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竜王戦第二局

竜王戦第二局が始まりました。

私の予想としては、先手、藤井竜王が居飛車をするなら、相穴熊になるのではないかと思ったのですが、意外にも、後手の鈴木六段は、力戦中飛車という戦型を選択しました。
力戦中飛車とは、4四歩と角道を止めないで戦う中飛車の事で定跡のようなものはほとんどない。したがって、2五歩に対しても、3三角とは上がれないので(角交換されてしまうので)、居飛車に2筋の交換をさせるかわりに、5筋方面で得をするか、あるいは飛車を目標に乱戦に持ち込む場合が多いのです。
左図は、5五歩と5筋の位を取ったところ。この後、2筋の飛車先は交換されますが、この5筋をいかに生かした戦いにもっていくかが問題となります。
藤井竜王は、2筋の飛車先を切り、2六飛と中段に浮く。
そして、3五歩と3筋の位も取った手に対して、すぐに3六歩と反発。
この瞬間、5六歩と戦いに持っていく手もありそうで、かなり怖いところだが、鈴木六段は見送っている(プロ二人が長時間読んで、成立しないと考えたのだから、成立しないのだろう)。
ただ、本譜のように、3六同飛、3七桂とはねて、右桂が使える形になっては、少し、竜王が得をした感じを受ける。

おそらく、この形はもう実戦例はないと思うが、2六飛から3六歩の構想が藤井竜王の研究範囲だったのか、それともこの対局中に考えた手なのか、聞いてみたいところだ。
(10月27日午後4時半記)
上の図が、1日目昼まで。午後は、10手しか、進んでいない。
鈴木六段は、2四飛で、竜王に一歩使わせ、さらに7筋へ飛車をまわる。これで、藤井竜王の飛車の動きと駒組をけん制した訳だ。飛車が縦に動いたり、4六歩や5六歩などとすると7六飛と走れるようにしたのだ。
そして、お互い動きづらいまま、駒組を続ける。この場合、お互い穴熊にはしづらい。鈴木六段の方は、3筋の金銀とのバランスが(穴熊にすると)悪く、藤井竜王の方も、さすがに穴熊までは組めないだろう(途中で仕掛けられて悪くなる)。
先手、藤井竜王の封じ手となったが、この局面は手が広い。有効な手として、一目、目に付くのは、9五歩や7七角であるがどうであろうか。
(10月28日午前7時記)
封じ手は、5六歩!だった。(以下、7六飛・2四歩・同歩・9七角)
はっきり言って、ちょっと驚いた。昨日の局面では、藤井竜王側に有効な手がたくさんある(たとえば、9五歩であり、あるいは8六歩から8七銀とし、銀冠にする手、5九銀と固める手など)。それに対して後手は3六飛がよく利いていて、意外に動きづらい(と思う)。だから無理して先手から動く必要はないと思ったのだ。
それでも、5六歩から動いたと言うことは、竜王はかなり成算ありと見ているのだと思う。
実際、2筋を突き捨て、9七角とのぞいた左の局面は、意外に5三角成が受けづらい。
飛角が3一、3二に良く利いていて、しかも2三歩がいつでもあるので、単純に5三角成だけを防ごうとするとつぶれるかもしれない。
鈴木六段は、どうしのぐのだろうか?
(10月28日午前11時記)

今は、10月29日朝。
竜王戦は藤井竜王の作戦勝ちから、優勢に推移していたのですが、途中疑問手があり、難解な終盤戦へ。
最後は竜王が即詰みに討ち取りました。
終局は6時5分、119手ということです。

左図からの、中、終盤は難解なので、解説というよりは、一個人の感想という感じで読んで下さい。
詳しい結果は、週刊将棋を読みましょう。

上の図、7六飛・5八と・同金・6五金・7四飛とハデな応酬が続く。
しかし、左の図となると、駒の損得なし(飛車角交換のみ)なのはさずが。

5四飛が威張っていて、7一角が押さえ込まれている事、右桂が4五まで跳ねていることを考えると、陣形の薄さを差し引いても竜王優勢でしょうか。

左図の3七歩に、同銀と払ったのが、悪手で以下混戦になったということです(BSの先崎プロの解説より)←但し私はBS見ていません。見れない。
ここでは、単に飛車がまわれば優勢ということらしい。

局面は進んで、6九金と先に自陣を整備したところ。

BSの先崎プロは、「ここで自陣に手を戻すのはおかしい」と語っていたそうです。
でも、私が棋譜を並べたときは(BSの話を聞く前)、大山のような手ですごいな、と感心していました。

この直後の3三銀・3四歩・4二銀・5七香・4三銀の指し手が鈴木六段おかしいでしょう。単に4三銀なら、どうなんでしょう。一番気にかかっているところです。

以下、ねじり合いが続き、6時のBS放送終了間際、藤井竜王が7二香と打ったところ。

ここでは、寄せに入り、先崎プロ、竜王勝ちを宣言したそうです。

(昨日夜、一時的にここに載せていた局面です)

そして、左の図から、6九歩成・7一香成・同金・7二銀・同金・同成銀・同玉・6三銀・同玉・4五角で、投了となりました(下の図が投了図)。
上図の7二香は、同金と取っても、同成銀・同玉・6一銀で寄りということです。

投了図以下は、即詰みです。
7四玉は、6五金・8四玉・9五金の並べ詰み。
5四に香か桂の中合いをするのが、ちょっと長くなりますが、以下、5四同角・5三玉・4三金・同飛・同角成・同玉・5三飛に3二へ逃げても4二へ逃げても、金一枚と、香か桂のどちらか一枚あれば、ぴったり詰みます。

勝敗はともかく、今回は熱戦でした。3局目以降も期待できそうです。
(10月29日朝記)


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