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王将戦第4局、速報感想文

ここでは、王将戦第4局の速報感想を載せていきます。

予定としては、1日目は2回程度(昼過ぎと終了後)、2日目は、随時アップしていくつもりです。
なお、このページは、古い状態のままのものが呼び出されることが良くあるようなので、特に2日目は、念のため、ブラウザの更新ボタンを押してみて下さい。
(2001/02/08AM11:00)


今回は、先手が羽生王将、後手が谷川九段です。

左図は、お昼までの局面。
またしても、居飛車対四間飛車の戦いになった。
但し今回は、谷川九段の△9五歩に、羽生王将は端を受けずに▲7七角と上がり、居飛穴模様に。
前回、第3局と同じような進行で、それぞれ逆を持っている訳であり、前回の進行をにらみながら、今後、羽生王将がどのような駒組みをしていくのか、大変興味がある。
(2月8日午後1時15分記)
左図が、1日目終了局面。
仕掛けくらいまで進むかと思ったが、駒組の途中で1日目が終わった。
羽生王将は、穴熊に入れた。これは、後手にも関わらず、二手端に手をかけたこと、それと、▲4八銀をなかなか▲5七に上がらなかったことで、超急戦の仕掛けを受けなかったと言うことだ。ただ、谷川九段も、△3二金から△6二飛、さらに△4一玉と趣向をこらす。
全く同じような局面はないと思うが、似たような局面は意外と多い。藤井システムの変化からこうなったものと、相居飛車の戦いから、似たような変化になったものとがある。
封じ手は、いろいろありそうだが、第1感は、▲3六歩。▲5九角からの転換や、▲3五歩を見て最も自然な手だと思う。他には、▲1六歩、▲5九角、▲6八銀などアマチュアなら、どう指しても一局と言ってしまいそうな手がたくさんある。
さて、穴熊には組めたものの、局面は全く五分だと思う。争点は6五の地点。9筋の攻めとからめて、谷川九段が先攻すると思うが、明日、どんな戦いを見せてくれるか楽しみだ。
(2月8日午後6時半記)
2日目が始まった。封じ手は、ほぼ予想通りの▲3六歩。
それに対して、△5四銀右と攻めの体勢を作る。
▲1六歩には、△1四歩。これを手抜きすると、▲1五角と出られて、角交換(2筋の歩交換)が必至になる、と言う変化がある。むろんこの局面での角交換がどちらが得かは微妙だが、先手にあまり手がないだけに(後手にはやりたい手がたくさんある)、1筋は受けておくのは当然かもしれない。
そして、△4五歩とさらに攻撃態勢を築いた手に対して、ついに▲4六歩と開戦した。
△6五歩が見えているだけに、かなり恐い手だ。ただ、居飛車側から仕掛ける争点があまり見えない感じで、仕方ないのか。
谷川九段は最も良いときに、△6五歩と突ける訳で、やや振り飛車、指しやすそうに見えるが・・・。
(2月9日午前11時半記)
2日目お昼までの局面。いよいよ攻め合いが始まった。
前図の▲4六歩の後、すぐ△6五歩と切り返すのかと思ったが、一旦当たりをさけつつ(▲7三角成の)、9一にも利かして飛車を引いた。ただ、▲4八飛と回った手も大きな手だと思う。先手からは、▲4四歩が急所になりそうで、その時の▲4八飛の援軍はそうとう強力だ。
この左の局面は、いったいどちらが良いのだろう?
穴熊も、端にあやをつけられて攻められるとかなり薄いし、後手も、△5四銀が動くと、▲4四歩はかなり迫力のある攻めになるので、終局近くまで読みを入れなければ、形勢を判断できないかもしれない。
一直線の攻め合いになるのか、どちらかが受けに回る展開になるのか、ここからの数手で優劣が決まりそうだ。
(2月9日午後1時20分記)
上図から、△6六歩を決めて、△6五桂とはねた。さすがに、△6五銀では、▲4四歩が厳しすぎ、攻め合いの速度負けと見たか。
しかし、桂はできたら△8五へ飛んで、9七を狙いたかっただけにやや不満が残る。
先手からの▲4四歩もそうだが、▲5五歩と角道を止められる手も残っており、仕方なかったのかもしれない。
とは言え、△5四銀が頑張っていれば、後手もすぐにつぶれる形ではないので(▲4五歩と止める形なら)、もうしばらくは、難解な中盤が続くのではないだろうか。
(2月9日午後3時50分記)
端の香交換が行われ、▲4五香で角香交換が行われる。その間に、後手は、7筋の歩を取り込む。その段階で、先手は角香交換の駒得だが、▲7六歩の取り込みも大きく、依然難解。さすがは最高峰のプロの将棋だと思う。
だが、△4三歩と先手の攻めを遅らせて(▲4五歩で銀は助からないが)、7七からの打ち込みを間に合わせる。こう読んだ谷川九段の大局観が正しかったか。
▲4五歩では攻め合い負けと見て、▲7九歩の辛抱だが、左図の△6七香も厳しい。
後手やや有利になったのではないだろうか。
(2月9日午後5時20分記)
▲4五歩では間に合わないと見て、▲4四角!から▲3三香。勝負手だ。それに対して、△同桂と払えば、本譜の進行は、ほぼ一直線。△同桂で△6八香成の攻め合いはなかったのだろうか?この当たりは、正確に速度計算をしなければならないところで、難しい所だが、後手からの△5六角が良い味だなと思っていただけに、先手に先着されたのが、ちょっと面白くない。
先ほどは、後手やや良さそうに見えたのだが、こうなってみると、またまた良く分からなくなってきた。難解な終盤戦へ突入した。
(2月9日午後5時50分記)
△6八香成▲同飛に、△7七金!なんともごつい手だ。勝ちと見ての踏み込みか、おかしくしたと見ての勝負手か、どっちだろう?
そして、▲3四角には、当然の△8八と。とにかく玉を見える形にしておかなければならない。
△7九銀は一手すきなので(たぶん)、▲7八金と受ける一手。
そして、再度の△7七金!毎回やはり終盤、すごい手が飛び出してくる。
ただ、わずかに、先手が残していそうに見えるのだが(あまり当てになりませんが)・・・。
(2月9日午後6時30分記)
今、速報を見たら、▲7九銀と受け、△8八金に▲同銀。千日手模様だが、一手すきをかけ続けることが難しいのでは、と思っていたら、△3二金!と受けていた。
なるほど、受けられてみると、確かに難しいように見える。一手指した方がよく見える、熱戦になった。
(2月9日午後6時50分記)
先ほどの(98手目の)△7九銀は一手すきではなさそうだ。
さて、△3二金には、▲3三歩から▲3七香。なるほど。
この当たり、ずっと感心してばかりいる。▲5六角も非常に味のいい手。そして、左図の▲2六桂
こんな気持ちのいい手が出るようでは、さすがに先手が良くなったと思う。
(2月9日午後7時15分記)
先ほど見たところ、△2五金▲2三角成に△5四歩▲同歩△同銀▲5五歩△6三銀で止まっている。
しばらく動かないので、もう対局は終わっている感じがする・・・。
(2月9日午後7時30分記)
左が投了図。
上の△6三銀以降も、▲6四銀△3一飛と言う、ぎりぎりの攻防が続いた。ただどうも、先手が寄せきれている感じだ。
最後は、受けがなくなり、先手玉を詰めに行ったが、詰まないで投了。2三の馬が良く利いている。

今回も難解な熱戦だった。
しかし、これで、羽生王将の3勝1敗。防衛にあと1勝。対戦成績もさることながら、四間飛車に居飛車穴熊に組んで勝ったことも意味は大きそうだ。途中の分かれはどうだったのか。
検討後の結果を週刊将棋で見るのも楽しみだ。
(2月9日午後8時20分記)

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