ここでは、竜王戦第4局(11月23日24日)の竜王戦速報解説をしていきたいと思います。
なお、このページは、読売HPの記事及びBS放送を見てからの更新となりますので、予定では、1日目(23日)は午前11時、午後3時、8時頃、2日目(24日)は、午前10時、午後1時、3時過ぎに更新し、2日目午後4時〜6時以降は、随時更新していく予定です。
また、このページは、2度目以降に見るとき、古い状態のものが呼び出されることが良くあるようなので、念のため、ブラウザの更新ボタンを押してみて下さい。(2000/11/23AM10:30)
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今回は、先手が羽生五冠、後手が藤井竜王です。 左図は、朝のBS放送中継までの局面。10時半、放送終了直前に、▲8六歩と指したところ。 実は、この一手前までは、手順こそ違うものの、第2局と全く同形。 第2局では、▲3六歩から急戦を目指し、羽生五冠が勝ったが、中盤までの形勢はもちろん互角だった。しかし、今回は、急戦にしなかった。 ▲8六歩を突いたことで、おそらく左美濃になると思われるが、もともと藤井システムは、居飛車穴熊対策以前に、左美濃の対策が主流だった戦法。 左美濃を激減させた藤井システムに対して、羽生五冠が、どんな対策を見せてくれるか、これからの進行が楽しみだ。 (23日午前10時半記) |
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読売新聞HPまでの局面。上図より、5手しか進んでいない。 ▲8六歩と突いた以上は、左美濃しかないところ。これに対して、藤井竜王の△6三金がやや早い印象を受ける。普通は、△7四歩から△7三桂の方が早く、将来△5四銀から△6三銀の組み替えも考えられるからだ。ただ、△6三金と早めに上がったのも、もちろん何か狙いがあってのことだろう。 今後は、羽生五冠の▲5七の銀がどのような動きをするかに注目だ。▲3六歩から▲4六銀とこちらに出るのか、▲6六銀と上がり、四枚美濃にするのか、など作戦の分岐点にさしかかっている。 (23日午後3時記) |
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衛星放送終了(封じ手)までの局面。 上図より、▲6八銀から▲7七銀と繰り替えた。対して、振り飛車は、△3五歩から△4五歩と位を取り、△4四銀で位をがっちり守る。 左図は、羽生五冠の手番だが、居飛車から動くのはかなり難しそうに見える。 解説でもあったが、▲1八香から穴熊にして、待つのが普通だが、それでも、その後先手から動く手が難しそうだ。やや藤井竜王の駒組勝ちと見たいが、後手から動くとその瞬間、切り返しもあり、実戦はどう転ぶか分からないところ。 封じ手は、▲1八香の他、▲5七角、▲6八角など待つ手が普通。▲4六歩として一歩持てればいいが、突いた瞬間後手からの反撃があり、ちょっと無理そうに見える。 二日目は、藤井竜王がどのような攻めで、優位を築くか、あるいは羽生五冠が一瞬のすきをとがめることになるのか、両者共に仕掛けられず千日手になるのか、戦況を見ていきたい。 (23日午後6時半記) |
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二日目、封じ手は、▲9八香。ほぼ予想通り。 そして、△3三桂に▲4六歩! この手は驚きの一手。森九段も解説で話していたが、つまり、▲4六歩と突くのであれば、▲9八香の前の方が良さそうに見えるし、▲9八香と上がったのなら、一旦は▲9九玉と入りたい、ということ。なんか中途半端な形での仕掛けに見える。△3三桂を誘った、と言うことなのかもしれないが、普通は跳ねさせてから仕掛ける方が損になる場合が多いが、果たして? まだ、放送中だが、藤井竜王が長考に入った。 森九段の解説では、△同歩▲同飛に△2四歩で、先手が大変そう、とのことだが・・・。 (24日午前10時半記) |
| 上図より、藤井竜王は、△5五歩。11時の放送では、ここまで。 難解な中盤戦に突入した。 (24日午前11時記) |
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読売新聞HPの局面。△5五歩▲同歩に△3六歩と突いたところ。 ▲4六歩に対して、藤井竜王は戦線を拡大したが、果たして良かったのかどうか(すなおに△4六同歩と取って押さえ込みをはかりたかった気もする)。中盤の難所で、膨大な変化の解説なんてとてもできないが、以下はこの局面を前に独り言。 ・・・・・・「うーん、▲4五歩は△同銀で問題外。▲3六同歩は△5五銀でまずそうだ。とすると、△3六同飛かな?以下△3五銀(△3六同飛もありそう)▲1六飛に、かりに△4六歩なら、▲3六歩△同銀(△2六銀や△4四銀もありそう)▲3五歩から大さばきできそうな気もするが・・・。」 いずれにしても、4四の銀が3、4筋に残ったまま、飛車角交換のさばきができるようなら、四枚美濃の固さが生きる展開になりそうだ。 4四の銀が飛車角を押さえ込めるかどうか、その去就が問題。 (24日午後3時記) |
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午後4時、BS放送が始まったばかりの局面。▲4三銀と打ったところ。 上図より、やはり▲3六同飛に△3五銀▲1六飛△4六歩と進んだ。そこで、羽生五冠は、▲4六同角。 その後、△3六歩に▲3五角△同角▲3六飛△5八角と進んで、左図銀を打ったというわけ。 BSが始まって、この局面を一目見て、△7九角成が映ったが、本譜も以下△7九角成▲同玉△3六飛▲同歩△6九飛から△6七角成と進んでいる。 形勢は、依然微妙だ。駒割は、先手の角金交換で、やや駒得だが、陣形がかなり薄い。もし、1歩でも後手にあれば、後手優勢だが、とにかく歩のないのが、かなりいたい。 |
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△6七同竜に対して、羽生五冠は、▲3四角。味の良い受け方だ。 その後、△5八竜▲7八角打と進んでいる。 この局面、解説の森九段は、互角、福崎八段は、羽生五冠持ち、杉本六段は、藤井竜王持ちだそうだ。 実際、優劣不明の局面。 私は、・・・・やや振り飛車攻めあぐんでいるように受け止めているが・・・。しかし、・・・。 (24日午後5時記) 左図より、△4四金▲6七角引△5九竜と進んでいる。 |
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さらに、▲5四銀成に、△5四同金右! この手はすごい手だ。普通は、△同金左と玉から遠い4四の金で取るのが普通の感覚だ。 しかし、この後の△4五桂と3三の桂を活用する手を見るために、6三の金で銀を払った。 △5七桂成とされてはまずいので、▲5八金と守る(この守り方も意表の一手)。 そして、衛星放送最終手、△7九銀。 優劣は依然不明だが、森九段の解説で、様々な変化を聞いていると、確かに藤井竜王の攻めを振りほどくのは相当やっかいな感じがする。この後は、どちらへ玉が逃げても、△5八竜▲同角△5七桂成が結構うるさい。さらに、▲9七玉の場合は、△2九竜から桂香を拾う手も有力そうだ。 まだまだ難しいと思うが、竜王勝って、防衛に王手をかけるか? (24日午後6時10分記) |
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藤井竜王が勝利を収めた。ようやく、読売HPに全部の棋譜が載った。 上図より、▲9九玉と逃げたが、藤井竜王は、▲9七玉と上へ逃げられる方を心配していたようだ。 △5八竜と切り、△5七桂成。 そして、△5五金! 5四の歩を払うのではなく、5五へ金が出て来るという、力強い一手だ。次の△6六金が分かっていても、受けられない。これで、はっきり藤井竜王が優勢になったようだ。 |
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ただこの後も、羽生五冠は、頑強に粘る。 左図は、△6七角成に▲8九桂と埋めて粘っているところ。 だが、二つ前の図面を見て欲しい。その時は、角金交換で、羽生五冠が駒得をしていたのだが、左の図は、金桂交換で、逆に藤井竜王が駒得している。いわゆる、「駒得しながらの攻めは切れない」というパターンに入った。 もちろん、そうは言っても、徹底して粘られているときは、きちんと寄せないと、逆転される可能性はある。 で、藤井竜王は、きちんと寄せた。 |
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左図が投了図。次の△7九竜が厳しい。▲7八金では、△同金とされて、取る駒がなく、▲6八角では、△同金の後、△7九竜と△6七角の王手竜取りを見せられて受からない。 それにしても、1日目終了局面では、やや振り飛車駒組で優位に立ったかと思われたが、2日目に入り、全く優劣の分からない戦いが続いた。 中終盤のねじり合いを制して、これで藤井竜王の3勝1敗。防衛に王手をかけた。 さすがの羽生五冠も、残り3連勝は、かなり難しいと言わざるを得ないだろう。 第5局、巻き返しなるか。 (24日午後11時記) |