隠しファイル8
(棋領とは)
2002年5月29日(水)
入間将棋センターの営業時間は、土日祝日の午後1時から9時までだ。しかし、開始はちゃんと1時だが、終了時間と言うのは、特に誰も気にする人はいない。
と言うのも、手合いカードによる将棋の対局は、なぜか午後7時頃までに終わり、それ以降は、その時々でいろいろなゲームで遊び、人がいる限り何時まででも開いているからだ。
将棋センターの営業を始めて8年くらいになるが、これまでの、「夜のお楽しみ会」には、いろいろなアトラクションがはやっては消えていった。
思い起こせば、最初の頃は、「10秒将棋負け抜き戦」なんてのがあった。これは負けた人が抜けられずに、(地獄のように)永遠と指し続けなければいけないもの。でも、やがてそれは「勝ち抜き戦」に変わった。
「ついたて将棋」がはやった時期もあった。これは、数々の将棋ゲームの中では格段に面白いものだと思う。将棋盤を二つ使い、間についたてを置き、見えないようにする。そして、指し手は審判が判断し、一手ずつ指していく。最低3人いないとできないが、やはり観客がいないと盛り上がらないので、5、6人は欲しい。
指すのも面白いが、見ている方はもっと面白かったりする。専用の台と、将棋盤まで作ったが、やはりこれも飽きて指されないようになった。
残った人数が多い時は、「リレー将棋」も良く指した。級位者の人が混ざったりすると、それはそれで面白いもので、いかに分かりやすい局面でその人に手を渡すか苦心したり、一方、級位者の人も同じ将棋を指せると言うことで、棋力アップにもかなり役に立ったのではないかと思う。
こう言った将棋ゲームの他に、「入間順位戦」のために夜を開けた時期もあったし、「詰将棋大会」などを催した時期もあった。
そして、1、2年前に急に熱を帯びだした「囲碁」。自分は、昼間は席主の仕事があるため、特に人が少なかったり、遠方からわざわざ来た人とかがいない限り指すことはないが、夜のゲームは進んで参加する。
そのため、囲碁もかなり熱中した(と言うか、一応まだ進行中なのだが)。
そしてそして、ここ2週間、はやっているのが、「棋領」(きりょう)。
ま、はやっていると言っても、人数がいる訳じゃない。
囲碁推進委員会(←勝手にそう呼んでる)の人たちが夜遅くまでいない上、20秒将棋勝ち抜き戦の人たち(koma2さんはネット将棋にはまって来ないし、mori-moriさんは遠くにいっちゃったし(←天国ではないぞ(^^;)、ダジャレの小島さんも最近早く帰っちゃうし)も最近いないので、夜がちょっと寂しい。
先々週の土曜と日曜のこと、午後7時頃になると、皆さんぞろぞろ帰りだし、8時頃には、Tさんとプチさんと自分、そして、将棋命の人2人を加えた5人だけになってしまった。
「この二人には、勝手に将棋を指させといて」・・・と何をしようか考えていたら、3人で、たまたま棋領の話になった。
棋領は、ホームページを作って普及しているフルートさんが、どんなゲームでも器用にこなすプチさんを無理矢理誘って、指していることが多かった。
将棋リンク集にもちゃんとリンクしているこの「棋領のホームページ」には、駒の動かし方やルールが書いてある。
しかし、正直、ルールを画面で覚えるにはちょっとつらいかなと思う。将棋もそうだが、駒の動かし方さえ知らない人の場合、やはりゲームをしながら動かし方を覚えていくのが一番手っ取り早い。
棋領は、将棋と同じ盤を使うが、駒の利きは全体的に将棋より強力だ。たとえば、桂。桂と同じ働きをするものを、紅炎(こうえん)と呼んでいる。しかしこちらは四方桂。通常の桂の動きの他に横っ飛びもできる。だからすぐにこの利きをうっかりする。
逆に飛車角にあたる、天陣(てんじん)永陣(えいじん)は成っても利きが龍や馬より弱い。
将棋で言う、龍は斜め後ろに利かず、馬は後ろに利かない。将棋の場合、龍と馬が敵陣にいれば、あっと言う間に寄ってしまうが、龍の斜め後ろ、馬が後ろに利かないだけで、いかに玉を寄せるのが大変かと言うことを身にしみて味わうことになった。こうやって、駒の利きが違うものを動かしてみると、改めて、駒の特性について考えてしまう。
さて、最近は、ごくたまに詰棋領(何故か「きっきりょう」と呼ぶらしい)を作っている自分だが、実は駒の動かし方は結構あやふやだったりする。その駒の動かし方もあやふやな自分と、駒の動かし方も知らないTさんが、動かし方を覚えながら一局指してみることになった。
すると結構面白い。二人とも駒の利きを頻繁に見落とすが、ゲームそのものは良く出来ている。
そして、もう一つ気づいたことがある。それは、単純なことだが、「勝てる」と面白いと言うことだ。
駒の利きさえ良く分かっていない自分が、フルートさんやプチさんとやっても、勝てる訳がない。しかし、自分以上に駒の利きが分からないTさんになら勝てる。勝てるとやっぱり、面白いのだ。
よく将棋に強くなるには、「自分より少しだけ強い人と指せばいい」と言われるし、自分も良くそう言ってきた。もちろんこれは真実だが、初心のうちは、同時に、「自分より弱い人を見つけて、勝つ楽しみを知る」ことも、大切なんだな、と言うことを「棋領初心者」として感じてしまった。
そこで、一つ考えたことがある。
まず将棋を指しても負けてばかりでつまらないと思っている人。
友達とか近くにいる人で、自分より弱い人を見つけて、将棋を指すんです。すると勝てて面白い。でも当然その相手の人は、負けてばかりで面白くない。そこでその人に、もっと弱い人を捜すように言うのです。そうやって一人ずつ将棋を指す人を増やしていく。駒の動きを覚えたばかりの本当の初心者でも、これから駒の動きを覚えようとしている人には勝てるはず。そして、その人に勝ったら、今度はその人が、将棋を全く知らない人に、駒の動かし方から教える。
こうやって、将棋人口をどんどん増やしていく。
これがいわゆる、「マルチ将棋普及法」(略して「マルチ将法」)と言われている方法です。(←ウソ)
詰将棋の駒の一つは、相手の1五香です。