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竜王戦第四局

竜王戦第四局が始まりました。
読売新聞のHPは、午後にならないと出ませんが、図はBS2の局面です(ねこじゃらしさんからいただきました)。

先手藤井竜王の居飛車に対して、後手、鈴木六段の四間飛車。
今度こそ、振り飛車穴熊と思われたのに、あっさり、△7二銀として、美濃囲いにしてしまいました。

これで、藤井竜王が、居飛車穴熊に囲って、圧勝なんてことになったら、消化不良の竜王戦になってしまう(はっきり言って、かなり心配)。
(11月17日午前11時記)
藤井竜王は、▲5七銀から、▲7七角と穴熊志向。
これに対して、鈴木六段は、普通に四間飛車の駒組を進める。

左はたぶん、昼休までの局面だと思われるが、藤井竜王は、すんなり穴熊に組んで充分と考えているはず。

実際、この局面が振り飛車にとって面白くないと考えられるため、藤井システムを初めとして、様々な序盤戦術が生まれてきたのだ。
消費時間は、竜王の2時間に対して、鈴木六段は35分だった。
しかし、一日目にして、またもや優劣の差がつきそうな予感。
(11月17日午後3時記)
一日目は、49手まで進んだ。
左図が、封じ手局面。
上の局面から、藤井竜王は、がっちり四枚穴熊に組み替えた。それに対して、鈴木六段は、銀冠への組み替え。藤井システムが生まれる前の居飛車対振り飛車の戦いのような戦型になった。

この形では、振り飛車側からは、ほとんど動きようがないと思う。したがって、鈴木六段としたら、居飛車からの攻めを待つか、千日手狙いにするしかない。対する藤井竜王は、当然攻める一手だ。ただ、四枚で囲っているため、攻めそのものはかなり細い攻めになる。
二日目は、攻めがつながれば、竜王の勝ちになるので、振り飛車としたら、辛抱強い受けの将棋に徹するしかないところだ。
(11月17日午後11時半記)
封じ手は△5二銀。以下、▲7八金△5三銀▲7九銀△6二銀。
▲7八金は意表の駒組だ。左図は、昼休までの局面だが、この後、▲8六歩から、8七銀、8八銀と組めれば固いが、現段階ではそれほど固い訳ではない。一方、鈴木六段も、4三の銀を7一まで持って来られてそれほど不満はないはずだ。
玉の固さは同じくらい。後手から△5五歩と一歩無条件に切らせるのは、ちょっと先手に不満が残るが、▲2四歩からの開戦も、成算があるのか難しいところだ。
午前中の駒組では、鈴木六段が挽回した感じを受ける。
昨日の封じ手から数手しか進んでいないのに、局面から受ける印象はずいぶん変わった。これからの中、終盤、ねじり合いの熱戦になりそうだ。
(11月18日午後2時半記)
竜王戦第四局は、142手で鈴木六段が勝利を収めたらしい。

上図より、1筋、6筋を突き捨て、開戦に踏み切った。△3三桂に対して、▲4六角と引き、△4五歩▲同桂△同桂▲2一飛成と桂損ながら飛車が成込む展開になった。
この辺りの駆け引きは非常に難しいところだが、ほぼ互角か、桂損ながら飛車が成り込んだ竜王の方がやや有利か、というところか。

しかし、その後、鈴木六段からの、端攻めが厳しかった。
得した桂で端攻めを敢行。
左図は、▲8六歩と催促をした所だが、この手はどうだったのだろう。
攻めを呼び込む為、かなり危険な手のように思えるが。

また、どこかで▲4五竜と引いておくような手はなかったのであろうか。

結局、この後、先手の藤井竜王は、防戦せざるを得ない展開になっている。
ただそれでも形勢は依然微妙だ。
△2一飛と飛車の成込みを見せた手に対して、当然の▲2八歩。
そして、無理やりに成込みを見せる、ものすごい△3七桂打に対して、絶対成込ませないという、▲2七桂。
なんとも見応えのある応酬が続く。どちらも、桂は玉頭の攻めに使いたいはずだが、さりとて、飛車の成込みはそれ以上に大きいということだろう。

結局、△2四角から、角交換になり、竜王は▲7三角の打ち込みを敢行した。この後、後手玉は、寄っているようにも見えるが、ぎりぎりだ。

※読売新聞によると、△8四銀が勝負手で、藤井竜王が誤った、とあるところから、寄せはあったようだ。(午後11時追記)
左図は、投了少し前の局面。
今、△6九角と一手すきをかけられたところだ。
放置すれば、△9八金▲同玉△8七角以下詰む。
この後、▲8三金から、寄せに行ったが、どうも足りない。
最後は、▲9八銀と受けに手を入れたが、無条件に7八の金を取られては、さすがに勝てない。


(11月18日午後9時半記)
結局、午後7時6分、142手で鈴木六段の勝ちとなった。

左が、投了図。以下、▲同玉に、△5九角▲7七合駒に8五から金銀を普通に打って行けば、簡単に詰む。

今回も、中盤過ぎまで、竜王の方がやや有利そうだった。
しかし、第2、3局と同じく、終盤混沌となり、違ったのは、最後に間違えたのが、竜王の方だったと言うことだろう。

これで、ようやく1勝を返した。第5局がまた楽しみになった。
(11月18日午後11時記)

最新の週刊将棋による、局後及びプロの検討によると、上の解説に誤った判断があるため、ここに修正しておきたいと思います。
まず、桂損ながらも、▲2一飛成と成り込んだ局面は、はっきり先手優勢とのことです(私は互角かやや有利ぐらいに感じた)。
藤井竜王の悔やんだ手は▲4三竜。ここでは、▲3二竜としておけば、のちの△2一飛がなく、依然優勢だったとのこと。
△3七桂打は竜王に桂を使わせるのが目的であるが、それは、桂の有効な使い道が、竜王の方に多いからではなく(私はそう考えた)、単に△2四角だと、▲3五桂という返し技があるから、ということだそうです。
終局間際、△6三同金はやはりあまりいい手ではなかったようです。△6三同金では、△8四金▲7三金△9二玉でまだまだ難解との事。▲6四とが最後の悪手で、▲7三金△9二玉▲7二とで竜王の勝ちという結論です。
(11月22日記)


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