10月19日、いよいよ、藤井竜王と羽生五冠の竜王戦が始まりました。
ネットの速報がどの程度、行われるのか、今のところ、よく分かりませんが、棋譜が分かる限り、速報で、解説していきたいと思います。
なお、このページは、棋譜が入りしだい随時更新していく予定ですが、古い状態のままのものが呼び出されることが良くあるようです。念のため、ブラウザの更新ボタンを押してみて下さい。
(2000/10/19PM12:30)
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先手が藤井竜王、後手が羽生五冠になりました。 先手の藤井竜王は、当然のように、四間飛車を目指します。これに対する羽生五冠の戦型が注目されますが、8手までは、同形。相振り模様。 ▲9六歩は様子見。「あなた、駒組をはっきりさせなさい!」という手に対して、なんと△4五歩! 相振り、それもかなり変則的な形の相振りになる可能性が大になった。 後手は、まだ、居飛車にもできるが、4五歩が、(居飛車にすると)やや重荷になりそうな気がする。 この形は、羽生五冠の注文。どちらも、序盤から時間を使う戦いになりそうだ。 (19日12時半記) |
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左図は、読売新聞(Web)の記事にあったところまでの局面。 早速、予想が外れて、相振りにはならなかった。 藤井竜王の▲9七角が機敏。△6二銀と守らせることによって、居飛車を限定させた。 図の局面は、三間飛車対居飛車位取りということになるわけだが、「位を取ったら、位の確保」という格言もあるように、これから、3五と4五の位が戦いの焦点になるような気がする。 この局面自体、居飛車の位の伸びすぎのような感じがしなくもないが、これから、いかに羽生五冠が、駒をまとめていくか。それに対して、竜王が、この位をとがめにいくのかどうか、そのあたりが見どころになりそうだ。 (19日午後3時記) |
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左図は、ねこじゃらしさんからもらった、衛星放送までの局面(おそらくここで封じ手)。 玉を移動した後、竜王の▲7四歩に△7二飛はこういう場合の受け方の基本。△7四同歩では、▲同飛とさばかれ、振り飛車十分の駒組みになってしまう。 そして、△7四銀の後の、▲7五歩。角道を止めるので、ちょっと感触の悪い手だが、△8五銀のあとの変化を、十分読んでの手であるはずであり、逆に△7五歩と打たれてはまずいということなのだと思う。 一方、羽生五冠も、自信を持って、△7四銀と出ているはずなので、いったいどちらが読み勝っているのか、というところで、難解な中盤に突入した。 これからは、▲7九角と引いて、3五の歩を狙いに行くのか、あるいは、8五銀を逆に攻めの対象とするのか、竜王の方針が気になるところ。 8五銀の活躍いかんで、形勢が傾くかもしれない。 (19日午後8時半記) |
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朝の11時までの放送の局面。上図より3手しか進んでいない。 封じ手は、ほぼ予想された▲7九角。 これに対して、羽生五冠は、△6四歩。次に誰でもわかる△6五歩を見た手だが、竜王は決戦に備えて、▲3八銀と上がった。 ここ、▲3五角と欲張って、△6五歩には▲5七角△6二飛▲6八飛と頑張る手もありそうだが、▲3八銀と上がったということは、△6五歩には▲8八角と上がるつもりかもしれない。 6筋の折衝で角をさばいてしまえば、8五の銀が残る可能性が高くなるからだ。 やはり、8五銀を使えるかどうかが、優劣の分かれ目か。 (20日午前11時半記) |
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読売新聞(Web)にある局面。上図より3手しか進んでいない。中盤の難所で、長考がくり返されているらしい。 △6五歩には、やはり▲8八角。 そして、羽生五冠の△7四歩。▲同歩なら△同銀で、8五の銀をなんとしても働かそうとしている手だ。 普通に考えれば、ここで▲6五歩と取り、△8八角成▲同飛で、居飛車の指し方が難しいように見えるが、どうなのだろう(振り飛車党なら、振り飛車を持って十分と考えているはず)。 やはり、8五の銀の去就が問題だ。ここ数手で、どちらかが指しやすくなりそうな気がする。 (20日午後2時半記) |
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5時から衛星放送が始まった。 上図より、やはり▲6五歩と取り、角交換になった。 その後、△3三角と打ち、△7六歩と突き出したところ。 ▲9七香はどうだったのだろう。△7六歩との交換は若干損なような気はするが・・・。 しかし、それでも、▲6六銀から攻めに転じる。 羽生五冠も△7四銀とこの銀を使う。 ▲6四歩△6五歩▲5五銀△5四歩 これで、なんと銀ばさみ!もちろん、読み筋なのだが、以下は一直線になった。 |
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▲7五歩に△8三銀もすごい手だ。 普通は▲同銀か▲5五歩だろうが、それでは悪いと判断しての、銀引きなのだろう。 左図の△5三金左で、頑強に頑張る。 以下は、▲6三歩成から飛車切りの、強襲。 しかし、▲6五角もぴったりした手だ。 △6九飛は攻めに活路を見いだそうとした手か。 |
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しかし、▲6三銀のガジガジ攻め。 手筋の△3六歩に、▲5九金打が当然とはいえ、うまい手だ。 後手の攻めは、桂を手に入れて、△2四桂だけなので、その筋をきっちり受けておけば大丈夫との読みだ。 結局、現在(午後6時ちょうど)、左図。 7二の飛車と6二の金を両方取り、辛く▲3八歩と受けたところ。 竜王良しがはっきりした。 放送中に終局しそうだ。 (20日午後6時) |
上記をアップしたとたんに終局となった。 上図が投了図。すぐ詰む訳ではないが、素人目にも、はっきり先手優勢。この二人のレベルでは、全く逆転の余地なしとして、投了はやむを得ないところか。 |
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| 第1局をざっと振り返って見たい。 出だし△4四歩は、羽生五冠の趣向。相振りを匂わせた手だが、三間に振り、▲9七角とのぞいた手が機敏だった。その後は、序盤巧者の竜王がうまく立ち回った感じで、1日目の指しかけの局面では、まだ互角なのかもしれないが、振り飛車側から見れば、十分な駒組をした感じだ。 その後、羽生五冠の△7四歩がどうだったのか。△6五歩と攻めを呼び込むことになって、結果的に強襲をうけることになってしまった。 ▲6五角と打ったところでは、竜王良さそうだが、なんといっても、羽生。これからまだまだ大変だと思っていたが、終局は意外に早かった。このあたりでは、もうあきらめていたと感じるほど、たんたんと指していたが、何かこの前に大きな誤算でもあったのだろうか。 それにしても、藤井竜王の完勝譜だった。二局目以降も、序盤戦術に非常に興味が持たれる。 (20日午後9時記) |
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