ここでは、2003年、第52期王将戦第2局の感想を書いていきます。
更新予定は、1日目(1月23日)は6時過ぎの1回、2日目(1月24日)は、午前11時過ぎから終局まで随時ですが、4〜5回程度の簡単なものにしたいと思います。
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この第2局は、先手が羽生竜王、後手が佐藤王将になっている。 左図は、1日目終了局面。 初手より、▲7六歩△3四歩▲2六歩に△5四歩から△5二飛のゴキゲン中飛車。しかし、なんと、▲5八金に佐藤王将は、8手目△9四歩!。 この局面での端歩は見たことがない、と思っていたら、公式戦では初めてのようだ。王将の新研究と言うより、やってみたかった一手なのかもしれない。 ゴキゲン中飛車は、居飛車側が激しい変化に入ろうと思えば、一挙に乱戦になる。初日から、一手一手、未知の局面で、慎重な指し手が続いた。 そして、今日の最終手▲3四飛。羽生竜王が、「やって来い」と横歩を取った。このまま、一歩損に終わってはまずいので、後手は動く一手だ。明日は、朝から目の離せない戦いに入る。 (1月23日午後6時10分記) |
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2日目午前10時30分の局面。 封じ手は、△3三角だった。そして、▲3五飛に△5五歩。正直、ちょっと意外だった。後手は一歩損をしている。となれば、角交換や早めの△5五歩から△5六歩と動く一手だと思っていたのだが、佐藤王将は、じっと△3三角から△5五歩。 先手に▲2五飛から▲2六飛と形を直されたが大丈夫なのだろうか。 この交換は、先手の一歩得対後手の手得と言うことだが、居飛車対振り飛車の場合は、手得より一歩得の方が大きいのが普通だ。もっとも、ゴキゲン中飛車の場合は、微妙に違うのかもしれないが。 この後、佐藤王将が、どのような攻勢を取るのか。あまりにじっくりし過ぎては、本当に一歩得が生きてしまうので、何か動くとは思うのだが。 (1月24日午前10時50分記) |
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2日目午後2時の局面。 上図から△5四飛に▲3五歩。そして、この歩を中心に戦いが始まった。△4四角に▲5六歩!ものすごい一手だ。5六の地点は、普通、飛車が利いている後手から突くところだが、それを羽生竜王は、先手から突いた。 一手一手に膨大な変化のある難しい中盤戦。▲4六歩は、△7九角成▲同金△3六飛の素抜きを防いだ手。飛車が向き合う形では、特に初心者の人は注意しなければならないところ。 △2六歩は▲2八歩と打たせた「大きな利かし」だ。先手の歩を使わせ、▲2三歩などの手を消した気持ちの良い利かしだが、この後の後手の動きが難しい。 個人的には、(パット見)先手が指しやすそうに見えるが、対局者はどう感じているのだろう?まだまだ難解な中盤戦が続く。 (24日午後2時10分記) |
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2日目午後4時10分の局面。 上図で、佐藤王将は、△5六歩!▲5四歩の垂らしや▲4五桂が飛びやすくなるだけに、単に△3三銀くらいかと思っていたが、王将は、薄い先手玉に対し攻め合いを目指した。しかし、気持ちの良い▲4五桂に、△2四角の勝負手も、飛車交換して、5三にと金が出来ては、あまりいいとは思えない。 図は、駒割りこそ五分(正確には先手の歩損)なものの、2九の桂がさばけ、5三にと金が出来ている。さらに△3二金と△3四銀が遊び駒になりそう(△3四銀は桂と交換になりそうだが)。 後手の主張は、端歩と玉の固さだけだが、場合によっては、端も伸びすぎになることもある。先手優勢・・・と思う。 (24日午後4時20分記) |
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67手で佐藤王将が投了した。 左図は、午後5時頃の局面。上図より、△4五銀▲同歩△2九飛に▲5四飛が決めての一着。角取りで攻めをせかすと同時に、▲5二とを見ている。 角切りから図の△6五銀の抵抗にも、▲5二とが当然とは言えするどい。以下は、羽生竜王の華麗な寄せを見るばかりとなった。 幸便に▲3五角と飛び出し、▲5二銀、さらに△6一金の粘りにも、▲5一飛。寄せの参考になる手ばかりだ。 |
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左が投了図。図は、▲7一角からの一手すき。△6二金とか△5一金とか大駒を取れば、一旦は受かるが、どちらを取っても、▲7一角を決められ、やさしい必死になる。先手玉は、さらに一枚大駒が増えても、全く詰まない。 本局は、実況を見ていた限りでは、羽生竜王の完勝譜に見える。新趣向△9四歩から△9五歩も、▲3四飛と一歩を取られてその代償が得られないのでは、後手がまずいように思える。 ただ、実際はどうだったのか、検討による結果(週刊将棋)がまた違っていたら、ここに追記しておきたい。 (24日午後5時40分記) |
| (週刊将棋を見て) 普通に見える32手目の△4四角が疑問手とのことだ。これに対する羽生竜王の▲5六歩が急所の一撃で、△同歩は▲4四角で以下△同飛△同歩共にまずい。 △4四角に代わり△2三銀なら手広く、これからの将棋だったらしい。 「本譜は銀の進出が間に合わない。急に悪くなってしまった」と佐藤王将は言っている。 (1月27日記) |
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