊川孝弘の「マッスル雁木」」「”振り穴王子”広瀬章人の「銀冠撃破」」「武市三郎の「筋違い角虎の巻」」。名称はともかく、取り上げる講座内容としてはなかなか良いところを突いていると思います。まず、雁木の本や筋違い角の本は少ない。しかも絶版になって高値のついているものもあります。さらに広瀬五段の振り穴は有名ですのでやはりこういう人に講座は書いてもらいたい。順に10ページ、10ページ、7ページとページ数だけで言えば当然単行本にはかないませんが、解説は急所を捉えていてなかなか有益な講座になっています。

講座と言えば二つの連載講座、木村八段の「これで矢倉は指せる」と鈴木八段の「時代はパワー中飛車」。矢倉は森下システム、中飛車は、対三間飛車です。そして先月だけかと思っていたミニ講座「角頭歩戦法を指してみよう!」の後編があります。居飛車側が△8五歩と攻めないでじっくり指してきた時にどうするかの持久戦編です。

今月号の「懸賞詰将棋」。先月号はまだやる気になる形でしたが、今月号のヒントは「鬼ごっこ2」。そして盤上には三枚の駒のみ。三枚!ならやってみようかと思うかもしれませんが、その一枚がかなり遠いところにあります。持ち駒に香もあり、合駒も考えなければならなそうですし、すぐ挑戦するかどうかは微妙です。

付録は堅陣撃破のテクニックをスーパーあつし君が伝授「穴熊くずしのメカニズム」です。これは囲い崩しの手筋問題集で、個人的にはこういう問題を数多く解くことがもっとも終盤力を鍛える力になるのではないかと思っています。全部で39問、良問揃いですので、何度も解いて急所に目が行くようになれば勝率もアップするでしょう。
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表紙 2009年7月号(6月3日発売)の内容と感想
今月の特集は「中原誠十六世名人に聞く16の質問」です。今年3月11日に引退した中原誠十六世名人への単独インタビュー。長年第一人者として将棋界のトップを走って来た人の言葉には重みがあります。また、現在の棋界の状況、人や戦法について語っているのも面白いですね。
そしてこのインタービュー記事の後に、「棋士・中原誠 名人戦編」として長年名人戦を担当してきた山村記者の記事が載っています。

プロ棋戦は、当然名人戦第2局と第3局。この第2局の観戦記は高橋道雄九段、第3局の観戦記は谷川浩司九段と書いた人が豪華。

今月号には将棋世界企画として「関西若手四強を語る」があります。糸谷五段、豊島四段、稲葉四段、村田四段の四人について、これら若手を良く知る橋本七段と畠山七段の話を会話形式で15ページとかなりたくさん伝えています。

前回三本立てだった「
リレー自戦記」は今月は久保利明棋王。取り上げた将棋はあの新手▲7五飛を出した棋王戦第2局(対佐藤九段)。この▲7五飛周辺の考え方やその後のこの将棋について。早石田を指す人だけでなく普通に面白い自戦記ですので必見です。

今月の「
トップ棋士vs新鋭棋士指し込み2番勝負!!」。中を読む前に、最初の写真に「大事件発生!上手の気迫、角でも圧倒」と結果が出てしまっていました。私は結果が分かってしまっていてもその棋譜やテレビなどでも実戦を見るのが好きなので大して気になりませんが、結果を先に書いてしまうのはどうなのでしょうか?
そして、その対戦は鈴木大介八段と西川和宏四段です。棋譜はそれなりに面白いと思いますが、やはり香落ちだけ何十局も特集を組んでくれないかなとも思います。

先月フリークラスから脱出したため「瀬川晶司四段、昇級の喜びを語る」の記事がありました。しかし2ページだけ。記事としてはずいぶん少ないなと感じましたね。今までの棋譜やら何やらもっと大きく取り上げても良かったのではないかと思うのですが、こんなものなのでしょうか?

毎回楽しみにしている内藤九段の「どっちが勝ち?」。先月号はかなり難しかったと思いますが、さて今月はどうでしょうか。ひと目では分かりませんので後でじっくり考えて見ようと思います。

二つの役立つ講座、木村八段の「これで矢倉は指せる」と鈴木八段の「時代はパワー中飛車」の後に、ミニ講座「角頭歩戦法を指してみよう!」があります。すでに絶版になっている単行本と奇襲戦法の本の一部にしか載ることのないこのような戦法も、時々は解説してくれると興味を持って見る人は多いのかなと思います。

今月号の「懸賞詰将棋」。簡素な形で「七色煙」とあります。使われている駒が玉と飛角金銀桂香歩それぞれ一枚ずつ。しかも煙なら最後は二枚になると言うことで簡単なのかなと思い解き始めたら一向に筋が見えません。かなり時間がかかって・・・・・これはすごい詰将棋です。でもマニアでない初段クラスの人には荷が重すぎます。解けたら四段と言って良いでしょう。

付録は「伊藤果に挑戦!9手詰」です。タイムトライアル60として全部で9手詰だけ60問収録しています。しかもその詰将棋は「級位者の人でも楽しんでいただけると思います」とあるように非常にシンプルでやさしいものがそろっています。もっともそうは言っても9手ですから本当に道場の級位者では1問1問解くのにかなり時間がかかるかもしれません。しかしこうした良問が60題も、これはかなり良い付録ですので是非挑戦してみて下さい。
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表紙 2009年6月号(5月2日発売)の内容と感想
今月の特集は「第67期名人戦七番勝負開幕!!」です。もっとも棋譜及び観戦記は第1局のみ。その観戦記も可もなく不可もなしと言った普通の観戦記で実況を見た人には改めて感動するような内容ではありませんでした。
但し今月号は他の記事で面白いものが満載です。

まずは、
特別座談会として、渡辺明竜王、鈴木大介八段、佐藤天彦新人王による座談会「新時代の風は吹いたか」があります。そのテーマは、(1)話題の人物で振り返る平成20年度、(2)後手はつらいか、楽しいか、(3)どうなる名人戦?の三つ。名人戦についてはたいした話をしていませんが、後手の話と特に最初の他の人物について。これはなかなか面白かったです。

そして毎回比較的面白い「
リレー自戦記」。今月はこれがイチオシですね。一人でも十分面白い上になんとスペシャル三本立て。
登場したのは佐藤康光九段(竜王戦・対木村八段)、豊川孝弘七段(順位戦・対中田宏樹八段)、稲葉陽四段(新人王戦・対里見香奈倉敷藤花)の三人です。これはここ数ヶ月の将棋世界の記事でもトップに持ってきたいほどの出来。是非実際に読んで見て下さい。

他のプロ棋戦は、王将戦第7局(羽生-深浦)、棋王戦第5局(佐藤-久保)があります。

好評なためか続いている、「トップ棋士vs新鋭棋士指し込み2番勝負!!」。今月号はついにと言って良いでしょう、上手に振り飛車党の久保棋王が登場です。対する新鋭は金井四段。この結果は本誌で。

さらに、「プロアマガチンコ10秒将棋」。今回は屋敷伸之九段。10秒将棋となるとプロになり立ての若手以外はきついのかな、という印象を持ちました。

最近真っ先に見るのが内藤九段の「どっちが勝ち?」の解答。なんとか当たっていましたが、級位者の人には難しいですね。有段者の友達がこの意味を一つ一つ解説してくれればこの面白さも十分堪能できると思いますが。

二つの役に立つ講座、木村八段の「これで矢倉は指せる」は7回目。鈴木八段の「時代はパワー中飛車」は11回目です。

今月号の「懸賞詰将棋」。またしても盤面いっぱいの駒!と思ってちょっと見たらあまり変化なくすぐに入っていけそう。「水の流れるが如く」との題もありましたのでやってみた所最初はやさしい。しかし最後詰ますまではちょっと大変でした。でも最初の軽快な趣向手順は短手数の詰将棋しか解かない人でも分かりますので是非挑戦してみて下さい。

付録は「新手ポカ妙手選2008年版」。全部で39問。タイトル戦からも5問出ていますがほとんどは知らない将棋です。また、今回のテーマは「捨て駒」とのこと。ヒントを見ながら次の一手を考えるのも楽しいでしょう。
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表紙 2009年5月号(4月3日発売)の内容と感想
今月の特集は「順位戦最終局」です。と同時に挑戦者となった郷田九段へのインタビュー記事があります。個人的にはこのインタビュー記事が面白かったですね。特に挑戦者ということ以前に将棋に対する考え。「一手損角換わりを棋理に合わない戦法」と思っていることなど、こうした考えを読んで、名人戦の中で一回は自戦記を読んで見たいと思いました。

今月号でもう一つ面白いと思ったのは、「
リレー自戦記」。書いた人は井上八段で久保八段とのA級昇段の一局です。一局の中における心の動きを素直に書いているような感じで、その心の動きが良く分かり今月号で一番面白かった記事でした。

他のプロ棋戦も先月はタイトル戦がたくさんありました。棋王戦第3局(佐藤-久保)、王将戦第6局(羽生-深浦)、女流名人位戦第5局(矢内-清水)などです。

前回まで3回に渡って繰り広げられた、「トップ棋士vs関西新鋭指し込み2番勝負!!」。先月で終わりと思っていただけに今月号にもあってビックリです。今までの結果が不満だったのかこの企画が好評だったのかは分かりませんが、個人的にはもっと続けて欲しい企画です。もっともいつもこのような結果しか出ないのであれば、もう少し方法を変えることが必要かもしれませんが。

そして、「プロアマガチンコ10秒将棋」が戻ってきました。登場したのは田村康介六段。企画そのものは悪くないと思うのですが、5局戦って初手から終局までの棋譜が一つしかないのではがっかりした人もいるのでは、と推測してしまいます。順位戦の特集もそうなのですが、取り上げた対局はやはり棋譜も欲しいですね。

今回、真っ先に見たのが内藤九段の「どっちが勝ち?」の解答です。難しいとは言えあまりに面白い手順だったのでこれが正解かなと思っていたのがそのまま正解でした。と言うよりさらに受けがあるのかと余分なところまで読み進めてしまっていましたが。
しかし、これでこの「どっちが勝ち?」のレベルがある程度分かりましたのでこれから考えるときの指針になりそうです。今月の問題も見ましたが、いかにも面白そうな手が見えるだけにこれは引っかかりそうです。じっくり時間をかけてやってみたいと思っていますし、詰将棋選手権がなくなってから次の楽しみを見つけた感じです。

第6回目の木村八段の「これで矢倉は指せる」。今回は早囲いを巡る攻防について。先手の早囲いと後手の早囲い。そして現在の状況と相変わらず分かりやすい講座となっています。

トップにある「懸賞詰将棋」。最近難しいような気がします。変化は多そうには見えないのですが、一目では解けないので後でやってみるつもりです。

付録は「対後手三間飛車急戦の基本」。昔からある三間飛車に対する急戦の指し方。非常に有名な定跡であり、また”良く出来ている”手順なので基礎知識としても一度は見ておきたい定跡です。
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表紙 2009年4月号(3月3日発売)の内容と感想
今月は大きく特集という感じのものはないのですが、巻頭カラーに、「リレー自戦記」として棋王戦第1局を佐藤棋王の自戦記で持ってきています。この対局は日曜日で入間将棋センターでも終盤検討していただけにこの文章も面白く読めました。
そして巻頭カラーにはもう一つ、A級順位戦8回戦の様子。

今回は特集記事が少ない為他のプロ棋戦がたくさんあります。王将戦第3局(羽生-深浦)、朝日杯将棋オープン準決勝(阿久津-佐藤和)(久保-渡辺)と決勝(阿久津-久保)、竜王戦6組女流・アマ熱戦譜(里見-金井)(中村太-清水)(稲葉-早咲:この対局は棋譜なし)、女流名人位戦第2局と第3局(矢内-清水)、きしろ杯決勝(里見-岩根)など多数です。じっくり観戦記を読みながら棋譜を並べたい人には最高でしょう。

そして前回から行われている、「トップ棋士vs関西新鋭指し込み2番勝負!!」。今回も一番気になっていて最初に読みました。3回目の今回、将棋やその記事としては大変面白かったのですが、結果的には・・・・・。うーん、やはり香落ち十番勝負とかの方が面白い気はします。

今月号、パラパラッとめくっていてたまたま「
どっちが勝ち?〜内藤國夫九段からの挑戦状〜」というのに目がとまりました。1ページだけなのですが、単なる詰将棋とか必死問題とかと違い、どちらが勝っているかを当てるもの。なるほど、こういう切り口もあるのか、と感心しました。面白そうなので、来月以降、もっと問題数を増やしてもらいたいくらいです。

さて、私自身毎月「将棋世界」は読んでいますが、だからと言って隅から隅まで読んでいる訳ではありません。必然、興味のある記事しか読まない為、ここで取り上げるのもどうしても多少片寄ってしまいます。
そこで今回は、今まで取り上げなかった記事を以下に紹介しようと思います。
まずページ順に「青春、原田泰夫のノート」・・・昭和36年、新会長になってからの普及事業が書かれています。次に「月下推敲」・・・谷川九段の記事なので大抵読んでいるのですが、今まで取り上げていませんでしたね。「感想戦後の感想」・・・出ている人によって読んだり読まなかったり。今回は46回目で阿久津六段。46回ということは、人気のある記事なのかもしれません。「懸賞次の一手と懸賞必至」・・・すみません、やったことないです。「時代はパワー中飛車」・・・鈴木八段の連載講座なので読んでいるのですが、なぜかここに取り上げる連載はいつも「これで矢倉は指せる」になっています。この講座、ゴキゲン中飛車を指す人は必見です。「関西棋界みてある記」「連盟の瀬川さん」以降普及の記事、棋戦の動向、結果など、申し訳ありませんが読んだことがありません。ただ、関係している人達にはなくてはならない記事なのかもしれません。
名局セレクション」「あっという間の3手詰」「実戦に役立つ5手7手」「昇段コース問題」・・・どれも自分は読みません(解きません)が、これらは多くの人達に役立っていると思いますし、特に初段前後の人達には有用でしょう。

普段あまり読まない記事を取り上げた為、どうもイマイチな紹介になってしまっていますが、面白いと思う人、良質な棋譜、問題が多数ありますので特に初段前後に人は地道にやってみて下さい。

付録は「寄せのトレーニング 3手必至」。武市六段の出題で、比較的やさしい3手必至問題。やさしいと言っても(同手数の)詰将棋に比べるとやはりかなり難しいでしょう。ある意味7手〜11手の詰将棋を解くのと同程度の棋力が必要かもしれません。上級から有段者まで楽しめる一冊です。
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表紙 2009年3月号(2月3日発売)の内容と感想
今月の特集は引き続き「竜王戦」。正直かなり引っ張るなと言う感じはしますが、切り口は今までと違い、今回は渡辺明永世竜王を全面的に取り上げています。第7局の観戦記はインタビューとの平行で書かれている他、単独インタビュー、渡辺明物語、さらに梅田望夫氏の世代論、初形曲詰「永世竜王詰将棋」まで広範囲に渡っています。

今月号のもう一つの特集は、「プレイバック2008」と題して現役棋士が選ぶ去年の名局ベスト10が選ばれていること。選ばれた対局にある各棋士のコメントを読みながら、その対局を見ていた時のことを思い出してしまいました。棋譜と解説(詳しくはない)も全部ありますので、並べて鑑賞するにはかなり良いでしょう。

特集がかなりの紙面を割いている為、他のプロ棋戦は、王将戦第1局(羽生-深浦)のみ。

そして前回から行われている、「
トップ棋士vs関西新鋭指し込み2番勝負!!」。今回もやはり一番気になる記事なので最初に読みました。今月の2回目は、深浦王位対糸谷五段戦。棋譜も観戦記も非常に面白いものでした。これを三回で終わらせてしまうのはもったいないですね。

第4回目の木村八段の「これで矢倉は指せる」。普通の連載講座なのですが、なぜか毎回取り上げたいような記事の書き方です。今回は、竜王戦に現れた阿久津流について。渡辺新手についての見解が書かれていますので矢倉を指す人は必読です。

今月号の「リレー自戦記」は、高橋道雄九段。取り上げた対局は王将戦挑戦者決定リーグでの深浦王位戦。手の解説の他、その時点でどのような読みをしていたかなど自戦記ならではの内容で、毎回興味を持って読んでいます。

詰将棋サロン年間優秀作品発表」がありました。詰将棋サロンは難しいので、将棋センターに一緒に考える人が来ると解くのですが、最近はあまり解かなくなってしまいました。しかし、今月号にはこの一年間の優秀作品及び候補にあげられた11作品が載っていますので、これは是非挑戦してみたいです。やはり優秀賞になるような作品は時間をかけて解いても驚くような手順に感動するからです。個人的にはこの詰将棋だけで(本の)元が取れると思っていますが、一般的には”付録”程度の記事かもしれません。それにしても、一番楽しみにしていた「詰将棋解いてもらおう選手権」の再開予定はないのでしょうか?

トップにある「懸賞詰将棋」。盤面全体に駒があり広くてどこから入るのか難しい。しかし入り方させ分かってしまえば趣向詰めなので同じ手順の繰り返しになり、手数ほどは難解ではありません。このことをヒントに是非挑戦してみて下さい。

付録はこれも「渡辺明 次の一手」。永世竜王誕生記念で出された実戦の次の一手39問です。
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表紙 2009年2月号(12月27日発売)の内容と感想
今月の特集も当然のことながら「竜王戦」です。但し第7局が速報と棋譜だけで観戦記が次号になってしまったのはちょっと残念。結局、第4局から第6局までの観戦記となっています。
そして初タイトルを獲得した新倉敷藤花である里見香奈女流プロについても写真入りで大きく取り上げています。こちらの観戦記は第2局。

他のプロ棋戦は、JT日本シリーズ決勝(深浦-森下)が森下九段の自戦記で載せられています。

今回から3回に渡って行われる企画、「
トップ棋士vs関西新鋭指し込み2番勝負!!」。その第1回は、佐藤康光棋王対村田顕弘四段。興味を持って読んでいきましが、棋譜も観戦記(鈴木宏彦)もたいへん面白く読めました。ただ、結果は(残念ながら?)ほぼ予想通りの星で終了。香落ちはどちらが勝ってもおかしくありませんが、角ではやはり下手必勝に見えます。平手は・・・・・普段から見ているからそれほど見たいという訳でもありません。
という訳で、この企画はそれはそれで面白いとは思いますが、いっそのこと、香落ち10対局くらいのものを見たいかな、と思ってしまいました。

今月号には、毎年この時期に行われている「新春恒例 スーパー大懸賞2009」と「第67期A級順位戦予想クイズ」があります。今期の順位戦予想は今までで最も難しそうですね。

ちょっと面白い記事に、「打歩詰物語」なるものがありました。10ページにわたって、過去の打ち歩詰めに関した記事。特に有名な打ち歩を打開する為に角不成とした対局の紹介などがありますが、それ以外にも似たような対局がこんなにもあったことに驚きました。打ち歩に誘導するための(受けの)角不成が結構たくさん出ていました。一風変わっていますがこのような記事も良いですね。

第3回目になる木村八段の「これで矢倉は指せる」。今回は後手急戦の続きですが、「阿久津流」について。これはつい先日行われた竜王戦第6局、第7局に現れた戦法なのでまさに旬です。偶然かどうか分かりませんが、今までの三回とも役に立つ講座になっていて必見ですね。

今月号の「リレー自戦記」は、大平武洋五段。取り上げた対局は朝日杯将棋オープン戦で堀口七段との矢倉戦。記事は、個性や考えが出ていて非常に面白かったです。ネット中継された将棋ですので、この文章を見たら、(対局も)見ておきたかったなぁとちょっと見なかったことを後悔しました。

トップにある「懸賞詰将棋」。今月の問題は、玉が2九!にいて、しかも△3二に金がいたり▲4二に銀がいるというすごい配置のものです。しかし、ヒントが「鬼ごっこ」ですので、それほど難しくはないのかな、と思うところもあり、解いて見ようかと言う気にはさせます。この詰将棋はいずれ時間が取れたらやってみるつもりです。

付録は「サトカナ 次の一手」。里見香奈新倉敷藤花誕生記念で出された実戦の次の一手39問です。解答の欄には、所々解説以外の話も載せられています。
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表紙 2009年1月号(12月3日発売)の内容と感想
今月の特集はやはり「竜王戦」です。その第2局と第3局、カラー写真もふんだんに入れて、第2局は橋本七段、第3局は読売新聞の西條氏の観戦記で興味深く書かれています。
また、同じくカラー写真で、中程には倉敷藤花戦第1局(清水-里美)が、里見女流二段の自戦記で書かれています。

他のプロ棋戦は、女流王位戦第3局、第4局、第5局(石橋-清水)で詳しく書かれているのは第5局です。

今回、個人的にですが、面白く読んだのは、「
コンピュータ将棋特別対談・羽生善治が敗れる日」でした。これは、YSS開発者である山下氏と棚瀬将棋の棚瀬氏との対談です。コンピュータ将棋ソフトについて、興味はあるけど良くは分からないと言う人達にはたぶん面白く読めるでしょう。

勝又教授のこれならわかる!最新戦法講義」は今回をもって終わるようです。「すぐに戻ります!」「新連載の準備に入りたいと思います」とあるので、それほど経たずして再開されると期待はしていますが、その最終回は、「犠打」の技法について。かつて生まれた犠打の絶妙手について解説されており、これはこれでいつも通り面白かったです。ただ、”最新戦法講義”ではありませんが。

特集として、中カラーで、「国際将棋フェスティバル2008in天童」の記事があります。国際将棋トーナメントのレポートと、海外での将棋の普及について。普段あまり見る機会のない内容だけに興味深い記事でした。

今月から始まりました新連載、野月浩貴七段の「熱局探訪」。「将棋会館やそれ以外の場所で起こった出来事を、対局中心で伝える」と言うことのようです。要するに、前にあった先崎八段の「千駄ヶ谷市場」や、その前何年にも渡って書かれていた「対局日誌」などと同じ系統と言うことでしょうか。連載となると書き手の力量が問われる内容になりそうなだけに大変かもしれませんが、面白ければずっと続くことになりそうです。

先月から始まった木村八段の「これで矢倉は指せる」。今回は後手の急戦、居玉棒銀について。比較的出てくることは少ないと思うのですが、それだけにこっそり覚えて、棒銀側を持って指してみたら面白いかもしれません。

今月号の「リレー自戦記」は、広瀬章人五段。取り上げた対局は順位戦で村山五段との相穴熊戦。広瀬五段と言えば、私も持っていますが「とっておきの相穴熊」(毎コミ)の著者。また、村山五段との将棋は、いつも相穴熊ばかりだと書いていますし、相穴熊を指す人には必見の記事ですね。

前回から続いている「羽生名人にまつわる記録 その3」。僅か4ページの少ない記事ですが、その1ページに谷川九段の話が載っていて、12年前といまの羽生名人の違いについて語っているのは面白かったです。

トップにある「懸賞詰将棋」が内藤九段から谷川九段に変わりました。初めての今回は、持ち駒がなく変化も少なそうに見えます。ヒントは「初回にちなんで」。簡単そうなので考えて見たところ、ひと目では解けませんでした・・・・・が、まあ詰将棋解いてもらおう選手権の中くらいの難易度でしょうか。ヒントの意味は解いてから分かりました(これじゃヒントになってませんよ!)。

先々月で問題の出題は終了した「詰将棋解いてもらおう選手権」。今回は11月号の結果発表のみ。得票結果にやや不満は残るものの、優勝した北浜七段の作品は私も一番苦労したものですので、この優勝は納得いくものでした。掲示板に書いた「作者当て」が全部当たったのがうれしかったです。
この選手権は、途中からは一番の楽しみになりましたね。また今回、一番驚いたのは、早水女流二段がすごい詰将棋をたくさん作っているということ。これは才能であり、今後対局を見る時にも違った目で注目することになりそうです。
第2回も、是非やってもらいたいですね。

来月号の予告ですが、大きく「トップ棋士vs関西新鋭 指し込み2番勝負!!」が始まるそうです。上位に渡辺竜王、深浦王位、佐藤棋王、下位に糸谷五段、豊島四段、村田四段が出て、1日2局、最初に香落ちで指し、その勝敗により平手か角になるという。
なかなか過激な企画でそれゆえ面白そうな内容です。これは期待できそうですね。

付録は「対一手損角換わり・先手早繰り銀」。阿久津六段の執筆で、題名通り、一手損角換わりでの先手早繰り銀の指し方です。小さな冊子ですからもちろん変化をたくさん書くことは出来ませんが、早繰り銀の指し方、相手の反撃の筋を簡単に覚えるには良いでしょう。
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表紙 2008年12月号(11月1日発売)の内容と感想
今月の特集は当然「竜王戦」です。その開幕特集として、第1局の観戦記の他、(1)パリ対局の意義(2)渡辺明竜王インタビュー(3)竜王戦展望座談会があります。
特にこの中でも、
竜王のインタビューと、深浦王位・佐藤棋王・橋本七段の座談会は面白く読めました。

他のプロ棋戦は、王位戦七番勝負第7局(深浦-羽生)、王座戦第3局(羽生-木村)、新人王戦第2局(佐藤天-星野)、女流王位戦第1局(石橋-清水)、白瀧あゆみ杯決勝(中村真-山口)などです。
王位戦については、第7局の観戦記の他に、深浦王位のインタビュー、深浦王位が語る七番勝負のポイントもあります。

勝又教授のこれならわかる!最新戦法講義」は今回は、竜王戦を楽しむための矢倉ガイド+アルファの巻。早速第2局で出ている為、旬な講座となりました。

そして、新連載が始まりました、木村八段の「
これで矢倉は指せる」。「アマ3級の方でも、矢倉は指せるという講座にしたい。」と述べているように、やさしく、それでいて最新定跡も解説するという意欲が見え、これから期待です。
その1回目は、▲6六歩と▲7七銀の違いについて。これは後手急戦(右四間と矢倉中飛車)への対応の違いなのですが、そのことがかなり詳しく書かれています。初回から大変価値の高い一文となっていると思います。

今月号の「リレー自戦記」は、行方尚史八段。取り上げた対局は順位戦で渡辺竜王と戦った将棋です。しかもまたこれが先日の竜王戦第2局と同じなのは何とも不思議な偶然(もちろん渡辺竜王が指したこと自体は偶然ではありませんが、このような対局の自戦記がタイミング良く将棋世界に載ったと言うことが偶然でしょう)。これも旬の話題で面白く読めました。

第11回目を迎えた「プロアマガチンコ10秒将棋」。今回は豊川六段対リコー将棋部。豊川六段の人間性がめいっぱい伝わってきて、とりあえず必見と言っておきます。

トップにある「内藤九段の懸賞詰将棋」。今月号も、盤面全体に駒が配置され最初から敬遠してしまう人が多そうですが、題名に「終着駅は始発駅」とあることから、一周してくるのかな、と想像させ、面白そうな趣向になっているように思えます。
そして、実際に解いたところ、その配置とは違って非常にやさしく作られています。入り方で小考、そのちょっと先で小考。後は一直線で本線。そして最後、収束ちょっと手前で小考しましたが、難しい7手詰の方がよっぽど時間がかかると言っておきましょう。終着駅は始発駅の意味も分かりました。

先月で問題の出題は終了した「詰将棋解いてもらおう選手権」。今回は10月号の結果発表のみ。ダントツ一位推しとしていた第4問が予想通り第1位。以下は若干ずれた所もありますが、納得のいく投票結果です。そして、先月の出題分ですべて終了。最後はどれが一位かかなり混戦になりそうですね。

連載講座の一つであった「新・飯島流引き角戦法」が最終回とのこと。棋界の情報などはネットや週刊将棋で十分な現在、やはりこうした講座は充実して欲しいなと思います。次回からまた何か始まるのでしょうか?
・・・・と思っていましたら、1月号予告のところに、「野月浩貴七段による新連載スタート」とありますね。何かは分かりませんが期待しましょう。また同じところに、巻頭詰将棋が谷川浩司九段で新スタートともあります。内藤九段の巻頭詰将棋も今回が最後ということでした(そういう意味も込めて「終着駅は始発駅」なのでしょうね)。

付録は「勝浦修短編集」。7手詰と9手詰に絞って全部で40問が載せられています。内容的にも簡素で筋の良いものが多そうです。道場初段くらいにちょうど良いと思いますので、やってみて下さい。
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表紙 2008年11月号(10月3日発売)の内容と感想
今回号の巻頭カラーは、またしても羽生で、「第56期王座戦五番勝負」の第1局「羽生、17連覇に好発進」(観戦記・神谷浩司)と第2局「まぼろしの妙手」(写真・文・池崎和記)です。

他のプロ棋戦も、王位戦七番勝負第6局(深浦-羽生)、王位戦第5局、竜王戦挑戦者決定三番勝負(羽生-木村)など羽生がらみが多いのは、実際タイトル戦に多く羽生名人が出ている以上仕方ないでしょう。
また、第2回大和証券杯ネット将棋最強戦(渡辺-鈴木)、第29回JT将棋日本シリーズ(羽生-谷川)、第16期銀河戦決勝(佐藤康-三浦)、第16回富士通杯達人戦決勝(青野-島)などがあります。

今回、個人的に最も面白かった記事は、いつものことながら「
勝又教授のこれならわかる!最新戦法講義」ですね。今回は、「世代に見る堅さ論」です。堅さを生かす戦い方について高度な技術を持っていた大山・中原・米長と言った将棋をお手本として55年世代が育ちその技術に磨きをかけ、さらに羽生世代の登場によって進化させる。そして、それを土台にしながらもそれまでのタブーを突き破る渡辺世代。こうした考え方・変遷を分かりやすく書かれている為、たいへん面白く読みました。特に最後の渡辺将棋についてはかなりページを割いていますので、これからの竜王戦を見ていく上でもこの記事を時々思い出しながら見てみたいと思います。

今月号の「リレー自戦記」は、杉本昌隆七段。取り上げた対局は順位戦で渡辺竜王と戦った将棋です。最初の文章からこのリレー自戦記の執筆依頼には同時に取り上げる棋譜のリクエストもあったようで、この対局は、杉本自身に取って「一生に一回」と言えるほどの珍しい、大熱戦の対局だったとのことです。

イメージと読みの将棋観」はついに最終回。今月は、「昔の漫画に出てきた5五の龍中飛車は成立するか?」「序盤力と終盤力どっちがほしい?」「江戸時代トップクラスの名局」がテーマです。
中でも面白かったのは、序盤力と終盤力の質問の回答。アマチュアだったら絶対終盤だろうけどプロはどうなのだろう?と思いながら読み始めたのですが、各棋士の特徴が良く出ているような回答に納得しました。

トップにある「内藤九段の懸賞詰将棋」。今月号はひと目”解きたくない”感じの初形です。あまりここでヒントを出してしまうわけにもいかないので詳しくは書けませんが、とりあえず考えて見る価値のある詰将棋です。そして、収束7手あるいは9手だけを取りだしても驚く詰将棋になっています。

しっかり解くようになってからは一番の楽しみになった「詰将棋解いてもらおう選手権」。まず9月号の結果発表ですが、自分が微差ながら一位と推した第5問がダントツの一位でした。そして二位とした第6問が実際も二位と今回は納得のいく順位でしたね。

今月号は最終回で17手以内自由編です。(解いた感想と個人的な順位付けです)

今回は13手から17手と言うことで、さすがに今まででは一番時間がかかったでしょうか。まず、問題全体を見たところ1問目は”解きたくない形”。と言うわけで、2問目から解いていき、すぐ解けないものは飛ばして後回し。その結果、2問、5問、6問はすぐに解け、次いで4問。ここまではそれほど時間はかからなかったのですが、第3問と第1問には苦労しました。
今回は、みな自信作のようで、さすがに甲乙付けがたい傑作揃いです。従いましてどれが1位になっても文句言いません。いや、あえて言うなら第2問以外のどれが1位でも文句言いません。かくいう第2問でさえ一般的な詰将棋としては好作の部類に入ると思います。

第1位 第5問(第3問と迷いましたが個人的な好みで) 第2位 第3問(大きな紛れにはまりました) 第3位 第1問(初形の悪さを補って余りある手順)
第4位 第6問(第4問と迷いましたが個人的な好みで) 第5位 第4問(第5位でも難問、良問です) 第6位 第2問(ようやく普通の詰将棋)

緊急企画・将棋記録集として「羽生名人にまつわる記録その1」が書かれています。王位戦に勝っていれば、より面白い永世七冠の記事だったのですが、今となってはややむなしい記事となってしまったでしょうか。

連載が始まった頃、一度だけ見てあまりにもくだらない内容だった為その後一度も読むことのなかった「内館牧子の上達日記」ですが、たまたま図面が目に入り、思わず読んで見たら結構面白い。特に最後の「藤倉先生に出された宿題三問」は良問です。さすがに何ヶ月もやって、少しは上達しているみたいで、このくらいであれば、超初心者がどのように考えているか参考になる部分は多いのかもしれません。時間のあるとき、前の号から読んで見ようかと思いました。

付録は安用寺五段の「4手目△3三角戦法」。昔なら奇襲戦法の一つくらいにしか見られなかった一手ですが、現在はプロの公式戦でもずいぶん見かけるようになりました。自分で指す指さないに関わらず、この付録くらいは読んでおきたい戦法です。
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表紙 2008年10月号(9月3日発売)の内容と感想
今回号の巻頭カラー、トップ記事にもってきたのは、「第49期王位戦七番勝負第4局、反骨深浦、防衛に王手」(観戦記・上地隆蔵)と「第56期王座戦五番勝負直前企画、どうしたら、羽生を倒せるか」という木村八段と渡辺竜王の対談です。

しかし今回、最も面白かった記事は、「
最新戦法講義番外編2、「羽生マジック」の仕組み、教えます!」でしたね。今まででも一番楽しみにしていた記事のうちの一つでしたが、今回は特に面白い。羽生の”銀使い”から始まり、距離感、間合い、スローインと言ったものを非常にうまく分かりやすく、そして(良い意味で)いかにももっともらしく説明しています。これを読んで、その視点から今後の羽生将棋を見て、次の一手を当てるのも面白そうです。今月号イチ押しの記事ですね。

プロ棋戦は、巻頭カラーにある王位戦第4局の他に、王座戦挑戦者決定戦(谷川-木村戦)、王座戦1次予選女流一斉対局、棋聖戦第5局(佐藤-羽生戦)などです。

先月から始まった「
リレー自戦記」。2回目の今回は、深浦王位。王位戦第2局を取り上げていますので、内容は大変面白いものです。特に実況中疑問に思っていて週刊将棋にも書かれていなかった変化や、その時の気持ちが素直に書かれていてこれもイチ押しの記事です。ただし、一般的には、このリレー自戦記にはあまり棋譜を見る機会のない若手のものが欲しいと考えているのですが。

今月の「イメージと読みの将棋観」は、「居飛車穴熊に対する振り飛車のシンプル急戦」「将棋の結論は出るか?」「升田-大山戦」とテーマは三つだけ。そしてその後に、単行本化に伴い新たに収録される「羽生-谷川の特別対談」が少しだけ(2ページ)紹介されています。
面白い企画でしたが、さすがに終わりに近づいているのかなという雰囲気を感じるようになってきました。

トップにある「内藤九段の懸賞詰将棋」は、今月号はちょっと長い。が難解と言うほどではありません。詰将棋をそれほど解いたことのない人ですと、「あれ?簡単に詰んでしまう?」と思ってしまうかもしれませんが、受けの妙手が出てきますので注意して下さい。

2ヶ月前の7手詰の評価の結果を見てかなり驚いた「詰将棋解いてもらおう選手権」。自分が一番か二番だろうと思っていた第3問の問題が最下位でした。あまりに驚いたのでこの話は、「ミニ感想」で取り上げました。

今月号は11手13手詰編(解いた感想と個人的な順位付けです)

11手13手とすれば平均的からやや難しい詰将棋が揃っていると言えるかもしれません。ちょっと見てすぐに詰まないものは次のものを見ると言った感じで解いていったところ、第2問と第5問はひと目で解け、しばらく考えて第1問と第6問を解きました。しかし残った第3問と第4問は結構難問。第4問の筋が見えた時には思わず「すばらしい!」と唸ってしまいましたね。という訳で今回の個人的な順位は下のようになっています。(第3問、4問、6問のどれかが一位なら文句言いません)

第1位 第4問(ダントツで一位推し) 第2位 第3問(簡素なのに結構難しい) 第3位 第6問(解後感抜群、得票一位でも驚きません)
第4位 第1問(良くある筋でも意外に難しい) 第5位と第6位 第2問と第5問(特にどちらが上とは言えない普通の詰将棋です)

毎回楽しみな「棋界のトリビア」。今回は、「7手連続で持ち駒の歩を打った将棋がある」でした。うーん、そろそろネタもなくなってきたのかなぁと思うような感じの記事でしょうか。

今月号の最後には、「永世名人特別認定」問題があります。4永世名人が出題する20題に答えると六段まで無料認定とのこと。

付録は「清水市代の次の一手」。タイトル40期獲得記念で、1期1問ずつ、全部で40の問題を収録しています。さすがに中井戦が多いですが、初期の頃には林葉戦もあり歴史を感じさせます。
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表紙 2008年9月号(8月2日発売)の内容と感想
今回のトップ記事は、「巻頭カラー特集・十九世名人・羽生善治インタビュー」です。質問の仕方も良くこの記事は必見です。そしてそれに続く「最新戦法講義」も読み応え十分。
同じようなインタビュー記事として「清水市代(獲得タイトル通算40期特集)努力する心」が中程にあり、これもなかなか面白かったです。

プロ棋戦は、目次を見てもらえば分かるように、棋聖戦五番勝負第3局と第4局。さらに王位戦の第1局、第2回朝日プロアマ一斉対局、マイナビ女子オープン予選一斉対局などの記事となっています。プロ棋戦については、個人的にはネットで見て、週刊将棋を読んでいることが多いので、あまり読みません(時間のある時に見ても、「そうだったな」位の確認に終わることが多いです)。

今月号から「リレー自戦記」が始まりました。副題に「トップ&旬の棋士による」とありますが、その第1回目は橋本七段。棋譜は順位戦の阿久津六段との一戦。記事も面白く読みました。普段、超トップの棋譜ばかりしか見ていないので、こういうのも面白いかもしれません。トップはともかく、旬の棋士を出してもらいたいものです。

毎回、何が出るか楽しみにしている「イメージと読みの将棋観」では、「銀落ち」「プロ最先端の相穴熊」「相振り飛車の囲い」「先手が先に2手指せたら?」「花村流の遠巻き攻め」とテーマが五つ。ただし今回は、特別驚くような話もなく、読んで納得できるようなことが多かったですね。

トップにある「内藤九段の懸賞詰将棋」は、非常に難しいこともあるのですが(先月号など)、今回は級位者の人にもやってもらいたいという感じのものです。

最近楽しみにしているのが、「詰将棋解いてもらおう選手権」です。最初、3手や5手だったので、ずっとこの位で行くのかと思っていましたら、先月は7手、そして今月は9手です。少しずつ手数を上げていく趣向なのですね。しかし先月の7手詰は結構難しかったです。初段クラスを多く参加させたいなら、9手以上はどうかなと思います。

今月号は9手詰編(解いた感想と個人的な順位付けです)

前回の7手が難しかっただけに今回はどうかなと思ったのですが、前半の三問はやさしく後半の三問は難しかったですね。中でももっとも時間のかかったのは第6問。しかし第4問と第5問も解後感は爽快でした。という訳で自分の個人的な順位は下記のようになりました。(第4問、5問、6問のどれかが一位なら文句言いません)

第1位 第5問(解後感の良さで微差ながら一位推し) 第2位 第6問(やはり難しかったことが理由) 第3位 第4問(上位に僅差)
第4位 第1問(5手目が面白い) 第5位 第2問(9手と分かっていなければ) 第6位 第3問(やさしい普通の詰将棋)

「イメージと読みの将棋観」と同じくらい楽しみにしているのが「棋界のトリビア」。今回は、「奨励会時代の成績で、ムダな勝ち星の少ない棋士ベスト3」。面白さはまあまあでしょうか。

付録は「
プロが驚いた羽生の終盤術39」。これは、プロ棋士37人(後の二問は故大山、故村山)が実際に戦った中で現れた次の一手を出題しています。これは個人的には二重丸の付録に推したいです。
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