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名人戦第5局、速報感想文

名人戦第5局の速報感想を載せていきます。予定としては、1日目は、3〜4回(午前10時、午後1時、6時過ぎ)、2日目は、随時です。

なお、このページは、古い状態のままのものが呼び出されることが良くあるようなので、念のため、ブラウザの更新ボタンを押してみて下さい。(2001/05/31)


先手が谷川九段、後手が丸山名人です。

この第5局は、先手谷川九段の角換わりを丸山名人が受ける形となった。
左図はBS放送終了局面。第3局でも、千日手後採用したのが角換わりだったが、その時は後手棒銀。今回は腰掛け銀になりそうだ。解説の羽生五冠の感想では、丸山名人の後手番の角換わりは十年位見たことがないとのこと。
しかし、反面これをキープすれば、防衛に大きな一勝となる。先手番の角換わり、谷川九段はなんとしても勝たなければならない。
(5月31日午前10時10分記)
1日目昼までの局面。
角換わり腰掛け銀の変遷については、「谷川の21世紀定跡」に分かりやすく解説されている。このまま、普通に組み合うと、先手必勝定跡の木村定跡。その後、後手が千日手にする手順を発見。さらに先手が、▲2五歩保留の戦型を発見し、再度、先手有利となる(昭和60年代)。その後、△6五歩と位を取る専守防衛型の指し方がはやるが、結局後手の狙いが最終的に千日手ということで、「最近は四間飛車や横歩取りなどに新しい流行型が生まれ、多くの棋士の目がそちらに向いている」(本より)ということになっているらしい。
今回、丸山名人が角換わりを受けたと言うことで、どんな手を用意しているのか、これからの名人の作戦が注目される。
(31日午後12時50分記)

名人は、△4三金右と上がったが、このように上がる指し方は、(本によると)先手の▲2五歩が突いてあると、先手から手を作るのは難しく千日手になるのだそうだ。但し、▲2五歩保留型が発見されてからは、あまり見ない指し方だと思われる。つまり、▲2五歩を保留していれば、▲4八飛から▲2八角と打ち、▲2五桂と跳ねるような打開策があるからだ(△7四歩と突いてあるのが前提)。

もっとも、今の局面では、微妙に違う(△7四歩が突いてない)。したがって、玉入場の後、▲4八飛から攻撃態勢を取るのか、あるいは▲7五歩とこちらから動くのか、もうじき作戦の岐路に立ちそうな感じだ。
(31日午後4時15分記)
左図が1日目終了局面。
なんと、上図より1手しか進まなかった(あと2手進んで欲しかったが)。

封じ手は、羽生五冠の説明にもあったが、ほとんど△2二玉の一手のような気がする。他に△7四歩と△3五歩を上げていたが、いずれも可能性は少ないとのこと。
私も全く同感で、とりあえずは、一番自然な△2二玉の入場しかないと思う。

そして、放送でも言っていたが、問題はその次の谷川九段の手。▲4八飛か▲7五歩かあるいは他の手か。
明日のお昼頃から、本格的な戦いに入りそうだ。

※明日朝、ちょっと用があるため、最初のアップが少々遅くなります。
(31日午後6時記)
封じ手は予想通り△2二玉だった。
それに対して▲2五歩。この手はちょっとびっくり。というのも、谷川の著書に、この▲2五歩とまったくの同型が載っており、「先手から仕掛けるのは難しい。▲4八飛と回ったり、どこかで▲2六角と打つ打開策が考えられたが、どうも難しい感じだ。後手は△4二金引〜△4三金直という金の上下運動を繰り返して待機する。行き着く先は千日手しかない。これが多くなって、第一次(昭和2、30年代)の流行はすたれたのである。」とあるからだ。だから▲2五歩保留で仕掛けのチャンスをつかむのかと思ったが、単に▲4八飛は△3五歩から動かれるのも嫌みなのかもしれない。
もっとも、この形は実戦例も多い。▲2五歩と突き、▲4八飛から▲4五歩の決戦。
1992年に、村山−羽生戦(村山先手)、羽生−佐藤戦(羽生先手)で行われており、激戦の末、いずれも先手が勝っている。
その時の指し手は、▲3七角に対して、△6二飛の受け。また△7三角と打った実戦もあり、毎日のHPにも書いてあったが、△9二飛から未知の戦いに入ったのだろうと思う。
それにしても、たった今、今日の棋譜を見たばかりだが、図の△6三角は丸山名人らしいすごい手のように見える。
放っておけば、△4五銀から丸ごと攻め駒を取ってしまう手を見せており(すぐには取らないかもしれないが)、▲5三桂成からの攻めは、清算後、▲4一飛成の手を防いでいるという訳だ。ぱっと見、どのように攻めをつなぐのか見えないが、何とかしてくれることを期待している。
(6月1日午後12時記)

谷川九段の▲6七金右に、名人は△9五歩!
なるほど。一目映る△4六歩などでは、先手で桂を外しても(▲同飛▲同角でも△4五銀右)、歩切れになるので、あまり面白くないということかもしれない。
確かに、端にあやをつけられてみると、先手の指し方が難しく見える。
▲9六同香は、すぐに桂が入る形なので(△8四桂と打たれる)、相当指しにくいし(△7五歩△8六歩などもある?)、変わる手も難しそうだ。
△6三角は飛車が動いた時の8一桂の守りにもなっていて、だいぶよさそうな手に見える。
後は▲3五歩や▲2四歩からの攻めくらいしか見えないが、どうなのだろう?自分としては、やや後手を持ちたい気分だが、こういう局面の判断はよく外れるので、居飛車党の形勢判断を仰ぎたいところだ。
(6月1日午後2時30分記)
上図より、じっと▲4六歩。なるほど、指されてみると、(当然かもしれないが)うまい手だ。
△9五飛と走れば、後はほぼ必然か。左図は中盤に戻ったような局面だ。

△4三銀と引く直前に棋譜を見たのだが、馬が不自由なのが気になる。△7一桂▲8四馬△8二飛で行けるところが▲5一しかない(先に△4一金とか?)。

しかし、先ほどは、後手が良さそうに見えたが、今度は歩切れで馬ができている分、先手が良さそうに見える(当てにならない形勢判断だが)。
まもなくBSが始まるので、次回は、6時30頃。
(午後4時30分記)
左図が夕食休憩まで(6時)の局面。(BS放送は4時からでした。)

上図から▲6五歩が一目味の良さそうな手だが、谷川九段は▲2四歩からの継ぎ歩攻め。これも谷川九段らしい一手だ。
BSでは、三浦八段と羽生五冠がさかんにこの前後の局面を検討していたが、難しく容易に結論が出ない。
△8六歩以降の手順も、以下▲8六同銀△8二歩▲8四馬△6一飛▲7四歩△7二歩▲3五歩△同銀。まだまだ難しそうだが、「後手に苦労の多い将棋」(三浦)とのこと。また、羽生五冠もやや先手持ちの感じのするコメントを出していた。
実際、△8二歩から△7二歩では、入玉を阻止しても、攻めきられそうに見える。
常に双方の入玉を考えながらの戦いだが、まだまだ長くなりそうだ。
(午後6時15分記)
名人は、△8二歩ではなく、△6一角と馬にぶつけた。しかし、▲5一馬と急所に入れては、先手の方がより指しやすくなったような感じがする。
図の△7六歩も油断のならない手のように見える。このあたり、何人もの人と駒を動かしながら検討すれば、形勢判断にそう間違いは出ないような局面になったと思う。
毎日のHPに、「多くは谷川良しの変化」とあるのなら、おそらく後手の攻めを残しているのだと思う。
図からは、▲7三歩成と成るのだろうが、飛車切り(△8六飛)から△7五桂、あるいは△7七銀などの攻めも先手残していると(検討陣は)見ているのだろう。
先手優勢、終局は意外に早いか。
(午後8時10分記)
99手で先手谷川九段の勝ちになった。左図が投了図。
上図からは、急に流れが激しくなった。▲7三歩成以降は、ほぼ一本道で足りないと言うことなのだろう。丸山名人にしては、粘りを欠いた感じに受け取れるがどうでしょうか?
投了図は、(初心者の人には)説明しづらいが、読めば読むほど足りない、という局面なのだと思う。△6七桂成から△7七銀と打ち込んでも寄る訳ではなく(金銀を渡すと、2三から打ち込む手ができる)、また▲9一飛成が角取りになり、急がされる手もあり、どうにも届かないということだろう。
一局を振り返ると、中盤までは相当難しかったが、馬を作ってからは、徐々にその差を広げていった感じだ。さすがに角換わりのスペシャリスト(本の解説に疑問が残るが(^^;)。谷川九段の快勝譜。
(午後9時30分記)

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