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名人戦第2局、速報感想文

名人戦第2局の速報感想を載せていきます。予定としては、1日目は、3回程度(午前10時、午後1時、6時過ぎ)、2日目は、随時です。

なお、このページは、古い状態のままのものが呼び出されることが良くあるようなので、念のため、ブラウザの更新ボタンを押してみて下さい。(2001/04/26AM10:00)


先手谷川九段、後手丸山名人で名人戦第2局が始まった。
戦型は横歩取り8五飛。これもほぼ予想通りだろう。

図は、10時、BS放送終了局面。定跡のままなので、特に説明もない。というより、私はこの戦型指さないので、中、終盤の形勢判断には自信がない。ただ途中までは、中座真著述の「横歩取り8五飛戦法」の本を見ながら局面を追って行きたいと思う。
BS解説は島八段。ここで、▲8七歩と打つ指し方と▲3八金などど保留する指し方があるとのこと。谷川九段は、▲8七歩から▲6八玉型にするのではないかとの予想。
(4月26日午前10時10分記)
左図は、昼食までの局面。
島八段の予想通り、▲8七歩を決め▲6八玉型に構える。今、▲3六歩に△7四歩と突いたところだ。ここまではもっとも多い横歩取り8五飛戦法の最新型。

本によると、6八玉型の攻防として、左図を基本としている。「▲6八玉型の長所は、7八金と玉の連係が良いこと。反面、中央が薄いのが短所」(本より)だということだ。

この後、先手の手としては、▲3七桂か▲3五歩。「▲3七桂は自然な一手だが、桂頭は先手の弱点の一つでもある。」(本より)
横歩取りは、もっとも激しくなりやすい戦型の一つだ。今日一日でどこまで進むのか、どこから研究と外れるのか、楽しみだ。
(26日午後1時記)
図は4時の局面。
ここまでまったく定跡の通り。▲3三角成では、単に▲3五歩もあるようだが、△2五歩を打たれた後では、▲3三角成に△同銀と変化される手がある為(本より)らしい。
今後は、(本によると)▲1六飛△3六歩▲同飛△5四角▲4七角(妙手)△7六歩▲3四歩△3六角▲同角△3五飛が一つの変化で、最終的に▲4六歩に△7五歩からの仕掛けは、現状では後手がやや苦しいようだ、と結んでいる。
もっとも、日進月歩の横歩取りでは、すでに結論も変わっているかもしれない。ここまでの形は、今年に入ってからでも、すでに何局も指されている。
そういったことをすべて含んだ上で、試合が進んでいく。5時からの解説を見ることにする。
(26日午後4時20分記)
上図より、▲1六飛△3六歩の二手のみ進んだだけで、封じ手になった。

BSの島八段の解説では、現在▲4六歩に△7五歩はもっとも有力で、後手勝率も良いとのこと。また、△3六歩では、△8四飛もあるという話。いずれにせよ、最先端の戦いになっている。

この局面は、▲3六同飛の一手らしいが、谷川九段は一時間以上の長考で封じた。この後は、本にもあるように、▲3六同飛△5四角▲4七角と進みそうだ。
ほとんど詰み形まで研究されている局面だが、どこかで新手が出ることになるのか、そして、第2局、どちらが制することになるのであろうか。
(26日午後6時記)
2日目、封じ手は絶対の▲3六同飛。以下△5四角▲4七角と定跡通りに進む。

本にもあり、また島八段も解説していたが、左図以下は、▲3三歩成△同銀▲4五角△3六歩▲4七桂△3七歩成▲3五桂△3八と▲同金まではほぼ必然。本の解説はここまでで、やや先手良しとのこと。但し、島八段の解説にも出てきたが、先頃行われた全日プロの森内−佐藤戦では先手の森内が勝ち、銀河戦の行方−塚田戦では、後手の塚田が勝っている。しかもこの二局、どちらも▲3八同金の後、△2六桂▲2三桂成と進んでいて、その後難解な終盤戦に突入している。
今、毎日のHPを確認したら、「控え室では、先手良しの変化が多い」と出ていた。しかし定跡の本道だけに、丸山名人が何か繰り出すはずだ。
(27日午前10時半記)
2日目昼までの局面。ここまで、中座プロの本の内容のまま。しかも、最近2月にあった対局2局と同一局面だ。どうも、△3六歩と打てば、この局面までは必然と言うことなのだろう。読みに読んでも、途中に変化はなかったと言うことか。それにしても、2日目、昼まで定跡(過去の実戦例)を踏襲すると言うのは、驚きだ。

本では、「図では次に▲2三桂成が厳しい。△3四歩の受けには▲2四歩がピッタリで、以下△同銀なら▲2一飛から銀を抜く手がある。図から△3七歩には▲3九金と引いて置いて、先手十分。」とある(この本は2月25日出版の本で、実戦例は12月1日まで)。
当然この本より後指された実戦2局(2月)では、以下、△2六桂▲2三桂成△3八桂成▲3二成桂△5二玉▲6六歩△4八成桂▲6七玉△7五飛まで同じに指した。そして、2月19日に行われた全日プロ(森内−佐藤戦)で、先手の森内は▲5八金と打って勝っている。その三日後、2月22日に行われた銀河戦(行方−塚田戦)では、先手の行方は▲6八飛という受けを出し、結果は、後手の塚田が勝っている。ただ棋譜をざっと並べた限りでは、複雑な変化が膨大にありそうで、図の優劣は見当がつかない。
毎日の実況(控え室)は、やや先手持ちの感じで記事が出ている。ただ、私は、過去の実戦例で▲5八金や▲6八飛と受けざるを得ないのでは、後手を持ちたい気もするが・・・。(←全く当てにならない、単なる感想)
たぶん、普通の展開では、先手を持ちたいというプロが多い局面なのだろうと思う。したがって、やはり名人がどこで研究手を出すか、というところに興味が持たれているのかもしれない。
(27日午後1時10分記)
2時40分。
△2六桂に、単に▲2三桂成ではなく、▲3九金△3七飛の交換を入れてから、▲2三桂成とした。(・・・ということは、△3八桂成と取られるのは、自信ないということなのだろうか?)
もっとも、上記の過去の実戦から外れたとは言え、BSの島八段も▲3九金は指摘していたように、まだまだ研究範囲の中。プロの研究の最先端に、読みを入れているはずだ。ここでも、島八段は、単に△3九飛成と取るか、△5九銀から△3九飛成とするか難しいと言っていた。
自分の上の感想で、過去の実戦例では後手を持ちたい気がする、と書いたが、こうして▲3九金と△3七飛の交換を入れただけで、この局面、なんだか先手もやれそうな気がしてきた。(←やっぱり当てにならない、単なる感想)
難解な終盤戦に突入。
(27日午後3時記)
実戦例は、2つと思っていたが、3月に行われた対局があった。順位戦の土佐−阿部戦。それは、上図以下、△5九銀▲5八玉△3九飛成▲3二成桂△5二玉▲6六歩と進んで、先手の土佐に疑問手が出て、後手の阿部が勝っている。
ただ、感想では、△5九銀に▲同玉でも後手大変らしい。
やはり、何か名人に秘策があるのか・・・。
(27日午後3時20分)
名人が長考しているらしい。何か誤算があったのだろうか?難しいところとは言え、ここでの長考はやはりちょっと不自然のような気も。
まもなくBSが始まるので、次回は6時過ぎ(6時半頃)アップの予定。
(27日午後4時記)
△3九飛成から、ようやく過去の実戦に別れを告げた。
今、左図は、6時時点、夕食休憩までの局面。

△3八竜がなるほどと思える一手だが、長考の末指した▲6八金。これは勝ちを読み切った感じのする手だ。
その後の△7七歩成や本譜の△7七銀など、BSでも、島八段と森九段が様々な変化を検討していたが、後手の勝ちになる順は見つかっていない。
左図以下、▲6七玉か▲7八玉。森九段の解説を聞く限り、▲7八玉△7六金▲9五角で先手が残しているようにも見える。但し名人にうまい手が一つでもあれば即寄りだが。
どちらにしても終局は早そうだ。8時くらいには、谷川勝ちの文字を見られそうだが・・・。
(27日午後6時15分記)
8時40分、86手、△7七桂成までの局面。
これで、後手玉を詰めれば、終局。
まもなく終わりそうだ。これで1勝1敗になったか。
(8時40分記)
91手で谷川九段の勝ちが報じられた。これで1勝1敗になった。

投了図以下は、即詰み。△7二同玉は、▲5四角△6三銀▲8三金△6二玉▲5三金△同玉▲5一飛成以下。△5二玉も▲5三金△同玉(△同銀は▲6三銀から▲5一飛成)▲5一飛成△同銀▲5四角成△5二玉▲6三馬△4二玉▲3三歩成以下。またこれ以外の詰みもありそうだ。

それにしても、この第2局はある意味すごかった。横歩取り8五飛の最新定跡通りに進み、2日目夕方まで実戦例があるというのは初めてではないかと思える。
丸山名人の「新手」は結局出なかったのだろうか?過去の実戦例を離れた△3九飛成以降、どうも先手が残しているように見えたが。
詳しくは、週刊将棋を楽しみにしよう。これで1勝1敗。いずれも先手番を制し、名人戦がまた面白くなった。
(27日午後9時記)

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