名人戦第6局の速報感想を載せていきます。予定としては、1日目は、3〜4回(午前10時、午後1時、6時過ぎ)、2日目は、随時です。
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先手が丸山名人、後手が谷川九段です。 今回も当然後手谷川九段の戦型が注目されたが、今まで後手番で使っていた振り飛車ではなく、後手番としては、初の横歩取りを選んだ。 今日はBS放送が10時からなので、左図は、現在の局面。 谷川九段の横歩取りは、どちらかと言えば、先手番でのことが多い(横歩取りは後手の注文)と思うので、今回横歩に誘ったということは、やはり何らかの狙いの局面を持っていると思う。 今後、定跡をどこから外れるのか、どんな新手が出るのか、興味を持って見ていきたい。 (6月11日午前10時10分記) |
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1日目昼まで。名人は、5八玉型に構え、▲3三角成から▲4八銀とする。 今後は、中座著「横歩取り△8五飛戦法」を見ながら手順を追って行きたいが、この本によると、まったく同じ型は、▲8七歩保留型の攻防として、6ページしか載っていない。但し、似たような筋は随所にあるのでいろいろな箇所を見ながらということになる。 左のこの局面は、将棋センター内の20秒将棋(指定局面戦)で指した時、居飛車党の人が言っていたが、先手の一つの狙いとしては、▲7七桂から▲8五歩で、これを打たれてはいけないということらしい。で、桂をはねた瞬間、△8七歩を初め、後手からのいろいろな強襲があり、何度も指してみたが、その都度形勢が変わり、難しく結論が出なかった(本には、△5一金▲7七桂は△8七歩の強襲が成立するとある)。 |
| プロの対局も、この形は多い。 面白いのは、去年12月に行われた、山崎−丸山戦で、先手の山崎四段が、名人に快勝していること。その対局は、以下、△5一金▲2三歩△同金▲8二歩△同飛▲8三歩△同飛▲5六角△8四飛▲2三角成となり、先手の強襲が成功している(どこに問題があったのかはちょっと分かりませんが)。 ただ、谷川九段は、先手を持つ時、▲6八玉型が多いので、この▲5八玉型は、何か不満な筋があるに違いないと思う。 反面、名人は、前に負けていることもあり、この形は、後手が大変(8五飛戦法に対する先手の有力な対策)と思っているのかもしれない。 このあたり、両者の思惑を考えながら見ていくと、これからの展開が一層面白そうだ。 (11日午後1時記) |
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△5一金の後、作戦の分かれ目なので長考のようだったが、▲1六歩△9四歩の交換を入れて、▲6六角と打った。 ▲2三歩からの攻めをちょっと期待していたし、▲7七桂とかも一気に終盤に突入する可能性があったが、これで、横歩取りとすれば、やや中盤の長い将棋になるかもしれない。 ▲2六歩は変わった受けだ。本にもあるように、▲2七歩が普通で、飛車の横利きを自ら止める▲2六歩は感触が悪い。 と言っても、▲1六歩からの一連の手順は、研究と深い読みがあるはずで、これからは定跡を外れ、難解な中盤戦に突入していく。 (11日午後4時半記) |
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左図、1日目終了局面。 ▲1六歩がちょっと変わった手だと思ったが、▲1七桂から桂を活用しようとする為のものだったらしい。となれば、▲2六歩も当然の一手だった(▲2五桂とはねる手を見ている)。 最終手の△7二角が「良さそうな手」に見える。先手で6三の地点を補強しながら、遠く、2七、1八まで睨んでいる。 封じ手の予想は、BS解説の森下八段の話を聞く限り、▲5六飛しかなさそうに見える。 実際、一番有力そうだが、▲2五歩も、ありそうだ。△1四飛▲2六飛で飛車の働きは先手も悪くなさそうにみえるがどうだろう?もっとも、▲2五歩は、桂のはねる場所なだけに、筋が悪いのかもしれないが。 (11日午後6時記) |
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2日目、BS放送終了局面。 封じ手は、ちょっと意外な▲4六飛だった。森下八段の解説にもあったが、これは、「かなり読みの入った手」ということだろう。筋なら▲5六へ回りそうだが、様々な変化の中で、▲4六の方が良いと判断した訳だ。 後手は、△4二金上から△3一玉とまだ固くできる余地があるが、先手はこれ以上固くできる要素があまりない。そこで、▲7四歩から動いてきたが。 これはすなおに△同歩と取っておいて、(先手は)どのように動くのだろう。谷川九段の打った△7二角が良く利いており、(あまり当てにならない振り飛車党の)自分の感想だが、先手の指し方が見えないので、今の段階では、後手を持ちたい。 (6月12日午前10時10分記) |
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2日目、昼までの局面。 △7四同歩に、どうするのだろうと思っていたら、じっと▲9六歩。 この手は端攻めのための手だが、間に合うのだろうか、と思ってしまう。それに対して、谷川九段は、△2一玉。これで、かなり固くなり、飛車を渡しても、△3一歩が利くようになった。 そして、▲9五歩とついに開戦。今、△7五歩と突きだしたところだ。 形勢はどうなのだろう?居飛車党の人に聞いてみたいところだが、やはり自分としては、依然後手を持ちたい。9筋の攻めはあまりにも遠く見えるためだ(実際には、9筋の攻めを間に合わせるというよりは、後手の攻めを誘って、反撃することを狙っているのだと思うが)。 午後から、いよいよ戦いは佳境に入る。 (12日午後12時40分) |
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△5四角の飛び出しに、またしても、じっと▲7六歩。 ▲9六歩と言い、この▲7六歩と言い、いかにも丸山名人らしい指し手だと思う。この▲7六歩は自らの飛車の動きを止めるという、普通なら最初から切り捨てそうな筋だが、とにかく相手の攻めを受け止めて、9筋の攻めを間に合わそうとする手だ。 いくらなんでも、9筋からのと金攻めを間に合わされてはたまらないので、後手としては、どこからか動くしかないと思うが、いざ▲7六歩と止められると意外に大変かもしれない。 それでも、△3六歩から△2六飛と走ったのが今の局面。飛車交換できればいいが、▲6一飛があるので、飛車をぶつける訳にもいかなそうだ。 ▲2七歩に一旦飛車を動かして、▲9三歩成に、第二弾の攻めを敢行することになるのであろうか。局面が広く、形勢判断が難しい難解な局面だ。次回はBS放送後の予定。 (12日午後3時50分記) |
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午後6時までの局面(BS放送終了局面)。 上図から△1四飛で一旦引き上げ、▲9二歩に、9筋を連打し、▲6三角と引いた所。 BSでの森下、中原の解説では、なかなか後手からの攻めがはっきりしていなかった。先手は、▲9一歩成からと金を寄って行くだけの分かりやすい攻め。それより早く、何らかの攻めをしなければならないのだが。 しかし、△9八歩からの攻めは驚きだ。角を先手で動かして、△5四桂が一つの狙いに見えるが、▲5六飛(▲4五飛は△6六桂で後手うれしい)・△7四角に▲9一歩成(▲5五飛も△3八歩成から△4六桂でやっぱり後手うれしい)となり、飛車を取っても後手大変に見える。しかし、△5四桂以外の攻めが何かあるのだろうか?考えてもいないような攻め筋を見せてもらいたいが、今のところ先手がやや手厚そうに見える。 (12日午後6時20分記) |
| 今確認したところ、87手まで進んでいた。 後手は△7四角ではなく、△6五桂とはね、二枚の桂を4筋5筋に打つ。それに対して、▲2六桂と反撃に移ったところだ。 この局面は、駒を動かして検討すれば、結論が出そうな局面になってきた。 実況に何も書いてないが、どうなのだろう?桂香三枚を持ち、上部からの攻めが厳しく、(ぱっと見)先手有望に見えるが。 8時50分からのBSでは(たった10分の放送だけど)、結論を言ってくれるのではないかと思う。 (7時50分記) |
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たった10分のBS放送。森下八段の解説。 やはり夕食休憩の時点では、丸山名人の方が良かったらしい。ところが勝ちになる順を逃し、また形勢が混沌としてきたみたいだ。 どう指せば良かったかの説明までは、時間がなく、なかった。もっとも、放送終了間際に、形勢不明になったとは言っても、それでも、若干名人残しているのでは、という風に話していた。 ただ、後手玉は絶対詰まない形だ。 ここで先手玉を詰めろで追い続けられれば、まだ分からない。が、確かにちょっと先手が残していそうに見える。 (12日午後9時10分記) |
| 早逃げに、△4八飛成▲5八桂まで進んでいる。後手玉は、今のところ一手すきもかからないので、先手玉に二手すきをかけ続けられば勝ちということだろうと思う。但し、あまり駒を渡すと、▲2五桂が一手すきになる可能性はありそうだ。 何人かで、駒を動かして検討すれば、結論が出せそうな局面。(二手すきすら大変で)先手が残していそうに見える。 (12日午後9時30分記) |
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| ▲3四歩が入った。これは二手すきだが、ほとんど受けはないような感じだ。△7五歩と角を取っても、一手すきではないので、▲3三歩成△同金▲2五桂で(後手の)負けだろう。 先手勝勢に見える。最終局に行きそうな感じだ。 (12日午後9時50分記) |
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谷川九段が投了した。図が投了図。 この投了図、すごいの一言。実は、画面で見ていた時は、後手が全然届かないのではないかと思っていたが、谷川九段の△3九龍が苦心の一着。これで、△4八とと寄った局面は、先手詰めろになっている(△5八と▲7九玉△6九龍▲8八玉△7八竜▲同玉△6九角以下)。対して、後手玉は、3九龍の為に詰めろを逃れている。だが、王手をされながら結局3九の龍を取られる展開になるので、投了やむなしということなのだろうと思う。 中、終盤ずっと難しかったが、少しずつ名人がポイントを稼ぎ、その差を守った感じだ。 これで、3勝3敗。最終第7局にすべてが託されることになった。 (12日午後10時30分記) |