ここでは、2003年、第52期王将戦第3局の感想を書いていきます。
更新予定は、1日目(1月28日)は6時過ぎの1回、2日目(1月29日)は、午前11時過ぎから終局まで随時ですが、4〜5回程度の簡単なものにしたいと思います。
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この第3局は、先手が佐藤王将、後手が羽生竜王である。 左図は、1日目終了局面。 初手より、▲7六歩△8四歩▲2六歩に△3二金、そして▲7八金に羽生竜王が△8五歩と伸ばしたため、角換わりになった。以下は、一日目とは思えないような猛スピードで手が進んでいく。戦型は同型の相腰掛け銀へ。 そして、先手の佐藤王将が、▲4五歩から仕掛けたが、最近の定跡(常識?)でもある1筋も7筋も突き捨てず、単に▲2四歩から飛車先の一歩交換に走る。以前にはあった手順だと思うが、最近は▲1五歩などから先攻してやや先手指しやすいと思われているだけにどうなのか。前回に続き、佐藤王将の意欲的な研究心がうかがえる。 これに対し、次に(2五歩を手持ちにされた上に)▲1五歩や▲7五歩と先攻されてはたまらないので、後手は動いた。羽生竜王は、△6五歩から△7五歩と反撃に出る。対して▲6四角。この一局の命運を左右するかもしれない一手。 △6三金なら▲7五角と後手の攻めを遅らせ、攻め合いに活路を見いだそうとする手で、一目良さそうな手に見える。 この角が働くか、あるいは逆に攻められる対象となるのかが明日の見どころであると同時に勝敗のポイントとなりそうだ。 (1月28日午後6時10分記) |
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2日目お昼までの局面。 上図より、△6三金▲7五角に、羽生竜王は△6五銀!もっとも激しい変化に踏み込んだ。5四の銀はかなり守りにも利いているので、これが離れるととたんに後手玉は薄くなる。 対して、佐藤王将は、当然▲4五銀かと思い、しばらく進んでから更新しようと思っていたら、いつまで経っても、局面が動かない。結局、165分と言う大長考のまま12時半の昼食休憩に入ってしまった。 この局面、▲4五銀と出て、後手玉は相当薄いので、先手もやれそうに見える。しかし、これだけ長考していると言うことは、それほど一筋縄ではいかないのだろう。羽生竜王の△6五銀も(薄くなるので)危険な一手だが、こういうところで踏み込める将棋だからこそ面白いのかもしれない(そういう意味では、谷川王位や佐藤王将も同じで、観客受けする将棋だと思う)。 (1月29日午後1時記) |
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2日目午後4時の局面。 結局、佐藤王将は、大長考の末、もっとも普通と思われる▲4五銀を指した。これに対して、羽生竜王は、△5五角などの反撃もありそうなところだったが、平凡に△4五同銀から△4四銀と受ける。 しかし、これが意外にしっかりしている。先ほど、▲4五銀と出て先手やれそうと思っていたが、4四銀がしっかりしていて、どうしても先手の攻めが細くなってしまいそうだ。 今、▲2三歩の垂らしと△3七角に対する飛車の走りを見て、▲2四歩の突き捨てを入れたところだが、ここからどう攻めをつなげていくか。 本局の勝負所だ。 (29日午後4時10分記) |
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2日目午後5時30分の局面。 上図より、▲6四歩△7四金に、じっと▲9七角。▲6三歩成から踏み込むのは、どうも角を取られた後の△7六歩が厳しく、先手まずい、との読みだと思う。 しかし、本譜も、△8六歩から△5五角で、飛車を追われ、△8五金と角を攻められては、苦しそうだ。 今、△3六角に▲7三とと一旦は桂を先手で取ったが、依然、飛金取りがかかったままだ。 と金を払われた後、飛車を出るくらいしかなさそうだが、5八の金を取られると、先手玉もあっと言う間に寄ってしまいそう。 羽生竜王優勢・・・と思う。 (29日午後5時40分記) |
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午後6時30分頃、佐藤王将投了。 飛金両取りがかかって、さすがに先手苦しそうだったが、佐藤王将は、最後の猛攻に入った。 ▲2四飛から▲4三桂。そして、▲3一銀△同金に▲3四飛!が銀一枚捨てて、先手を取る強手。 図から△3二金と戻されたが、さらに▲2四歩の追撃。 見ていると、足りないんじゃないかと思っても、受けていると相当恐いだろうと思う。 それでも、僅かに一手足りず、佐藤王将が投了した。 |
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左図が投了図。 ▲3五銀打が一手すきでないので、△6六桂が分かりやすい一手すき。投了図以下は、▲6七玉に△6八金▲同銀△6六金まで。 本局、中盤では先手もやれそうに見えたが、4五の銀を素直に取って、受けた手が意外にしっかりしていた。大長考の辺りが勝負所だと思うが、また週刊将棋を見て、違っているところがあったら、追記しておきたい。 (29日午後7時記) |
| (週刊将棋を見て) 今回、あまりはっきりした結論は書いてなかったが、61手目の▲6四歩が疑問手だったらしい。その手では、▲2三歩の垂らしが有力で、以下、△2三同金▲2五歩△同歩▲6四銀△7四金▲7三銀成△同金▲3六桂△4五銀▲5三角成△4二銀▲7一馬△8四飛▲6二馬で難しかった(週刊将棋より)。 ただ、難しかったとあるだけで、よくなる変化は書かれていなかった。51手目▲6四角の佐藤新手も、成功したとは言えないのかもしれない。 (2月3日記) |
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