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竜王戦第1局、速報感想&解説文

竜王戦第一局は、2日目午後4時48分、千日手が成立しました。続く指し直し局も、午後9時51分再び千日手になりました。2局目の千日手については、ここには書いてありません。結局、第1局は、第2局が予定されていた11月6、7日に行われることになったようです。(10月25日記)


2002年10月23日、いよいよ、羽生竜王と阿部七段の第15期竜王戦が始まりました。

ここでは、速報ページとBSを見ながら、感想を入れていきますが、更新予定は、1日目(23日)は午前11時半、午後3時過ぎ、7時過ぎ、2日目(24日)は、10時過ぎから随時更新していく予定です。(BS放送は、23日18:00〜18:55、24日17:00〜19:00、深夜00:00〜00:15)

なお、私は竜王戦倶楽部の有料会員にはなっておらず、一般に公開されている速報を見てからなので、その速報より早く更新することはありません。また、この第一局の2日目24日夜は、どうしても外せない用事があるため、夕方BS放送の局面までしか更新できず、それ以降は翌日になることを前もってご了解下さい。

※このページは、2度目以降に見るとき、古い状態のものが呼び出されることが良くあるようなので、念のため、ブラウザの更新ボタンを押してみて下さい。


先手が羽生竜王、後手が阿部七段となった。

私は阿部七段については、NHKの対局で何度か見たくらいで、その時は、プロ好みの手を指す、実力派と言った印象を持ったが、それ以外はほとんど知らない。最近、週刊将棋や雑誌で、居飛車党だがなんでも指す、そして横歩取りが得意、と言ったことを読んだので、後手番ではほとんど横歩になるのではないかと思っていた。

ところがふたを開けてみると、ゴキゲン中飛車の出だし。これは面白くなりそう。
図の▲7八金はちょっと前に良く指された形。▲5八金としてから、あるいはいきなり▲2四歩と飛車先を切るのは、ある程度研究されているとは言え、乱戦模様に突入する。本譜のように玉を囲い合う形なら、比較的息の長い将棋になると思われる。
(23日午前11時40分記)
午後3時の局面。
▲7八金と守る形は、後手からの急戦がない訳ではないが、角交換に同銀と取った形が固いため、やや無理筋っぽいとされている。
先手は飛車先の一歩を切り、後手は中央に位を張った。この形は、「ごきげん中飛車を指しこなす本」に、先後逆ではあるが、載っている基本形だ。本によれば、後手からは、△3五歩から△5四飛、△2四飛そして△3四飛と軽快に動く順が解説されている。このさばきを先手が封じられるかどうかが勝負どころだ。

このように居飛車がじっくりした駒組みを選んだ場合、中飛車側は△3二金がこのままでは動けないのが欠点になる。飛角だけではさばけないので、3一の銀や2一の桂をどのように使っていくかが今後の振り飛車側の課題になるだろう。
(23日午後3時10分記)
1日目終了局面。

図の一手前▲6七金が面白い一手だ。普通は▲7七角からまだ玉の囲いに手をかけるものだが、これだと▲7八玉の一手で済む(その分薄い)。
BS解説の青野九段によると、後手の理想形は、△2四飛▲2五歩から△3四飛△5四銀△4四角△3三桂とし3二の金を4二へ動かすこと。もちろん手数がかかるのでそんなに十分に組めるはずはないが、狙いの一つだ。それを早めに動いて主導権を取ろうと言うのが、▲6七金の意味。▲7八玉の後、あるいはすぐに▲3六歩から動いていく手もありそうとの事だ。
明日は羽生竜王から動いて、飛車の押さえ込みに成功するか、阿部七段がうまくさばけるか、比較的早い段階で戦いが始まりそうだ。
(23日午後7時10分記)
2日目お昼頃の局面

上図よりいきなり▲5六歩と開戦。昨日のBSの青野九段の解説でもちらっと出ていたが、むしろ開戦するなら▲3六歩が普通なので、これは驚きの開戦だ。と言うのも、玉が6九の位置で、戦場にあまりにも近いからだ。2筋3筋から戦いを起こすのならまだ納得できるのだが。
対して、△同歩▲同金にじっと△5一飛。こういう風に金銀で押さえ込みをはかってきた場合は、浮き飛車で頑張ろうとするのではなく、いじめられそうな飛車はできるだけ戦場から離れた方がいい。
そして、図は▲6四歩まで。振り飛車の欠点は、△3二金が動けない事と、△3五歩がやや伸びすぎになっていること。対して居飛車は、金銀がバラバラで玉も薄い。ちょっと居飛車が陣形をまとめるのは大変そうに見えるが、なんと言っても羽生竜王。これからの指し手に注目していきたい。
(24日午後12時30分記)
2日目午後4時半の局面

羽生竜王は、▲4九の金を6七まで引きつけ、しかる後▲9六歩。これを受けずに、阿部七段が△6三銀と上がったのにはちょっと驚いた。端を受けておいても別に損には見えないのだが、中央が忙しいと判断したのだろうか。
さらに、▲3六歩にも手抜きで△7二金から△7四歩と陣形整備を急ぐ。
その結果が右図だが、先手の一歩得で陣形もまとまってきた。しかも、後手の△3二金は依然として動けないままだ。
上図では振り飛車が良さそうに見えたのだが、こうして見ると、今度は、居飛車の方が良く見える。
後手からの攻めは、△6五歩の一点。これがどのくらい厳しいのか、どう受けるのかが今後の見どころか。
(24日午後4時40分記)
2日目、午後5時半からのBS中継の途中で、なんと千日手になった。
図から、▲3八飛△4二金▲2八飛△3二金の繰り返し。

BS解説青野九段も言っていたが、この千日手は驚きだ。と言うのも、図では自分もむしろ先手の羽生竜王の模様がよくなったと思ったからだ。しかし、ここで羽生竜王があまり躊躇なく千日手を選んだと言うことは、失敗して良くないと思っていると言うことだろう。後手としては、仕方のない局面で、むしろありがたいと思っているはず。

とはいえ、千日手になった以上、もう一局。
指し直し局は、1時間の休憩の後、少ない方の持ち時間を2時間にして再開するようだ。4時間近くあると言うことは、深夜の激闘になりそうな予感。

なお、私は用事があるため、指し直し局は全く見られないので、この速報感想も、ここまでとしたい。明日、棋譜を見られるようなら、その後、簡単に感想を記しておきたいと思う。
(24日午後6時10分記)

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