ここでは、竜王戦第3局(11月15日16日)の竜王戦速報解説をしていきたいと思います。
なお、このページは、読売HPの記事及びBS放送を見てからの更新となりますので、予定では、1日目(15日)は午前10時、午後2時、6時過ぎ、2日目(16日)は、午前10時、午後1時、3時過ぎに更新し、2日目午後4時〜6時以降は、随時更新していく予定です。
また、このページは、2度目以降に見るとき、古い状態のものが呼び出されることが良くあるようなので、念のため、ブラウザの更新ボタンを押してみて下さい。(2000/11/15AM10:00)
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今回は、先手が藤井竜王、後手が羽生五冠です。 左図は、朝のBS放送中継までの局面。先手の藤井竜王の▲6六歩に対して、飛車先を突かずに、△6二銀と上がったのが、この第3局に考えてきた作戦か。 飛車先を突かない場合は、三間飛車にし易いということもあるが、それでも藤井竜王は、四間に振った。 そして△4二玉から△3二玉と玉の移動に対して、藤井システムの基本でもある、端歩を延ばす。 ▲1五歩を保留し、▲3八銀と上がったりして陣形を早めに整えることも多いが、このあたりも、先後が微妙に影響している(先手なので端歩を延ばしたとも言える)。 図は▲3八銀までの局面だが、羽生五冠が、いつ飛車先を突くのか、どのような作戦を取るかに注目したい。雰囲気的には、居飛穴模様対藤井システムと言った感じだが、さて? (15日午前10時記) |
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読売新聞HPに載っている局面。 飛車先をなかなか突かないので、あるいは、右四間のような駒組をするのかと思ったが、上図より、△5四歩から△8四歩と突き、普通の形に戻った。 そして、羽生五冠は、△7四歩と急戦志向。 △7四歩を見て、▲4八玉と上がる。この当たり、藤井システムは、1手1手に意味があり、ちょっとでも手が遅れると、居飛車から急戦を仕掛けられて悪くなったり、あるいは、十分に居飛車穴熊に組まれたりすることになる。 左図の最終手、△4四角。この手は最新の手。いわゆる、西田スペシャル(ミレニアム)模様だ。ただ実戦例も非常に少ないので、これからどのように局面が進むか、特に藤井竜王が、どのような形で西田スペシャルに対抗するのか、興味を持って見ていきたい。 (15日午後4時記) |
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1日目の終了局面(衛星放送後)。先手の藤井竜王が▲3七銀と上がったところ。 さて、上図△4四角と上がったので、△3三桂から△2一玉の西田スペシャルにするのかとも思ったが、羽生五冠は、地下鉄飛車風な構えを取った。これは、特に囲いの名称はないと思うが、この後、△1二香から△1一飛となれば、いわゆる地下鉄飛車だ。 ▲3七銀は、美濃囲いを壊す手だが、相手の陣形によりこちらも対応するという柔軟な手。▲2八玉と上がるのでは、それこそ△1二香から端に殺到されて振り飛車気持ち悪い。この手は、端を間接的に受けつつ、2〜4筋からの逆襲を狙った手。 封じ手は、衛星放送の解説(島八段・高橋九段)でも取り上げられたが、△2四歩△5三角△1二香の3つが有力で、実際、私もこれ以外にはほとんど考えられないと思う。 この局面、実は四間飛車側を持って、私も指したことがあるので、明日は藤井竜王の指し手に注目していきたい。 (15日午後7時記) |
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2日目、封じ手は、△5三角であった。 それに対し、藤井竜王は、熟考の上、▲6五歩と突く。現在はここまで。 この手は、簡単に言えば、△8六歩からの攻めに対応した手。すなわち、△8六歩▲同歩△同角▲8八飛△8五歩の時、▲6五歩と突いてあれば、振り飛車の手筋である、▲6六角とかわすことができるという訳だ。 反面、△4四角とぶつけられた時、角交換が必至になることや、△5五歩からの攻めを狙われるデメリットもある。ただ、▲6五歩を突いたことで、△1二香からの地下鉄飛車の可能性はかなり減ったような気がする。 この数手は、両者共に動きが難しく、長考合戦が繰り広げられそうだが、さて、どこから戦端が開かれるのであろうか。 (16日午前10時記) |
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左図は、読売新聞HPの局面。上図より4手しか進んでいない。 △1二香は1筋からの攻めを見せると同時に、角筋をさけた手でもある。 それに対して、藤井竜王の▲2六銀から▲3七桂は、驚きの構想。本来なら、島八段の解説にもあったが、▲4五歩から▲4七金▲4六銀とこちらに厚みを作りたいところだが、さすがにそれは許してくれない、というところか。 前回(10時)の局面では、後手が1〜2筋か5〜8筋から動いてくるものと思っていたが、▲2六銀から▲3七桂の体勢を作ったことで、いつでも振り飛車側から▲4五桂と攻める手を見せられるようになった。ただ、反面、玉頭が薄くなった感じは否めない。 今後は、△4四歩と受けるのでは、弱気な感じなので、(振り飛車側が薄くなったこともあり)、羽生五冠が攻めを敢行するような気がするがどうだろうか。 (16日午後3時記) |
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6時から7時の衛星放送中継中に、羽生五冠が投了。藤井竜王が2勝1敗としました。 さて、以下は、ざっと並べただけですが、藤井竜王の優勢からそのまま勝ちきった感じのする1局だった。 上図から、△4四歩は弱気かと思ったのだが、すぐに攻める手もなかったということなのか、△4四歩から自陣の整備に手を戻す。 藤井竜王は、3筋に位を取り、じっと▲8八飛。ちょっと危なげだった▲2六銀も3筋に位を取れてしまうと、手厚い一手になっている。 ▲3七銀▲2六銀からの構想が成功したようで、やや駒組勝ちになっているか。 |
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上図より、6筋で歩の交換があり、さらに、5三の角を、6四、7三、9五から5九角成と進んでいる。ところが、その角を、▲4八角(6六から動いた)で消し、かつ6五の桂取りになっては、かなり味の良い手だ。 △4八同馬から△7八角と打ち、左側だけならいい勝負だが、やはり3五の位が大きいと思う。 |
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駒割は全くの五分。ただ、▲6四歩からの取り込み等があり、後手が急がされている局面。 羽生五冠は△2五歩からの玉頭戦に望みをつないだ。 実際、玉頭戦で、上部に厚みを築くと、少々の駒損とか、左側の一部の損とかは、一切関係なくなることが多い。 玉頭戦で、気を付けなければならないのは、常に自分の方が、一枚多く駒をおいておくこと。 この玉頭戦、左図は、△3四歩と歩を合わせて、金銀を盛り返そうとしているところだ。しかし、ここからも、藤井竜王は冷静に対処。▲同歩△同銀に▲3五桂が決め手。 以下、金銀二枚取られる間に、寄せ形を築いた。 |
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左が投了図。 ▲6三金と打ってほぼ必死(受けても一手一手)。先手玉は詰まない。 まだ、ざっと見ただけなので、よく分からないが、この1局、今朝の段階では全く勝敗の行方が分からなかったが、▲2六銀から▲3七桂の構想がすばらしく、3筋の位を取ってから、確実に寄せきった、藤井竜王の完勝譜かもしれない。 (16日午後7時半記) |