ここは、2002年、第60期名人戦第4局の速報感想のページです。
棋譜の速報は、トップページから毎日のホームページへ行けます。また、BSでは、第1日目、午前9時〜10時、午後6時〜6時30分の放送、第2日目は、午前9時〜10時、午後6時〜6時55分の放送予定となっています。
このページの更新予定ですが、1日目(5月16日)は、3回(午前10時過ぎ、午後1〜2時、午後6時半過ぎ)、2日目(17日)は、随時載せて行くつもりです。
なお、このページは、古い状態のままのものが呼び出されることが良くあるようなので、念のため、ブラウザの更新ボタンを押してみて下さい。(2002/05/16AM10:00)
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この第4局は、先手丸山名人、後手森内八段です。 先手の丸山名人の初手▲7六歩に森内八段は、△3四歩から△4四歩。今期初の振り飛車になった。戦型は、四間飛車対居飛車穴熊模様。 図は、10時のBS放送終了局面。△7二銀の前に突いた△7四歩が最新、居飛車穴熊を牽制した2002年の手(BSの島八段解説)。 そして、▲8六角。先手はいかに効率よく居飛車穴熊に組むか、後手は、それを阻止、またはポイントを序盤で上げられるかと言う細かい折衝が続く。両者ともに研究範囲ということで指し手も早い。 (5月16日午前10時5分記) |
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1日目お昼までの局面。さらに午後2時まで動かず現在の局面。 上図からじっくり玉を囲うかと思われた森内八段だが、△4五歩から△4四銀と動いた。そしてさらに△3五銀と攻勢に出たため、突如局面が険しくなった。 図の▲5五歩は、藤井システムの△6五歩に対してはよく指されるが、攻めてくる前に突くのは珍しいような気がする(研究手順であると思うが)。一瞬、△同角と取って、後手悪くないように見えるのだが。 △5五同角には、▲5六銀△3三角▲3六歩と突き、△同銀なら▲2六飛、△4四銀なら▲2四歩△同歩▲同角△2二飛▲3三角成△2八飛成▲4四馬で先手良しと言うことだと思う。 一手一手が非常に難しい。先手の5五歩を無条件で取れれば後手優勢になりそうだが、戦いに入って3五の銀が残ると先手指せそうだ。 今日一日は、5五をめぐる細かい駆け引きが続く。 (16日午後2時記) |
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1日目終了、封じ手局面。 上図より、△4四銀▲5六銀と進み、▲4六歩と名人の方から歩交換に出た。その後、端歩を受けたり、玉の囲いに手を入れたりしているが、いつでも△4五歩から△5五銀などの決戦があるので、細心の注意を払った駒組みになっている。 封じ手は、BS解説の島八段によると、▲4八飛しかないそうだ。▲3六歩は△4五歩から△5五銀と出られて、かえってキズになるし、▲1六歩は△7三桂と跳ばれて、この交換は損だと言う。 ▲4八飛の確率は90%くらい(島八段)。説得のある解説だったが、さて? (16日午後6時40分記) |
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封じ手は、島八段の解説通り▲4八飛だった。 そして、それに対して、すぐに△4五歩。これで次に△5五銀と無条件で歩を取れれば後手有利だが、その瞬間をついて、▲2四歩から▲2二歩と名人が攻める。 BS解説の初め、△4五歩を打った局面では、次の△5五銀が受からず、また適当な攻めもないと思われていたことから、早くも森内八段優勢かと思われるような解説であったが、▲2四歩から▲2二歩と打った現局面、後手の応手も難しく、塚田九段と島八段の解説では、先手も相当やれそうで、むしろ先手持ちな感じさえある解説に変わった。 変化の一例として、△2二同角は、▲2八飛△3三銀(△3三角は▲2四角から二枚替えで先手良し)▲2四角△同銀▲同飛(互角とのこと)。△2二同飛は▲4五銀△同銀▲同飛△4四歩▲4八飛(先手良し)。△5五銀は▲同銀△同角▲2一歩成△4六歩▲5六銀(先手良しとの解説だが、△5五銀もありそうな気がする)。 (17日午前10時10分記) |
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2日目お昼までの局面。 上図より、一旦△2二同角と歩を払い、▲2八飛を待って△5五銀と出た。 単に銀を出るのに比べると、2二歩がなくなり、代わりに先手の飛車の位置が違うと言うことで、このほうが良いと森内八段は判断した訳だが。 振り飛車党の感覚からすると、2二歩を打たれた場合は、桂香を取られる間に一仕事しようと考えてしまうことが多い(たいして効果が上がらないと駒損が響く)が、森内八段は駒損を嫌った。 しかし、2八飛の位置も良く、△5五銀と出たこの瞬間は後手かなり恐い。▲2四角と出られても大丈夫なのだろうか? ▲5五同銀△同角としてから▲2四飛とさばく手、あるいは単に▲2四角(飛)と出る手などいよいよ本格的な戦いに入った。 (17日午後1時記) |
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2日目午後3時10分の局面。 上図からやはり▲2四角と出た。それに対し、縦に逃げるのは、たとえば▲5一角成から▲2二飛成のような手が残り、まずそうなので、△6二飛と逃げる。ここへ逃げるのでは、振り飛車大変そうに思えたのだが、実際には居飛車の動きも難しかった。 ▲5六銀が名人らしい手厚い一手だ。これに対し、△2七歩と反撃(▲同飛は△2六歩▲同飛△4四角で先手を取る意味か?これもありそうだが)。 △3三角とぶつけ、▲同角成に△同桂で幸便に2一の桂を活用できたのは大きい。今▲4四歩を垂らしたところだが、攻めが細いようにも見える。 ▲2二歩で居飛車の手になったかと思われた局面に比べると、振り飛車がうまく立ち回った感じはするが、形勢はまだまだ互角、一手争いの終盤が期待できそうだ。 (17日午後3時20分記) |
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2日目午後5時20分の局面。 上図から歩成を受けるのかと思っていたら、△2二飛!指されてみるとなるほどと言う手だ。以下は一直線に飛車の成り合いになった。 森内八段の△1九龍も、と金が動きだしそうで、忙しい局面だけに、実戦だとなかなか指せない。 図の△2四角は次に△8六桂の必殺手を見ている。とは言え、受けられた時の次の攻め筋がよく見えない。先手先手を取って、森内八段が攻めてはいるので良さそうにも見えるが、先手は、▲6三香やと金の活用など攻めが分かりやすいだけにまだまだ容易ではないのかもしれない。 (17日午後5時30分記) |
| 上図からいきなり▲6三香!と打った。狙いの一手ではあるが、△8六桂を打たれ、▲5七歩に△7八桂成▲同銀で要の金が交換になったのは痛そうに見える。そしてそのまま夕休。 6時からBS放送が始まり、島八段と塚田九段の解説を聞いていたが、難しいながらも、どうも後手の森内八段の方が良さそうだ。 具体的には、△7九銀▲7七玉に△3三角と取り、▲6二香成なら△1一角、龍が逃げれば、△5五角▲6二香成△6五桂という筋。 このまま森内八段押し切り、初の名人位にたどり着くか。 (17日午後7時記) |
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午後8時15分の局面。 上図から△3三角とと金を払い、△7九銀を決めて、△5五角と桂を取る。BSの解説(控え室の検討)通りに進んでいる模様だ。 ここで、△8五香を決めてから、△6二金と成香を取れば、先手に▲7一角△7三玉の時の▲8五桂がなく後手勝ちらしい。 森内優勢、新名人誕生か。 (17日午後8時20分記) |
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丸山名人投了、新名人が誕生した。左図が投了図。 △8五香ではなく、△8四香と打ったが、この方が明快かもしれない。▲9七玉に△8八金が平凡ながら読みの入った好手。これが一手すきで受けがなく、後手玉は、詰まない。 図から、たとえば、▲5五銀のような手は、△8七金▲同銀△8八銀不成▲同玉△8七香成▲同玉△8九龍▲8八香合△7八銀▲9七玉△8五桂▲同香△8七龍まで。 また、部分的に今の筋を受けても△7八金と取られるので一手一手になり受けがなくなる。 終盤は一手争いになったが、中盤からの巧みなさばきによる森内八段の快勝譜だったと思う。 (17日午後8時50分記) |