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将棋に関するミニ感想
2003年2月
近代将棋や将棋世界、昔はそこに載っている詰将棋をいつも解いていたものだが、このところさっぱり解かなくなった。
しかし、先週のこと。将棋センターの営業時間前にT五段が来たので、「じゃあ、誰か来るまで、この詰将棋でも解いてましょうか」と言って、近代将棋3月号の詰将棋シアターを開いた。
たぶんすぐ次の人が来るだろうから、それまでに何問解けるかな、と言う感じで第1問を始めたのだが・・・。

それが左図(妻木貴雄氏作)。
最近は近将も全く解いてないので、手数は分からなかったのだが、なんと言っても第1問目ならそんなに難しくないだろうと考えたのが甘かった。
この詰将棋、1二へ上がられてはダメなので、第一感は、1一金か5一龍だ。
しかし、1一金は、3二玉で、以下3三歩は2二玉、5二龍は4二合駒で・・・。
5一龍の方は3一金合の一手なのでこちらも詰みそうだが、以下1一金に3二玉、5二龍ならやっぱり4二合駒・・・。結局、10分くらいで次の人が来たので、手合いを付けて、一旦詰将棋はストップ。
その後、しばらく一人で考えていたが、やっぱり詰まない。あまりに詰まないので、手数だけでも分かればと、2番を見てみた。「初手はこれが筋だな。・・・逃げたとすると、こうやって、こうやって、・・・お!これでピッタリ。」その間、2、3分。
「しかし、2番が15手なら13か15だな」と思い、再度挑戦。しかしやっぱりなかなか詰まない。本当に詰むんだろうな?(誤植じゃないだろうな?)と言う疑惑と、パソコンにかけると言う誘惑を振り払って、延々考え、なんとか解いたのは、1時間近くもたってからだった。
途中、いかにも考えにくい(詰将棋用語で不利感という)一手がある。収束もすばらしく、久々に長時間詰将棋を考えさせられてしまった。
ところで、こういう難しい詰将棋を解いた時、いつも思うことがある。この詰将棋、谷川や羽生ならどのくらいで解けるのだろう?と言うこと。以前、パソコンだと何秒、などど書いてあったが、意味がなくなって、今では、さすがにもうない。でも、ここに、谷川王位が何分、○○○段(←詰将棋の苦手なプロ)が何分、○○女流が何分、○○アマ三段が何分と書いておいてくれれば、とってもやる気が出るんですけどねぇ。
※詰将棋の解答は、近代将棋4月号(2月26日発売)をご覧下さい。
P.S.
将棋世界の巻頭詰将棋は内藤の「温故知新」と名付けられた詰将棋。上の13手詰よりやさしいものの(手数は長い)、「さすが内藤」と思わせるすばらしい詰将棋だった。是非、ご賞味を。
去年のいつ頃だったろう、質問掲示板に、「将棋を打つ」と書いた人がいて、それを親切に「将棋は指すと言いますよ」と教えてくれた人がいた。
昔から対面で将棋を指していた自分らには、話の中でも、「将棋を打つ」などと言った人がいた記憶はないが、なぜがこのところ、この誤用をよく耳にする。
お正月にBSで放送された「将棋・極限の極限」。なかなか面白かったが、ここでも、神吉と一緒に司会をしていた華原朋美が、谷川に、「最初はどう打ったらいいのですか?」と何度も聞いていたのが妙に頭に残った。
でもまあ、朋ちゃんが言ったのなら、笑って許してあげようと思うし、こういう誤用をしているのも、おそらく最近ネットで将棋を覚えた初心者だろうから、あまり目くじらを立てるほどのことはないのかもしれない(その時は、やさしく指摘してあげましょう)。
しかし、しかーし、だ。先週土曜日の出来事。棋王戦第二局のリンクを張ろうと、新聞社のページを見に行ったところ、写真のコメントに、「初手を打つ丸山九段」と出ているではないか!?
思わず、「打つ、言うなぁーーー!!!」とツッコミを入れてしまった。
将棋初心者の言葉なら許せても、新聞記者となったら、やっぱりちょっと許せない。
玉のことを王様と呼んだって、別に気にしないんだけどね。。。
つい最近出版された先崎の著書「ホントに勝てる四間飛車」と「ホントに勝てる振り飛車」を読んだ。(2003年将棋本の紹介)
「なんでこんなに分かりやすいんだろう!?」と言うのが第一感。いや、実際、非常に分かりやすい。まず、気になった箇所を最初に読んだが、あまりに明快に書いてあり、「ホントに勝てそう」だ。(笑)
この本、先崎が書いているからと言って、おちゃらけた文章ではない。副題に「先崎式将棋レクチャー&トーク」とあるので、もっと指し手以外のことが載っているのかと思ったが、実際は、先崎が「まじめに」書いた定跡本だ(この副題は誤解を招きそう)。
どちらも200ページ前後なのでいわゆる普通の単行本の大きさ、厚さで、この中に居飛車の戦型が網羅されている(四間飛車の本では、山田定跡、鷺宮定跡、早仕掛け、棒銀、左美濃、居飛車穴熊)。これだけ書かれているので、もちろんそんなに詳しい変化がある訳ではない。
たとえば、早仕掛け。郷田新手が出ている訳ではないが、△8六歩を▲同歩と取っても、きちんと四間飛車が勝てるようになっている。
対居飛車穴熊にしても、初段前後の人には(勝ちきるのが)難しい藤井システムではなく、ちゃんと美濃に囲って、勝つようになっている。
他にも、すべてにおいて詳細な変化はないが、ポイントはきちんと押さえられている。そして、何と言っても分かりやすい!!
詳しい変化を全て勉強したいなら、所司和晴執筆の「〜道場」シリーズにまさるものはないが、指し方のポイントを押さえるならこの本で充分だ。
この後、第三巻の穴熊編までは決まっているそうだが、その後も続々出版され、羽生の頭脳に匹敵するシリーズになれば面白いのに、という期待がある。
次回、推薦本のページを更新する時には、「6級〜初段の人への推薦本」に必ず入れることになるだろう。級位者向けの定跡本として、「四間飛車を指しこなす本」と双璧になる本が出版されたと思う。
いつも、朝(テレビ東京)の早指し将棋は、さらに早送りで見、NHK杯は、将棋センターの準備をしながら、適当に見ているだけなのだが・・・。
昨日のNHK杯、羽生対富岡。中盤、ひょいっと画面をのぞくと、羽生かなり悪そう。これでも最後は羽生が勝つのかなぁと思いながら、時々テレビをのぞき込んでいた。
しかし、一向に差が縮まらない。7三に歩を叩かれた時は、「こりゃダメだ。さすがの羽生もこれは勝てないだろう。」と思っていたが、次々に繰り出す羽生の勝負手。将棋センターの準備をしなくちゃだが、画面から離れられなくなった。
7五に桂を打った時は、まさに逆転したと思った、・・・が、富岡も踏ん張った。羽生の猛追を振り切り、ゴールイン。
富岡の健闘が光った・・・と言う感想でいいのかな?(富岡に失礼?)
それにしても、敗れてなお羽生強しを感じさせる一局だった。・・・・・と自分は感じていたのだが、
将棋センターに来ていた二段の人は、「羽生だらしないなぁ」とか言っていた。・・・結局、棋力によって見方、感じ方は違うものだってことかな。
朝の米長対阿部。こちらも、「早送りできない」熱戦だった。そして、泥沼流復活の勝利。
どちらも久々、画面に釘付けになってしまう将棋だった。
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