9月8日(金)、王座戦第2局が行われました。
私自身は、土日と忙しいので、今回感想は載せないつもりでしたが、土曜日に、お客さんの一人が、日本経済新聞を持ってきましたので、並べて見ました。ざっと並べただけですが、簡単な感想&解説を載せてみます。(2000/09/09記)
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今回は、先手が藤井竜王、後手が羽生王座です。 戦型は、当然のごとく、藤井竜王の四間飛車。 左図は、やはりオーソドックスな、藤井システム。△3二金とあらかじめ備えるのも、居飛車側としてはかなり有力。 実は、この局面は、全く同じものが、藤井の著作「最強藤井システム」にある。本では、ここで、▲4七銀△1二香▲2五桂と攻めて、以下細かい変化が書かれているが、藤井システム成功、という訳。 |
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そこで、当然、羽生王座も読んでいるだろうから(?)、△1二香とは上がらず、△7四歩。 △1二香と上がらないのだから、仕掛けは無理かと思いきや、俄然▲2四桂から仕掛ける。 この仕掛けそのものが、成立しているのか、無理なのかは、ちょっとやそっとの検討では、結果は出ないだろう。 ▲1四歩の突き捨ては、不思議な手だ。普通は、2五の桂をタダで取られないように、取られる時は、1三に成り捨てられるように、端は突き捨てないものだが、このあたり、当然、深い読みあってのことだろうから、善悪は分からない。それでも、一歩後手が手に入れたのは、大きいようにも思える。 |
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▲4五歩に△8六歩▲同歩△7三桂▲5六銀右。 中盤の勝負所だ。▲5六銀右では、左を使いたい気もするが、この辺の変化は、膨大。 どの程度、消費時間を使っているのか分からないが、かなり深く読んでいる所だと思う。 藤井システムは、私自身それほど、使っている訳ではないが、2五桂と跳ねた以上、この桂を取られる前に、一仕事できれば、振り飛車良し、成果を上げさせる前に取りきってしまえば、居飛車良し、と言っていいと思う。そして、このあたりの折衝で、比較的一方的になりやすい気もする。 |
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ここから、△2四歩▲4四歩△同銀▲4五歩△5五銀▲同銀△同歩▲同角△4四歩までは、ほぼ一直線だろう。最後の△4四歩も、ものすごい顔面受けだが。 さらに、左図の、▲4四歩から、△5四金▲8八角△5五歩と進む。 並べていて、気になったのが、この手順。 ▲4四歩では、▲5六銀とためたい気もする。 本譜のように、△5五歩と止められる形になっては、振り飛車つらいような気がするがどうなのだろう。 |
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そして、▲6四歩に構わず。△2五歩と桂を取り、△2四角が、非常に味の良い飛び出しになっている。 こうなってみると、6七の銀が重いし、角筋が一歩で止められているのも大きい。 2五桂の代償が、6三のと金だけでは、居飛車がうまくしのいだと言えそうだ。 とは言え、現実に対局していたら、まだまだ難しいのではあろうが。 |
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△8六の飛車出に、7九桂と受けたが、△6六歩から△5六桂、さらに△8七銀と、強烈な攻め。 まさに、お株を奪った羽生王座の「ガジガジ流」。 左図は、△8七飛成に、▲7九銀と、必死の粘り。 ここ、形は、▲6七銀なのだが、△8六桂が厳しくてもたない。ふんどしが、分かっていても、▲7九銀と受けるしかないのでは、かなりつらそうだ。 |
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そして、銀桂交換後、じっと、一歩を取った手が、また味が良い。 次に、△6八銀▲同金△同桂成▲同飛に△6七歩がある。 そこで、▲6八歩と頑張るが・・・。 こんどは、△8六歩とこちらに使える。 それでも、▲9六銀の頑張りに、実況を見ていたら、どう寄せるのだろうと、考えてしまうところだが・・・。 |
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ふわっと、△4六角。 激しく攻めていると、どうしても、直接手ばっかり考えてしまうが、きっとこういう手が、うまいのだろうな、と思う。と同時に、なかなか指せない、含みのある手だ。 以下、▲7七飛△同竜▲同角△8七銀▲8六角と、実況で見ていたら、寄っているの?どうなの?と疑問を持つところだが、結果を知っていると、一方的に攻められて、羽生王座の完勝とも見える。 |
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さらに手は続いたが、△5九とで投了。 以下は、▲同玉△3七馬▲5八玉△6九銀▲6七玉△6八桂成▲7六玉△7五金▲8七玉△8八金までの詰み。△3七馬に▲4八桂合は△6九金▲4九玉△5八銀▲同玉△6八成銀▲4九玉△5八金▲3九玉△4八金▲2九玉△3八金▲1八玉△2八馬までの詰み。 最後は二手差になってしまったが、藤井システム自体、相掛かりに近い感じなので、わずかな失敗が、そのまま勝敗に結びつくことになりやすい。 本局、39手目▲5六銀右から▲4四歩と取り込むあたりが勝負だったように思う。 これで、第3局、藤井システムが、どんな対応を見せてくれるか、今度はこちらが楽しみになった。 |