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竜王戦第2局、速報感想&解説文

ここでは、速報ページとBSを見ながら、感想を入れていきますが、更新予定は、1日目(11月20日)は午前10時過ぎ、7時過ぎ、2日目(11月21日)は、10時過ぎから終局まで随時更新していく予定です。
(BS放送は、20日9:00〜10:00、18:00〜19:00、21日9:00〜10:00、18:00〜18:55、21:45〜22:00(予定))

※このページは、2度目以降に見るとき、古い状態のものが呼び出されることが良くあるようなので、念のため、ブラウザの更新ボタンを押してみて下さい。


この第2局は、先手が阿部七段、後手が羽生竜王である。

左図は、10時、BS放送終了局面。
初手より、▲7六歩△8四歩から図のように相矢倉となった。ただ、ここに至る手順で、3手目▲7八金と上がったのが面白い一手。
これは、高田流と呼ばれ、本譜のように△3二金なら、後手の作戦の幅を狭める意味がある。そして、この後、高田尚平六段なら▲5六歩から力戦中飛車にするが、他の棋士では、▲6八銀の矢倉か▲2六歩の角換わりに進むことが多い(BS解説の森下八段)。

実戦は▲6八銀だったため、相矢倉になった。本局は、じっくりした戦いになりそうだ。
(20日午前10時20分記)
1日目終了局面。

先手の阿部七段は▲6八角と森下システムの構え。これに対し、羽生竜王は、△9五歩から△9三香と雀刺し。10年近く前に現れた形で、つい二、三年前までは、「森下システムには雀刺しが天敵」として減っていた戦型だ。ただ、最近では、また見直されている戦型でもある(BS解説)らしい。
実際、雀刺しで良しとは言っても、非常に微差。右辺の形が僅かに違うだけとか、中盤過ぎにうまい手が一つあっただけでも評価が変わってしまうのが、「定跡」だ。

封じ手は、森下八段の予想では、九分九厘▲8六銀とのこと(説明を聞くと、確かにそれ以外の手は考えにくい程、理路整然と解説していた)。これに対して、次の羽生竜王の手が難しく、△8五桂ならすぐに戦いが始まるし、△6四歩や他の手なら、もう少し長い戦いになるとのことだ。
(20日午後7時10分記)
2日目、午前10時20分の局面。

封じ手は、予想通り▲8六銀だった。これに対し、羽生竜王は、一番激しくなりそうな変化、△8五桂を選ぶ。そして、▲3七桂までが、10時のBS放送に入った。
すぐ△9七桂成と行くかどうかというところで終わったが、20分後に見てみると、図のようになっていた。すなわち、△9七桂成▲同銀△9六歩▲同銀だ。この後は、△同香▲同香△同飛▲9九香△9七歩▲同香△同角成▲同桂までは、ほぼ一直線。
これは、矢倉における雀刺しの基本的な手順で、必然だ。たとえば、BS解説でもやっていたが、△9六歩に▲8六銀とかわすのは、△8五歩でまずい。▲9九香で▲9七歩は△9一飛で(先手の駒損となり)やはりいけない。
他にも手はありそうに見えるが、アマチュアでも有段者なら他に手のないところで、級位者の人は、覚えておいて損のない基本的な手順だ。
もっとも形勢は、(いちおう)互角(と言われている)。ただ、個人的には、あまり先手を持ちたくはない。
(21日午前10時30分記)
2日目午後2時20分の局面。と言っても、2時頃見たものと同じ。局面がしばらく動いていないようだ。

上図より、定跡形のまま進んでいる。▲9七同桂までは必然だが、その後、羽生竜王はすぐに△7五歩。これは昔からある手で、最近では、島八段も解説していたが、△7一香も有力とのことだ。さらに、▲7四角に△8五歩▲同角△9一飛と以前からある定跡通りに進む。
ところで、最近、形勢判断のページを作ったので、図の局面をちょっと形勢判断してみよう。駒割りは、桂香の交換は互角と見ると、角銀交換で、先手の駒得。駒の働きは、先手の飛車が今のところあまり働いているとは言えないが、手数が延びれば、働かせられる位置にいる。玉の固さは、後手も固いとは言えないが(2二玉なら優勢)、先手玉はそれ以上に危険な位置にいる。また後手が歩切れなのも大きい。駒割りと歩切れでは先手良しだが、8五の角がいじめられそうなのと、戦場に玉が近いと言うことを考えると、ほぼ互角と見ることができる。ただ、ここからの後手の攻めをしっかり受けきらないといけないので、先手も大変だろう(一方、後手も収まってしまうと、駒損が響き悪くなる)。
(21日午後2時30分記)
2日目午後4時30分の局面。

上図より、羽生竜王は、△8二香から△8三香打と二段ロケット。阿部七段も▲9五桂と攻めをせかすが、8七で精算して△8四金と打たれて見ると応手が難しい。▲9二歩はちょっとどうだろうと思われる手だが、▲7八香!は良さそうな手に見える。しかし、角を取って、図の△4九角が非常に厳しい。

ここでも形勢判断をしてみると、角を取り返されて、駒割りが銀と桂香の二枚換えになっている(やや先手の駒得)。しかし、こういう終盤で、露出した玉形を見る場合は、駒の損得より、露出した玉を寄せきれるかどうかを判断して形勢を見る。あまり後手がゆっくりしていて、▲8三桂成から▲7三歩成と上部を厚くされては寄りがなくなるが、それより早く寄せ切れれば良い。
この局面、△6七角成と金を取られてはダメなので受けるしかないが、次から次へと攻めが続きそうに見える。羽生竜王優勢か。
(21日午後4時30分記)
2日目午後5時40分の局面。

上の局面から、阿部七段は、▲7六金!これも入玉に望みをかけた力強い一手。対して、遊び駒の飛車を取って、角銀両取りも幸便に▲8六角と出られて、これで寄るのだろうかと思えるが、そこは羽生竜王、読み切りなのだろう。

図は、△7八龍に▲7七金と引いたところだ。

まもなくBSが始まるので、そちらを見たい。(持ち時間がちょっと分からないけれども)BS放送中に終われば、羽生竜王の2連勝、番組内に入りきらなければ、逆転もあり得ると言った感じか。まもなく終局になるような気がする。
(21日午後5時50分記)
BS放送中に終局となった。右図が投了図。

上図より△7七龍と切り、△7四飛とさばいてはっきり後手が優勢になった。しかし、それでも▲8一飛から粘る阿部七段に対して、△8七銀打から△5八角には感心した。

投了図は、8五玉と上がるのは、△7五飛が両王手。▲8七玉と下がるくらいだが、△8六歩で勝ち味がない(BS解説)。▲8七玉には△7五飛くらいでもどうしようもないように思う。

本局、やはり雀刺しが成立していたのかどうかが問題だが、先手も駒得になり、やれそうな局面もあったように思える。週刊将棋を見て、また違った箇所があったら、追記しておきたい。
(21日午後7時10分記)

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