ここでは、王将戦第5局の速報感想を載せていきます。
予定としては、1日目は2回程度(昼過ぎと終了後)、2日目は、随時アップしていくつもりです。
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(2001/02/19PM12:50)
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第5局は、先手が谷川九段、後手が羽生王将です。 左図は、お昼までの局面。 2局目以降、居飛車対四間飛車の戦いが続いている。 今回は、羽生王将の△9五歩に、1手、間をおいて、▲9六歩と受けた。それに対して、羽生王将は、△6二玉。端歩を受けたので、居飛車穴熊の可能性は少なくなったが、まだ完全に消えたわけではない。 より(居飛車穴熊を)警戒するなら、△6四歩だが、それだと急戦には、若干対応しづらくなる。それを見て、▲5七銀。そして、それに対応する為、△6四歩。この当たり、序盤から、微妙な駆け引きが続く。最後に、▲3六歩と突いたことで、谷川九段の急戦の可能性が高くなった。 (2月19日午後12時50分記) |
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先手、谷川九段は、左美濃を採用した。 最近でこそ、左美濃の採用率は減ったが、藤井システムが出る前は、よく見かける戦法だった。当時は、△8四歩より先に玉を△8二に囲うことが多かったのだが、△7一玉のまま、△8四歩を突くことにより、いつでも△8五歩からの攻めが可能になった(後手玉の響きも7一にいる方がうすい)。ほんのわずかの差だが、その差が大きい。 谷川九段は、この後、▲4六銀と出て、左美濃4六銀戦法になった。やはり一時期流行した戦型。▲4六銀には、△3二飛△3二銀△5四歩と受けるのが普通で、△3二飛なら、▲3五歩から決戦、△3二銀なら▲3七桂や▲5五銀が有力だった。しかし、それも、7〜8筋の形が若干違う、昔の話。 |
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つまり、藤井システム以降の△8四歩型では、同じように攻め合った時、すぐ△8五歩からの反撃が来る。 そこで、谷川九段は、▲9八玉と米長玉に構えたのが趣向。これで、上部からの攻めを緩和する訳だが、すかさず、△4五歩から△7三桂。 まだ中盤の入口だが、もう同一局はないと思う。▲4六銀の形で、▲9八玉はかなり珍しく、結果はどう出るか? 左図が1日目終了局面。まだ善悪を言うべきところではないかもしれないが、振り飛車の陣形がのびのびしている感じがする。 次の一手も難しい。▲6六歩が第一感だが、その後、先手からの仕掛けが難しくなりそうでちょっと不安だ。他には、▲5五歩(ちょっと不安定)や▲8七銀(つぶされそう)▲3三角成(筋悪い?)など、まだあるかもしれない。 (19日午後6時半記) |
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2日目が始まった。封じ手は、▲3三角成だった。 単に▲6六歩の方が陣形がしっかりしている、と思ったが、反面手詰まりになりやすい。角交換をしてからの、▲6六歩の方が、先手としては手を作りやすいだろう。ただ、後手からの攻めも角を手持ちにするだけ、厳しいことが予想される。 ▲6六歩から▲6七金で、一旦は収まったので、しばらくは、難しい中盤の駒組が続きそうだ。後手からの△6五歩の攻めを念頭に置きつつ、駒組みを進める訳だが、先手からの攻めの糸口が難しい。と言って、後手も陣形は薄いので(特に△3三銀が取り残されそう)、攻めると先手からの反撃も厳しい。 どういう戦いになるか、予想がつかない。本格的な戦いは、午後からか。 (20日午前10時記) |
| 当分戦いは起こらないだろうと思ったが、今進行を確認してみた。 48手目、羽生王将が△6二金寄としたところ。この金は、一度、△7二に上がってから、寄ったもの。とすると、もう後手からは、「動きませんよ」の意思表示か。 すると、千日手模様の打開は、先手がするしかない。が、打開すると、悪くなりそうだ。 午後から、もう一局か? (20日午前11時記) |
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左図、2日目お昼までの局面。それほど動いていない。 後手の羽生王将は、千日手やむなしの考え。すると、先手が打開できるかどうかというところ。 毎日の取材、谷川九段「しかけが成立するかしないかで勝負が決する可能性もある」と言っているように、まさに仕掛けの成立云々で決まりそうだ。 それにしても、どこからどのタイミングで仕掛けるのか、見当がつかない。 しかし、(取材の話と▲1六歩の長考から、感じとしては)谷川九段、仕掛けそうだ。 (20日午後1時記) |
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やはり、谷川九段は仕掛けた。 上図、△1四歩を待って、▲3五歩から一気に。 「離れ駒のある時に仕掛けよ」は常道だが、かなり攻めが細いので、成立するかどうかは微妙だ。 ▲2四歩を△同銀は、▲3四角があるので△同歩の一手。そして、▲2三角に△3六角。 ▲1五歩にも△同歩と、羽生王将は、完全に面倒を見るつもりだ。端で1歩を手に入れ、▲3四歩だが、△4四にかわされても、△2二に当てられても、はっきりしない。一例として、△4四銀▲2四飛△2二香だとどうするのだろう? 角を切って、飛車成るのでは、ちょっとさみしい。 (20日午後3時10分記) |
| 上記アップ後、なんと△4四銀▲2四飛△2二香まで進んでいた。 後手優勢のような気がする。 (20日午後3時20分記) |
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▲4一角成△同飛▲2二飛成△7二金▲2五桂。 ここでどう指すのか分からなかったが、▲5五歩から▲4六歩。なるほど、これが「筋」でしたか。 ▲4二とから、左図までの手順は、ほぼ予想通り。タイトル戦で、手が当たると言うことは、分かりやすくなっている証拠かも知れない。 先手からは、5筋に歩を垂らして、攻めるよりない。しかし、後手の△6五歩が非常に厳しい攻めだ。 これからは、攻め合いの速度計算と言うことになるが、一目、後手の方が早い感じだ。 少し、時間をかけて検討しないと、はっきりとは分からないが・・・。 (20日午後5時半記) |
| ▲6九角成から▲8五歩。羽生王将が寄せに出た。終局は近い・・・と思う。 (20日午後6時10分記) |
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谷川九段が投了した。これで羽生王将の防衛が決まった。 左が投了図。ちょっと分かりづらいが、後手玉は、△9三玉(こういう場合の手筋)で、駒を渡しても、なかなか一手すきのかからない形になった。 △7五桂は取るよりないが、▲同歩△同銀▲同銀△同歩と精算されても、後手玉は詰まない。そして、先手玉は受けがなくなる、と言うわけ。 それにしても、▲3五歩からの打開は驚いた。しかし、結局仕掛けそのものが、やや無理気味だったのだろうか?この当たりは、週刊将棋に詳しく載るだろう。 最後、▲8四歩から▲5三とと猛追したが、届かなかった感じだ。 5局で終わったのは、ちょっと残念。 (20日午後7時記) |