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将棋に関するミニ感想

2004年4月
5月5日、内容の訂正及び追加を下記文章の最後に追加しました。

4月28日(水)   棋譜再現アプレット
今回は、棋譜再現(再生)アプレットの話。
棋譜再現アプレットとは、ホームページで、将棋の棋譜を再現するために作られたプログラムの事。将棋のホームページをいろいろと見ていれば出てくるので、ほとんどの人は見たことがあると思う。と言っても、実際にそれを使う人は僅かなので、したがって今回は、大多数の人には、あまり興味のない話。

なのに、なぜ、そのことについて書いておくかと言うと、以前、再現アプレットについて聞かれたことがあったりしたためと、一ユーザーが、どのような感想を持っているかを、開発している人、これから開発しようと思っている人たちに知っておいてもらいたいと思ったから。

また、本来、アプレットの機能を、詳細に検証するなら、「勝手に考察文」に載せるべきだが、そこまで検討したわけでもなく、単なる感想ということで、こちらにまとめることにした。

現在私の知る限り、棋譜再現アプレットには、以下のものがある。

名称 サイト名 備考 外観 設置 運用 軽さ 再現例(別窓)
勝田将棋盤 勝田将棋盤 現在最も良く使われている
3つのアプレット。
右は、私の主観による。
名人戦
Kifu for Java 柿木義一のホームページ 名人戦/light
ES将棋盤 ETERNAL SPHERE 名人戦
棋譜2HTML 元サイト消失 × ×
KIFU Player 電脳ラボ (未使用)
Ban Softのページ × × サンプル
飯島将棋盤 飯島Webデザイン 有料(未使用)
詰将棋盤 詰将棋盤 詰将棋専用 詰将棋

また、有用な情報源として、「勝手に将棋トピックス」の中に、「棋譜再生プログラムの歴史」と「寄せの構造」の中に、「棋譜再現アプレット徹底比較」がある。



(1)私と棋譜再現アプレットの付き合い

私が、ホームページを立ち上げたのは、1999年初頭のことだ。そして、最初に、再現棋譜を載せようと思い、使ったのが、「棋譜2HTML」である。
しかし、このソフトは、設置するのに大変だった(特に最初で、何も分からないと言うこともあったと思う)。また、ファイル数が非常に多く、管理・運用の面でも面倒で、さらにネットに載せると重く、表示されるまでに時間がかかった(当時は、皆、低速なダイヤルアップだったこともある)。

しばらくして、勝田将棋盤を知ると、その軽さに、まず驚いた。設置は、少々面倒だったものの、軽快に動くこのソフトを気に入り、長い間私は使っていた。

柿木さんのKifu for Javaを知った時の私の印象は、「見易いけど、大きくてちょっと重いな」だった。しかし、しばらくして、試しに設置してみたら、その設置の簡明さに、感動すら覚えた。
今までは、棋譜をコンバートして、それをソースに貼り付けると言う作業が必要だったのだが、Kifu for Javaでは、この作業が必要ではなくなっていた。棋譜と関係ファイルをアップし、ちょっとソースに設定するだけで、簡単に使えるのだ。しかも、コメントなども、棋譜の方に追加するだけで反映される。

この設置、運用の簡便さ故に、「ADSLも多くなってきたことだし、多少の重さは我慢するか」と言うことで、最近は、Kifu for Javaをメインに使っていると言う訳である。


(2)今回、設置した感想

今回、この感想を書くにあたり、改めて、最新バージョンをダウンロードし、設置してみた。すると、勝田将棋盤のコンバータが変わっていた。実際に、設置してみると、以前使っていたものより、簡単に設置できるようになった気がする。また、ES将棋盤も、今回初めて設置してみたのだが、これも勝田将棋盤と同じくらいの所要時間で設置することができ簡単だった。

実を言うと、数年前の印象で、棋譜をコンバートしなければならない設置は、かなり面倒と言うイメージを持っていた。だから、多少重くなっても、簡単に設置できるKifu for Javaが、一番使いやすいと思っていたのだ。しかし、今回設置してみると、思っている以上に、簡単に設置でき、これなら、あまり設置運用の面でも、大差ないのではないかと考えるようになった。
但し、たとえば、コメントを修正したい、追加したいなどとなった時には、Kifu for Javaは、棋譜のコメントを修正するだけで済むが、他のものは、ソースに書き込まなければならないなど、やはり僅かながら、管理運用の面ではKifu for Javaが一歩進んでいるということは言えると思う。

まとめの意味も込めて、現在3強のアプレットを比較するなら、まず、外観、見栄えは、Kifu for JavaとES将棋盤が一歩リードしている(これは個人的な主観)。しかし、軽さでは、勝田将棋盤が、もっとも軽い。設置やその後の運用では、Kifu for Javaが他に比べるとやや使いやすいと言った感じではあるが、はっきり言って、どれも、甲乙つけがたい。もし、使いたい人がいるなら、実際に、自分で見て、自分の気に入ったものを使ってもらえればと思う。


(3)表示時間のテスト

今回、設置のついでに、表示時間のテストもしてみた。
現在、私は、8MのADSLで接続しているため、はっきり言って、Kifu for Javaでも、一瞬で表示される。だから、ついつい多少重くても大丈夫かなと思ってしまうのだが、「将棋タウン」では、とにかく軽くということで、サイトを作り上げてきた。そこで、ダイヤルアップも使って、改めてテストである。

それぞれのアプレットで、表示時間にどのくらい差があるのか計ってみたのが、次の表だ。このページの上の方でリンクしている再現例をクリックして表示されるまでの時間である(当然、ブラウザの起動時間も含まれる)。

勝田将棋盤 Kifu for Java K_f_Java_light ES将棋盤 Ban 詰将棋盤 飯島将棋盤
ADSL8M:WindowsXP:IE6 1秒 2秒弱 1秒 1秒 1秒 1秒 3秒
28.8Kbpsモデム:Win95:IE5.5 2秒 8秒 6秒 3秒 2秒 2秒 不明

しかし、このテストをしているうち、とてもきちんとした計測はできないということに気づいた。と言うのも、ADSLだと、どのアプレットも瞬時に表示されるので、正確な計測ができないのだ。古いパソコン(P133)を電話回線へつないで、これも計ってみたのだが、回線より、Javaの起動に時間がかかる。たとえば、初めてKifu for Javaを立ち上げた時は、38秒もかかった。それを閉じて、もう一度開いた時にかかった時間が、上に書いた8秒なのである。しかし、どうもその時の状況によって、この時間は変化するようだ(再起動して再度計ったら、30秒で立ち上がったりもした)。
という訳で、あくまで参考程度に見ておいて欲しいと思う。
なお、飯島将棋盤については、将棋タウン内にないので、同条件とはいえない(詳細は下記参照)。


(4)飯島将棋盤とBan

飯島将棋盤を初めて見た時、「あ、これ、コンパクトでいいなぁ。でも、有料かぁ。」だった。もっとも、個人的には、有料であることにそれほど反対している訳ではない。有料と言っても、僅か1500円だし、もしKifu for Javaなど、他のアプレットが有料であったとしても、(無料のものがないか、その有用性が十分にあるものなら)買って使いたいと思う。

ただ、実際には、使ってみないと、本当に使えるのかどうか分からないと言うのが、欠点である。無料なら、とりあえず、ダウンロードして、気楽に試すことができるわけで、この違いは大きい。

今回、この感想を書くため、いろいろ再現アプレットのサイトを見ているうちに、Banにたどり着いた。今までにも、見たことはあったのだが、あまり気にしていなかった。

しかし、このようなコンパクトな再現アプレットも、使い方によっては、いろいろ面白そうである。私が考えたのは、たとえば「六枚落ちの話」のページや「凌ぎの手筋:級位者の人へ贈る受けの妙技」などのページである。左側に表示している図面を、この再現アプレットにすれば、特に初心者には駒を動かすことができて分かりやすいだろう。

Banは無料なので、使ってみようと思い、ダウンロードし、名人戦の棋譜をアップしようと思ったのだが・・・。
「これって、コンバータないの!?」

棋譜から、簡単にコンバートして設置できるのなら、使ってみようと思ったのだが、コンバータがないとなると、設置に非常に時間がかかる。はっきり言って、説明書は読む気にもならない。


・・・という訳で、簡単に挫折した(^^;

実は、飯島将棋盤の製品概要とマニュアルを読んだ時にも、気になったことが三つあったのだ。で、そのうちの一つが、「コンバータはないのかな?」だった。

サイトを運営していると、いかに短時間にページを作り、アップするかと言うことは、非常に大切な事柄になる。そのため、テンプレートを作ったり、様々な小技を使うのだが、そう言う意味で、再現棋譜のアップも、できるだけ簡単にできる方が良い。
コンバータがないのは、少なくとも私にとっては致命的で、どんなにソフトが良くても、まず使う気になれない。また、一般的な棋譜だけでなく、駒落ちや、詰将棋も、簡単に設置できると言うことも、同じように大切なことである。初期設定に、説明書を見ながら、なんらかのパラメータを入れたりするのは、本当に、そのページが必要な時以外だったら、やる気にならないのである。

なお、飯島将棋盤の気になったことの後の二つは、「スクロールした時に、画面が若干壊れる」ことと、ADSLなのに、「表示が若干遅かったこと」である(但しADSLなら気になる程ではない)。この件について、「勝手に将棋トピックス」でも触れられていたことがあったので、改めて、「飯島将棋盤セット 製品の概要」のページを上と同じ条件で表示させてみた。この上の表に書き込んだADSLで3秒という時間は、このページの最初の図面2枚が表示されるまでの時間である。ところが、同じように、低速モデム+Win95を使った古いパソコンで、このページを開いた時、なんと3分20秒もかかった。なにやらハードディスクが延々と動いていてなかなか表示されないのである。2回目からは早いのかな、と思い、一旦このページに戻り、再度、「製品の概要」ページを表示させてみたが、やはりハードディスクがずっと動いていて、表示に2分近くかかった。
この原因は、単に古いパソコンにあるだけなのかもしれないが、それでも、たとえば将棋タウン内に載せた場合でも、表示に時間がかかるのではないか、という不安を残す結果となった。

飯島将棋盤には、他に研究盤と言うものもあり、これはこれで、結構使えそうなソフトである。しかし、とりあえず今、私が使ってみたいと思うのは、シンプルな飯島将棋盤やBanの方である。

どなたか、こういった、コンパクトで、図面を動かせるアプレット、それでいて、軽快に動き、設置や運用がやさしいものを、無料で作っていただけないでしょうか?
(おい)


(5)詰将棋盤

詰将棋盤の管理人さんから、最初にリンク依頼をもらったのが、2002年11月のことである。その時、初めて、そのサイトを見て思ったのは、「おお!これ良いじゃない!」だった。

画像もきれいだし、対戦形式で、詰将棋に挑戦できるというのも、市販されているソフトみたいで、面白い。

「え?でもあれから1年以上も経っているのに、将棋タウン内には、一つも詰将棋盤を使っていないじゃないか」って!?
うーん、それは、単に私がものぐさなだけだからです。使ってみたいとは思っていたんです、ずっと。

この詰将棋盤を使ったページとしては、やっぱり、「短編傑作詰将棋」と「自作詰将棋」かな、と思う。まず、このページで使い勝手を見てから、徐々にいろいろ使っていこうかと思ってはいたのだが・・・。すでに、完成されたページの手直しって、やる気がおきないんだよね。

ところで、今回、初めて詰将棋盤をダウンロードして短編傑作詰将棋の第1問目を作ってみたのだが、非常に簡単でこれも驚いた。設定方法は、Kifu for Javaと同じである。要するに、Kif形式で保存したものを、そのまま読み込んで使用するので、コンバートの必要すらない。

こんなに簡単なのだったら、もっと前から使えば良かったと改めて感じた次第。
と言う訳で、次回の作品追加時には、是非、この「詰将棋盤」を使ってみたいと思っている。


(6)まとめ

まず、ホームページ管理人側から見た棋譜再現アプレットの感想。これは、一にも二にも、作成運用が簡単であること。これに尽きる(あくまで私の場合)。

では、ホームページ来訪者から見た再現アプレットの感想とはどんなものだろう?

実は、以前、あるタイトル戦の実況を見ている時、自動更新が勝手に動いて、大変に見づらい棋譜再現を見たことがある。一般の棋譜再現では、そういったものはないが、棋譜の再現をしていて私が欲しい機能について箇条書きにしてみた。

(1)棋譜保存・・・「あ、この棋譜保存しておきたい」と思った時に、一発で保存できるようになっているのはありがたい。これは、Kifu for Javaが可能である。また、ES将棋盤も、コピーペーストでできるようになっている。しかし、勝田将棋盤や詰将棋盤はできない。(→詰将棋専用であっても棋譜保存の機能は欲しい)

(2)分岐棋譜の表示・・・変化を表示できるというのも、いろいろなところで役に立ちそうである。これについても、Kifu for JavaとES将棋盤が可能である。

(3)駒音・・・他の機能に比べたらたいしたことではないのだが、駒音が出るかどうかというのも、ちょっと気になる仕様である。これについては、見る側で、オンオフができるES将棋盤がもっとも使い勝手が良いと言える。Kifu for Javaは、音のファイルをアップすれば、音は出るが、見る側では操作できない。勝田将棋盤や詰将棋盤では、駒音は出ない。(→駒音のオンオフができるようにして欲しい)

個人的には、こんなところ。他にどのアプレットも盤面反転などの機能があったり、自動再生などの機能があったりするものもあるが、私自身は、使ったことがない。

あと、Banと詰将棋盤について、個人的な感想を勝手に述べるなら・・・。

Banの「始まり」と「終わり」のボタンはなんであんなに大きいの?図面の幅と同じでないと、コンパクトにした意味がないと思うのだけど。

詰将棋盤は、正解だった時、もっと大きく分かりやすい場所に表示して欲しいな。初めて使った時、正解なのかどうか一瞬分からなかったので(^^;

もちろんこれは、文句でもなければ、要望ですらない(このページ全体を含めて)。何と言っても、無料で使わせてもらってる訳だし。単なる一ユーザーの感想として受け取ってもらいたいと思う。


さて、最初は、各アプレットの感想を簡単に書くつもりだけだったのだが、結構長い文章になってしまった。これなら、勝手に考察文の方に載せた方が良かったかもしれないが、それほど詳しく調べて検証している訳でもないし、すでに書いてしまったし・・・。
という訳で、もし、各アプレットの機能などについて、間違っているところがありましたら、連絡していただければ、訂正したいと思っています。


(内容の訂正及び追加:5月5日)

上の文章を書いてから、飯島将棋盤の飯島様より掲示板に次のような文章をいただきました。ここでは、その文章をそっくり引用させていただきます。

『飯島将棋盤の表示速度についてですが、「製品概要のページ」は、いくつもアプレットを設置していてかなり重くなっています。
このページは、Web制作者向けなので多少重たくても目をつぶっています。ページ内に1個設置したテストページを設けましたので、参考にしてください。

飯島将棋盤
http://homepage3.nifty.com/webs/iijima/test/test.html

飯島将棋研究盤
http://homepage3.nifty.com/webs/iijima/test/test2.html

インターフェース(コンバータ)ですが、飯島将棋研究盤自身がグラフィカルユーザーインターフェースになっていて、飯島将棋研究盤用のみならず、飯島将棋盤用のインターフェースにもなっています。
飯島将棋研究盤で初形を表すパラメータをHTMLに書き、飯島将棋研究盤を起動すると、マウスで駒を動かしながら棋譜を入力できます。棋譜入力が終わった時点で、局面を開始盤面に戻し「子作成」というボタンを押すと、棋譜データ(パラメータ)などを出力します。それをコピー&ペーストすれば簡単です。
途中局面で「子作成」を行えば、途中の局面から始まる棋譜データも作成できます。そして、そのデータは、飯島将棋盤用のデータとしても使えます。

スクロール停止時の画面の乱れですが、これは飯島将棋盤だけに起こる症状ではなく、Javaアプレットならば多かれ少なかれ発生する症状です。事実、他の将棋盤でも、縦に長いページを作り画面のスクロールをさせれば発生します。(全部の盤を試したわけではありませんが…)
この症状は、ハードウェアアクセラレータの設定を「最大」にすると、少しだけ症状が軽くなります。ハードウェアアクセラレータの設定は、Win98の場合、「コントロールパネル」→「システム」→「パフォーマンス」→「グラフィックス」の手順で設定できます。』

ありがとうございました。これにより、どのように設置するのかが、良く分かりました。

さて、テスト用のページを設けてもらったので、再度、表示にどのくらいの時間がかかるか計ってみた。ADSLでは、そのテストページも一瞬(1〜2秒)で表示されてしまい差が分からないので、古いパソコンによる28.8Kbpsモデムでの計測を行った。

パソコンは、約8年前に購入した富士通FMV-5133NP:Pentium133MHz、メモリ48MB、Windows95、ブラウザのIEのみ5.5へバージョンアップ(Javaが使えない為)。このパソコン付属の28.8Kbpsモデムを電話回線につないで、表示速度を測ってみたのが次の表である。

28.8Kbpsモデム:Win95:IE5.5 勝田将棋盤 Kifu for Java K_f_Java_light ES将棋盤 Ban 詰将棋盤 飯島将棋盤 飯島研究盤
初めて表示させた時 12秒 38秒 35秒 10秒 12秒 13秒 18秒 70秒
一度閉じて再度表示 2秒 8秒 6秒 3秒 2秒 2秒 4秒 45秒

初めて表示させる前には、キャッシュをすべてクリアしておいた。とはいえ、パソコンやその環境により、表示速度は変わるようなので、あくまで参考程度に見ておいて欲しい。

これで見る限り、飯島将棋研究盤はともかく通常の飯島将棋盤の表示は、決して遅くはない。ただ、このようなコンパクト表示のアプレットの場合、使いたい場所が、「凌ぎの手筋:級位者の人へ贈る受けの妙技」などであるため、一ページに何枚も貼りたいということになり、その場合、表示がどうかといった事も気になる。設置が簡単で一ページに何枚貼っても、表示にそれほどかからないようなら、使ってみることも、十分検討したいと思う。

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