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王位戦第4局、速報感想

ここでは、2002年、第43期王位戦第4局の速報感想を書いていきます。棋譜の速報は、トップページから西日本新聞のホームページへ。

このページの更新予定は、1日目(8月19日)は、2回(午後1時過ぎ、午後7時過ぎ)、2日目(20日)は、随時(但し数回)載せて行くつもりです。(2002/08/19PM1:00)


この第4局は、先手谷川九段、後手羽生王位です。

図はお昼過ぎの局面。先手谷川九段の角換わり志向をを後手の羽生王位が受けた形になった。

そして、図のように、▲4六歩、△6四歩からお互い銀が腰掛ける、相腰掛け銀に。進み具合はかなり早いように思える。
先手有望と思える、角換わり腰掛け銀を、カド番の羽生王位がどのように受けて立つか。定跡形の進行なので、新手が出る楽しみもある。
ここからの一手一手は時間がかかることになるだろう。
(8月19日午後1時20分記)

1日目終了局面。
先後同型腰掛け銀だが、まったくの定跡通りに進んでいる。左図は、今年3月8日に行われた棋王戦第4局と同一局面(棋王戦のページ参照)。

そして、谷川九段の書いている「谷川の21世紀定跡1、角換わり編」にもまったく同じ局面が解説されている。
本によれば、図の1手前、▲2九飛と深く引くのが、丸山名人(当時)の新手。そして、ここからは、先手の攻めが続くかどうかが勝負とあるが、後手が攻めを切らすのは容易ではない、と結論付けている。
この定跡に挑んだ羽生王位、新手を放って1勝を返すかどうかが明日の見どころだ。
(19日午後7時記)

2日目お昼までの局面。
上図から、▲1二歩△同香▲1一角に△3五銀▲4五銀△2二角!
▲1一角にすぐ△2二角は▲同角成△同玉に▲3四歩の取り込みが玉に近く先手有利、本譜のように、△3五銀は▲4五銀で先手良しと言うのが定跡だったが、先の棋王戦で、後手の佐藤王将が、このタイミングで2二角と合わせ、実戦は、後手にも有望な局面が生じていた。

左図までは、まったくその棋王戦と同一局面。
ここまで来ると、棋王戦で先手の羽生は、この局面を相当読んでいた訳で、先手も容易ではないと思っていたのかもしれない。
この先、谷川九段がどのように攻めをつなげてゆくのか、棋王戦と合わせ、この形での一応の結論が出そうな雰囲気だ。
(20日午後12時30記)

午後3時ちょっと前の局面。

上図から▲4五桂に△2四金!が狙いの一手だったか?
棋王戦では、△3二金に▲4一角と進んだが(それでも難解ではあった)。そして、▲5三桂成から▲7一角。何とも単純な攻めだが、こんな攻めでつながるのか不思議だ。

この後、▲6一銀△5一飛▲6二角成△4二銀まで進んでいるが、やはりちょっと単調に見える。もっとも、これをつなげてしまうのが、谷川流かもしれない。

速報が重くなり、なかなかつながらない。大盤解説ライブもつながるようなら、見てみたい。
(20日午後3時記)

午後4時の局面。ライブ中継につながったので、文字通り最新局面。今、△4七歩と垂らしたところ。

上図から、谷川九段は▲6一銀を打ち、飛角交換から、▲7一飛を打って、切れないように攻めている。それに対して、羽生王位は、△3八角から馬を作って、手厚く守った。

左図は、駒割り五分だが、後手の△4八歩成に対し、▲3六飛からどのように先手が手を作っていくのかといったところ。個人的には、馬を作って、手厚い後手がいいように見えるが、手の作り方のうまさは、谷川九段の得意とするところなので、形勢は、まだまだ大変なのかもしれない。
(20日午後4時記)

午後5時の局面。

ライブ中継で、森下八段と深浦七段の解説が行われていた。
やはり、だいぶ後手がいいようだ。解説では、まだまだ形勢は分からないと言いながらも、「もし先手が負ければ敗因は?」と言うような解説をしていた。
それによれば、やはり「5三桂成からの攻めなら後手ありがたい」(森下八段)とのこと。

現在、図で次の一手出題と言うことで中断されているが、予想手の△2五桂でも△4一歩でも後手が良さそう。秘手、△2四金が成功したことになったか?
(20日午後5時10分記)

羽生王位勝った模様。詳しくは、のちほど。
(午後6時20分記)

図が投了図。

上図から▲6一角と馬を消し、▲4一龍と入って、後手に安心させない指し手を見せたが、さすがにここに至っては逆転はあり得なかった。

投了図、後手から△7九角打からの詰みがあり、先手には早い寄せがない。

本局、羽生王位の△2四金に対して、先手に有効な攻めがあったのかどうか、今後の研究課題となりそうだ。また、週刊将棋が出た後、このことについては追記しておきたい。

(20日午後6時30分記)

週刊将棋に書いてあったことを追加しておきたい。

解説で、森下八段も言っていたように、新手△2四金に対し、▲5三桂成と攻めるのは、「結果的には疑問手だったようだ。「せっかくの桂馬を捨ててしまい、もったいなかった」(谷川)」と週刊将棋にあり、感想戦では、主に2通りの順が調べられたみたいだ。1つは、▲4一角。以下△7四角▲4九飛△4六歩。もう一つは、▲7一角。以下△7二飛▲3五角成△同歩▲2四飛△同歩▲3四銀。いずれも難しい変化である上、これ以外にも、有力な筋がいろいろある。そして、この局面は、今後の研究課題と言う風に書かれており、△2四金に対する結論は出ていなかった。

それ以降は、やはり手厚い羽生王位優勢で進んだようだが、最後、▲2六香では、▲2八香の方が僅かながら得だったとのこと。そして、羽生王位の△3三角が攻防の角。これで後手の受け切りがはっきりしたとのことであった。

(8月26日追記)

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