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第45期王位戦第1局、ミニミニ感想

2004年、第45期王位戦が、谷川−羽生の黄金カードで始まった。
この第1局は、金曜土曜だったこともあり、私はほとんど見ていなかったのだが、週刊将棋を読んで感じたことをちょっとだけ書いておきたい。(実況ページ−王位戦第1局


第1局は、先手が羽生王座で後手が谷川王位である。

左図は2日目お昼過ぎの局面。実は1日目は全く見ていなくて、2日目の午前中見て驚いた。なんと、先手の羽生王座は、石田流の理想形に組み上げ、後手の谷川王位は、”へんな形”だ。振り飛車党でなくてもこれは振り飛車持ちじゃないかなぁと思っていた。

将棋センターは、午後1時からの営業。お客さんの何人かと、左の局面を動かして見た。誰もがみな先手持ちなのだが、局面によっては(持ち駒が増えると)、△1五歩からの端攻めも結構厳しい。動かしているうち、見かけほど差は開いていないのでは、と感じるようになった。
上図で、先手からの攻め筋としては、▲9三香成と踏み込む手がある。
しかし、実況中は、▲9三香成△同香▲9四歩△同香▲同飛△9三香△6四飛▲6三歩と飛車が死ぬので、すぐにはダメだと思っていた。
そこで、私が、センター内で解説していた手は、▲2六歩。端攻めを緩和し、銀冠に組み上げる。それまでに後手から動く手はないだろうと考えていた訳で、一番良い時期に▲9三香成と成り込めば良いのである。

数分後の実況を見てみると、羽生王座は▲7四歩と突き捨て、△同歩と取らせて▲9三香成と攻め込んだ。なるほど、これなら同じように進んだ時、△9三香には▲7四飛で飛車が死なない。7筋を突き捨てることで、香を手持ちにした。これは振り飛車が理想形から一本取ったと思っていたのだが・・・。

実は、▲7四歩が敗着だと言うから将棋は恐ろしい。
週刊将棋によると、『攻めるなら▲7四歩では単純に▲9三香成が勝った。以下△9三同香▲9四歩△同香▲同飛△9三香▲6四飛△6三歩▲8四香△5二飛▲5四飛△同歩▲8一香成△9七香成▲6五桂が変化の一例。飛車は取られるものの、2枚換えのうえ、小駒がさばけているので振り飛車も十分戦える。』とのことだ。
また『受けるなら▲7四歩ではなく▲2六歩と突くのが有力だった。▲2七銀〜▲3八金と銀冠に組み替えることができれば、端攻めも怖くない。▲7四歩は指し過ぎだった。』とも書かれていた。

そして、この▲7四歩の疑問手を的確にとがめたのが左図の△7一香!香は、玉頭方面(1〜3筋)で使いたいので普通は思いも付かない筋だ。しかし、これで持ち直した谷川王位は、最後までこの微差を保ち、端から光速流を炸裂させ寄せきることに成功した。
今回は、土曜日だったため、終盤の寄せ合いを見ている暇がなかったが、2局目以降は、できるだけ速報感想を書きたいと思う。
(7月25日記)

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