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王位戦第2局、速報感想

ここでは、2002年、第43期王位戦第2局の速報感想を書いていきます。棋譜の速報は、トップページから中日新聞のホームページへ。

このページの更新予定は、今回あまり見ている時間がないので、1日目(7月23日)は、2回(午後1時過ぎ、午後7時過ぎ)、2日目(24日)は、随時(但し数回)載せて行くつもりです。(2002/07/23PM1:00)


第1局、谷川九段先勝を受けて始まった王位戦第2局は、先手谷川九段、後手羽生王位です。

図はお昼過ぎの局面。これを見れば分かるように、本局は、横歩取り3三角戦法。いわゆる後手8五飛にならない8五飛戦法となりそうだ。

図の19手目▲3六歩は驚いた。私自身は初めて見たと思ったが、7月4日のA級順位戦で青野九段が谷川九段に対し指した「新手」。但しその時は、△4一玉の代わりに△2二銀だった。この青野新手に苦しめられた谷川九段は結局この将棋、中盤から不利になり、負けた訳で、今度は羽生王位の対策を見るということだろう。
今後の展開がまったく読めない。おそらく今日はあまり手も進まないだろうと思う。

(7月23日午後1時30分記)

1日目終了局面。やはりそれほど手は進まなかった。

先手が、▲3五飛から▲2五飛と中段に戻し、後手が普通の浮き飛車になった。先手の8五飛(2五飛)戦法は、井上八段が良く指していたような記憶があるが、実戦例は少ないはず。

角道が開いたままなので、一触即発。僅かのミスが勝敗に直結するだけに明日も慎重な駒組みが続きそうだ。

形勢は、今後研究されれば、どちらかが指しやすいとの判断がなされるようになるかもしれないが、当然ながら今のところは全く不明。
明日も朝から難解な中盤が続き、形勢が傾くのは夕方からだろう。

(23日午後7時30分記)

封じ手は、▲8五歩。後手8五飛戦法の後手側の手(△2五歩)として良く出てくる一手だが、問題はこの後、この歩が利くか、あるいは負担になるかどうかだろう。

左図は、2日目お昼までの局面。この局面だけを見ると、先手の飛車が幅を利かして青野新手がうまくいっているようにも見える。が、あくまで振り飛車党の適当な感想。実際は、もうどちらかが、いくぶん指しづらいと思っているのかもしれない。

最終手▲4六歩はある意味恐い手でもある。直接には角を攻め、動きを封じ、銀の繰り出しも見ていてここではそれくらいしか思いつかないが、玉のこびんを開ける手だけに深い読みが必要なところだ。
(7月24日午後1時30分記)

ちょっと出かけて二時間位経って戻ってきてみると、上図から一手も動いていなかった。長考か更新されてないのか。。。
ところが、その後、ばたばたと手が進んでいる。羽生王位が△7五歩から一気に決戦の道を選んだためだ。▲同歩から桂損しても乱戦に持ち込む手もありそうだが、谷川九段は、▲8七金から押さえ込みに入った。
再度の△7五歩に▲同金は、△8七歩で将棋が終わってしまうので、当然の▲8六金。ここで後手に有効な手がないかと思っていたが、銀を繰り出して来た。
今、谷川九段反撃の▲7四歩に△8七歩▲同金を決めたところ。次は当然△7二飛△7四飛△7六歩が狙いだが、これをどのように先手が反撃するかと言ったところか。いよいよ戦いは佳境に入る。
(24日午後5時記)
※実況のページにつながらなくなった。。。

午後5時40分の局面。
△7二飛に対し、▲8四歩から▲8五桂と角をさばきに出たため、一気に激しい終盤戦に入った。
▲2三歩は気持ちのいい利かしだが、図の一手前△3五歩も急所の一着。▲同歩なら△3六歩▲2五桂△同桂▲同飛に△1四角がある(飛車が逃げると△3七歩成)。
と言うことで、先に桂を逃げたのが今の局面だが、7六の金がうわずり、いかにも不安定な形。

とても先手を持って受けきれる感じがしないが、さりとて後手を持ってもどう決めるのか難しそう。もっとも、後手を持っているのがあの羽生なので、ここはうまい攻めを見せるような気がする。

(24日午後5時50分記)

中日新聞のホームページに、111手にて谷川九段の勝ちとの記事が出ている。但し、実況は72手までしか載っていない。
(24日午後7時20分記)

対局は終わってしまったが、以降の手順を簡単に見ておこうと思う。(午後8時30分記)

実は、上図63手の時には、とても先手を持って受けきれる感じがしなかったので、後手優勢かと思っていたのだが、この後、谷川九段「らしくない」受けの好手が連発する。

68手目の△8七角に対する渋い▲6八桂から△8八歩に対する左図の▲6六歩。これで後手の攻めをぎりぎり残しているらしい。

そして、△5五銀と攻めをつなぐため、やむなく出て来た銀の瞬間を突いて、▲3四歩から▲2五歩の攻め。

ここまで来ると、先手が良く見えるが、この後もうまい受けを連発する。

その一つが、76手目△8九歩成に対する▲8八歩。この手があるから歩成りを直接受けなくてもいいと言うことか。

そして、さらに▲2四歩を利かして、左図の▲8七銀!これでどこへ行っても3四の金が離れ駒になる。

▲8八歩やこの▲8七銀のような手を実況で見られなかったのは残念!



この受けの好手の後は、▲7四金から▲8四歩の確実な寄せ。しかし、それでも最後に▲6三金の光速の寄せを見せてくれた。△同玉なら▲4三馬△8三飛▲7四銀。

玉を飛車や馬のいる方に近づけて、最後は▲2四飛までの華麗な寄せ。つくづく実況で見られなかったのは残念。


左図が投了図。

投了図以降は即詰み。

△4一玉は、▲5一馬△同玉▲6一飛△同玉▲6二金打まで。▲5一馬に△3二玉は、▲3三歩成△2一玉▲2二歩△同銀▲同と△同玉▲3三金以下やさしい詰み。

△3二玉と逃げるのは、▲3三歩成でも詰むが、▲3三馬と入る方がやさしいかもしれない。以下△2一玉に▲2二歩△同銀▲同馬△同玉▲3三銀△2一玉▲2二飛△3一玉▲2三桂△4一玉▲2一飛成まで。
他にも詰め方はあると思う。

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