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竜王戦第5局、速報感想&解説文

ここでは、竜王戦第5局(12月5日6日)の竜王戦速報解説をしていきたいと思います。

なお、第5局から速報ページ(トップよりリンク)ができましたので、基本的には、そこを見ながら、随時感想を入れていこうと思います。
したがって、更新時間は特に決まっていませんが、BS放映後は、そこまでの感想を載せますので、予定では、1日目(5日)は午前10時、午前11時から午後5時はたまに、午後6時過ぎ、2日目(6日)は、終局まで随時更新していく予定です。
また、このページは、2度目以降に見るとき、古い状態のものが呼び出されることが良くあるようなので、念のため、ブラウザの更新ボタンを押してみて下さい。(2000/12/5AM10:00)


今回は、先手が藤井竜王、後手が羽生五冠です。

左図は、朝のBS放送中継までの局面。
3手目に藤井竜王が端歩を突き、居飛車穴熊にするのか、打診したところ、端歩を受けて、(基本的には)急戦明示。
もっともだからといって、持久戦に出来ないわけではない。ただ、解説の先崎八段も言っていたが、(私も)今回は、急戦になりそうな気がする。
毎回のことだが、この二人の戦型、序盤は、羽生五冠が、今後どんな駒組を見せてくれるか、これからの進行が楽しみだ。
(5日午前10時記)
さて、今回より、速報ページが出来たので、急所の局面で感想を入れられるようになった。

羽生五冠は、△4二銀から△7四歩で、はっきり急戦を示した。急戦が来ると分かれば、振り飛車は一目散に美濃への入場を果たす。
今後は、△5三銀左から山田定跡、鷺宮定跡、棒銀、4五歩早仕掛け、あるいは5三銀右からの急戦と、振り飛車側の待ち方によっても居飛車の攻める戦法が変わってくる。
いわゆる、「急戦にはちょっと対応しづらい▲4六歩」をどう居飛車がとがめることになるのか。
(振り飛車が)この体勢で、居飛車の急戦を受け止めることができるのかどうか、今後興味の尽きない難解な中盤戦へ突入しそうだが、1日目はそれほど手は進まないかもしれない。
(5日午後12時半記)

藤井竜王は、▲6七銀型で待つ手段を選んだ。対居飛車急戦を待つ待ち方としては、▲7八銀の形と、▲6七銀の形があり、どちらも一長一短。その形により、居飛車の攻め方も変わってくる。
それに対して、羽生五冠は△5七銀左。最も普通の急戦形。さらに、9筋を突き合い▲9七香。
この9七に香が上がる手は、昔大山が良く指した手であるが、現在では、9八の方が多いのではないかと思う。藤井竜王は、第2局でも9七(1三)に香が上がっており、様々な変化の中で(あるいはこの局面では)、9七へ上がる方がいいと考えているに違いない。
それを見て、△7三銀。棒銀の明示だ。これで、今回の戦型は、居飛車棒銀対四間飛車に決まった。
最近は、なかなか棒銀もうまくいかないことが多いが、それでも加藤九段の棒銀を見ていると、成功していることが多い(そこから勝ちきるのは大変だが)。
羽生五冠がどんな指し回しを見せるか、本格的な戦いは明日だ。
(5日午後4時半記)
1日目(衛星放送)終了局面。
1時間の間に、▲5六歩と△4二金直の二手しか進まなかった。
ここから、普通なら、▲5八金左△8四銀▲7八飛から振り飛車対棒銀の定跡の戦いに入ると考えられる。
封じ手は、▲5八金左が最も普通だが、他に▲7八飛もないことはない。△6四歩を誘う意味であるいはそう指すかもしれない。その場合は、△6四歩とそれでも△8四銀と出る手もあり、居飛車に選択権があることになる。
ただ、いずれにしても、定跡に近い形での戦いになりそうで、おおいに勉強になりそうだ。一般的な定跡との違いは、先手の▲9七香の形と、まだ6九の金が動いていないことの二点だ。特に、▲9七香が今後の戦いにどう影響していくのか、興味を持って見ていきたい。
(5日午後6時記)
2日目が始まった。封じ手は、▲5八金左。もっとも普通の形。
それに対して、羽生五冠は、△6四歩。△8四銀を含みに残し、△6五歩の決戦策を見た手だ。ただ、△6五歩を突くなら、7三銀がやや中途半端。
このあとは、衛星放送の先崎八段の解説とダブルが、△8四銀と棒銀に出るのは、▲7八飛△7五歩▲5九角△7二飛▲4八角△7六歩▲同銀△6五歩に▲5五歩でなかなかうまくいかない。もちろん途中変化技が全くない訳ではないが、どうも▲4七金が活躍する変化になりそうな感じだ。
むしろ、△6五歩と突き、▲3六歩△6四銀右の方が、9七香の形をとがめることが出来る可能性が高い(衛星放送の解説)。
私も▲9七香形をとがめるという意味では同じ感想を持っているが、それでも、△6四銀右の形で、振り飛車が悪くなる感じはしない。
じゃあ居飛車がどう攻めるのか、と言うと、良く分からない。この段階で振り飛車がもう良くなっている、とは考えづらいが、(私は振り飛車党なので)この局面は、振り飛車持ちたい、とだけ言っておきます。
(6日午前10時10分記)
今速報を見たら、△8四銀▲7八飛△7五歩と棒銀で決戦していた。(10時25分記)
進行具合は、それほど早くはならないだろうと思っていたら、急に動き出した。
△7五歩と突かれてからの振り飛車の指し方は、定跡通り。衛星放送で、先崎八段の解説していた局面で、これは振り飛車いいから、こうはならないだろう、と指摘していた局面。
実際、この局面は、定跡では、振り飛車良しのはずだが・・・。
ただ、羽生五冠なので、新手というより、何か、互角(あるいはそれ以上)になる変化があると思わなければ、踏み込まない手順だ。
(6日午前11時40分記)
書いてる最中に速報を見たら、この後、△7八飛成▲同銀△6六歩
飛車交換は、先着出来るものの、8四銀が残るので、ちょっと居飛車大変だろうと思っていたが、じっと△6六歩!7八の銀を封じ込める手だが、振り飛車に手を渡すので、かなり勇気のいる手だ。
ここで、うまい手順があれば、振り飛車一気に優勢になるが・・・。
(6日午前11時50分記)
△6六歩までの局面、全く同形が、四間飛車を指しこなす本1にあるのですね。迂闊にも今頃気付きました。
この後、藤井竜王は、本の中で、▲7七銀△6七歩成(△7九飛は▲6六銀から桂をはねて良し)▲8四角△7七と▲6一飛で、と金が離れるので、やや振り飛車良しと解説しています。
この手順を羽生五冠が知らないとは思えないので、つまりこの指し方は、藤井竜王の指しこなす本への挑戦という訳です。
居飛車になにかうまい手があるのかどうか、何を羽生五冠が用意しているのか。竜王は、局面は良しと思っているはずだが、反面ちょっと気持ち悪いとも感じているかもしれない。
(6日正午記)
上図より、▲7七銀とはしないで、藤井竜王の方から▲6一飛と手を変えた。
▲7七銀は嫌な筋があったのか、▲6一飛の方がより良いと考えたのか、どちらだろう。
これに対して、羽生五冠は、△7九飛。以下▲7七銀△6七歩成▲8四角と進む。先に▲7七銀でも後から▲6一飛△7九飛と打てば、同じ変化になる訳で、このあたり、微妙な実戦の駆け引きがありそうだ(似たような実戦例もあるようだし)。
この局面、一見すると、△8九飛成には、▲6七飛成で、△7七とには▲8一飛成から▲4五桂でやや振り飛車指し易そうに感じるのだが・・・・・。
振り飛車党だからかもしれないが・・・。
(6日午後3時記)
△7九飛成に、▲6七飛成△1五歩▲6一竜と進んでいる。
端に戦端を求めるのは、居飛車の常套手段だが、最後の▲6一竜がすごい。▲6八銀くらいではダメなのだろうか?△7七角成と銀を取り返されるのは、大きな手に見えるが。
まもなくBSが始まる。
(6日午後4時記)
BS放映途中。さらに、端を取り込み、▲1八歩と受けて、△7五歩と角道を遮断したところ。
やっぱり、▲6一竜から▲1八歩はどうだったのだろう。この局面、いっぺんに振り飛車自信なくなった。
▲1八歩では、▲1三歩からの反撃を含みに指したいところだが、△7七馬の威力が大きく、うまくいかないようだ。さかのぼって、やはり△7七角成と銀を取られながら馬を作られたのは、まずいような気がする。
△7五歩も冷静な一手だ。
第6局が見えてきたか。
(6日午後4時40分)
衛星放送終了直前、藤井竜王が投了した。
解説の先崎八段推奨の手、△8三金
これで先手に指す手がない。角が入ると、△3九角の一発だが、▲4九銀打とか打っても、角損では、全く手が作れず、投了もやむを得ないところ。
それにしても、中盤振り飛車指せているように感じていたが、▲6一竜当たりから、いっぺんに形勢を悪くしたようだ。急戦で勝ったと言っても、作戦そのものが成功した訳ではない。羽生五冠に取っては、大変な場面がまだまだ続くが、第6局は先手。これに勝って、最終局に望みをつなぎたいところだろう。
(6日午後6時記)

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