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王将戦第3局、速報感想文

ここでは、王将戦第3局の速報感想を載せていきます。

予定としては、1日目は2回程度(昼過ぎと終了後)、2日目は、随時アップしていくつもりです。
なお、このページは、古い状態のままのものが呼び出されることが良くあるようなので、特に2日目は、念のため、ブラウザの更新ボタンを押してみて下さい。
(2001/01/29PM12:30)


今回は、先手が谷川九段、後手が羽生王将です。

左図は、1日目お昼までの局面。第2局に続いて居飛車対四間飛車の戦いになった。
竜王戦や第2局等、なんとなく、四間飛車対策を見いだせない感じのする羽生王将が、自ら四間飛車にしたところが面白い。
それに対して、谷川九段は、居飛車穴熊模様の出だしだ。
端を手抜きし、突き越され、今▲7七角と上がったところ。今後の見どころは、この後、羽生王将の繰り出す藤井システムに対し、谷川九段が、どのような新対策を見せてくれるか、ということだろう。
羽生王将が、「藤井システムに対し、居飛車穴熊には組めない」と考えているらしい(過去の戦い方から)ので、勝敗もさることながら、どちらが作戦勝ちを収めるかも大いに注目したいところだ。
(1月29日午後1時記)
上図から、△7四歩△6四歩から△7三桂と跳ねられては、さすがに穴熊には組めず、谷川九段は、▲5五歩とする。
それに対して、羽生王将が△5二飛からすぐに動いたため、急に流れが激しくなった。
一手前の▲8六角で、長考していたので、封じ手になるかと思っていたら、20分前に指された。ここでは、▲7五歩もありそうで、その比較検討かもしれない。

左が一日目終了(封じ手)局面。それにしても、なんとも難しい局面になった。
このまま次に、▲6四銀と出られては、以下△5八飛成▲同金△6四銀▲同角となり、さすがに先手が良さそうなので、一目は、△4二角と受ける手が目につくのだが。しかし、そうして受けられた時は、先手の動きも難しい。2九の桂が使えないまま、それでも居玉で攻めきれると見て、動くのか、それともにらみ合ったまま、第二次駒組みへと進むのか、一触即発の局面で二日目に推移していく。
なお、形勢は全く不明(互角)だと思うが、個人的には、やや先手を持ちたい気がする。
(1月29日午後6時半記)

二日目が始まり、早々大変なことになった。
封じ手は、予想通り△4二角。それに対して、谷川九段は、▲5四歩とする。
むろん、無条件で△4五歩から銀挟みをくらってはまずいので、何か手をかけるところだが、▲3六歩から桂の活用を見る手が間に合うのではないかと思っていたが、それではまずいのだろう。
▲5四歩が取れないようでは、先手作戦勝ちになりそうだが、本譜の△同銀左も相当こわい手だ。この後、▲4四銀とかわすのは、△4三歩▲5五歩△4四歩▲5四歩△同銀で、最初に▲5四同銀と取った局面と同じになる。で、結局、▲5四同銀だと思うが、△同銀とされて何か先手に手があるかどうか。1歩損なので、おさまったら、後手優勢になりそうだ。
一目は、▲5四同飛△同飛▲4三銀だが、以下△5五飛(△5三飛)▲4二銀成△同金▲6四角でどうか。難解かもしれない。
(1月30日午前11時20分記)
上図をアップした後、確認したら、▲5四同銀△同銀▲8八玉!と進んでいた。
飛車を切る変化では、直接の王手(△2八飛など)に受けが難しいので(▲6八銀では薄い)、それでは負けと見て、玉が寄ったのだろうが、それにしても、1歩損を甘受するとは驚き。陣形のまとめ方が後手の方が難しく、すぐに踏み込むのは負けを早めると考えて、長期戦に臨んだ訳だが、それでも、1歩損は大きい。後手作戦勝ちと思う。
(1月30日午前11時45分記)
12時半のお昼までに、少し進むのかと思いきや、そのまま局面が動かない。
ここは、△5五歩の一手で、後手やや良しかと思ったのだが、そんなに簡単ではないらしい。

毎日の実況ページにある対局者の発言。
羽生王将、「模様のまとめ方というか、方向性が難しい。1歩得はしましたが、こちらは動かす駒に制約がある。はっきりしない将棋です」。
谷川九段、「1歩損なので、完全におさまってしまうといけないが、不安定なので、8八玉とし手を渡した。そんなに自信はないが、こんな戦いになったので後にはひけない」。

ということで、1歩得でも、後手の陣形が相当悪く、互角に近い形勢と両者は考えているということなのだろう。今後、羽生王将が、どうまとめていくのか、注目したい。
※それにしても、対局中に対局者の感想が聞けるというのは、いいね。
(1月30日午後1時15分記)
羽生王将が長考していたので、△5五歩とは打たないのかな、と思っていたら、△3二金だった。確かにこれで受かっているなら、この方が上部に手厚く、△5五歩は打たない方が、駒の働きも楽だ。左図のように、▲2八飛となった時でも、△5五歩はない方が数段いいだろう。
それに対して、谷川九段は、7筋の歩を交換して、歩切れを解消。
羽生王将は、△6三銀打と手厚く受ける。歩得を生かして、完全に収めてしまおうという手だ。
そして、▲7八飛△7四歩の交換を入れて、▲2八飛と戻す。
後手陣は風車のような感じになった。1歩得でもあり、個人的には後手を持ちたい。ただこのような戦型を羽生王将が慣れているかというと、ちょっと疑問のような気がする。形勢は、やや後手持ちだが、勝敗の結果は依然五分の戦いが続いていると思う。
(1月30日午後3時10分記)
羽生王将、△5一金から△3一玉。そして、▲6八角に対して、△6五歩。
この当たりのまとめ方が、振り飛車党の振り飛車と居飛車党の振り飛車の違いか。
私なら、とりあえず、△4三銀と引いて(5一金の前に)、風車を目指したいが。しかし、△6五歩と突いたことで、全面戦争は避けられなくなった感じだ。しかも、1歩得もそれほど生きる展開ではないかもしれない。
先ほどまでは、やや後手を持ちたい気がしていたが、もはや全くの互角。先手も端を詰められていて、それほど堅い囲いではないが、後手も薄い。
2筋の交換も避けられなくなり、一手違い、激闘終盤になりそうな予感。
(1月30日午後4時15分記)
2筋で角交換した後の、6筋の取り込み。この局面で手が止まっている。
▲6六同金は、△5七角▲2六飛△3五角成でまずく、▲7七金は、△6五桂や△8五桂の筋が残って支えきれない。
30秒将棋なら、形で▲6八金引と指してしまうところだが、端攻めされた時に、逃げ道をふさいでいるのが気にくわないし、桂が入った時の△7六桂が激痛になる。
ということで、▲7六金と上がるのではないかと予想しているが、いかにも不安定で、緊急避難的な手だ。
まだまだ難しいと思うが、△6六歩は予想以上に厳しく、形勢は後手に傾きつつあるのかもしれない。
(午後5時記)
今見たら、▲6六同金!△5七角▲2六飛△3五角成▲2八飛△2七歩と進んでいた。
3五に馬を作られては、全然ダメだと思ったのだが・・・。さすがにこれは後手優勢か。
(午後5時20分記)

羽生王将の△6五銀と決めに来た手に、飛車頭を連打で止めて、▲5五銀。
再度の▲5三歩には取る手もあるかもしれないが、玉と飛車のラインが悪いので、味良く△9二飛と回った。場合によっては、9筋からの攻めも見せつつ、受けに主体を置いた手だ。攻めは、5、6筋からだけで、十分との判断か。

そして、図は、▲2三歩と味を付けて、手を渡したところ。
羽生王将が、どうに寄せるのか、一番勉強になるところだ。
(午後6時記)

毎日の実況に、「形勢不明の大熱戦」とあり、ちょっとびっくり。上の図は、後手かなり良いと思っていたのだが・・・、
・・・でしばらくして今見たら、「5七桂成(84手目)に、羽生王将優勢の声が多くなる。 」とあった。どうもタイムラグがあるようだ。

8一角から2二銀と最後の抵抗。しかし、どうも後手に残されている感じだ。ここでも、歩切れがいたい。
(午後6時半記)

なんか終盤に入り、すごいことになってきた。
羽生王将の△8一金はどうだったのだろう。辛いと言うより、他の人が指したのなら、震えていると言われそうな手だ。

△5九飛は一手すきではない。後手玉に一手すきのまま寄せ切れれば、大逆転だが。
ぎりぎり後手残していると思うのだが、ずいぶん差が詰まった感じがする。
(午後7時記)
途中で王手飛車がかかった。逆転したと思ったが・・・。
130手目、もう、どっちが勝っているのか、わからない。壮絶な終盤戦!
(午後7時20分記)

局面が132手目で動かない、が、冷静に見ると、どうも先手足りない感じがする。▲6一飛成が一手すきでなさそうなので、それではダメだろう。
他に一手すきをかけるうまい手があれば別だが。
(午後7時40分記)

144手で、谷川九段が投了。激闘の終盤戦だった。
左が投了図。以下は即詰み。△9八玉と逃げるのは、△8八金▲同飛△同角成▲同玉△7九角▲同玉に△6八成桂以下。最初に▲7九同玉と取るのも、△6八銀(角)と打って詰む。

それにしても、終盤に入ってからの、谷川九段の追い込みがすごかった。
すばらしい戦いでした。

(午後7時50分記)

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