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「もたれる」用語の使用例

2002年10月に始まった「もたれる」論議。その使用例を募集したところ、たくさんの方から掲示板へお寄せ頂きました。
ここにまとめておきたいと思います。(2003/01/17)



(GO!さんより)
「現代矢倉の思想」森下卓著p.51

△6九角と打った局面。
以下、▲1五歩△同歩▲同銀△同香▲同香△4七角成。
「▲1五歩からの端攻めは勢い。後手としても端は受からない。△4七角成ともたれて指す。」



(GO!さんより)
「戦いの絶対感覚」森内俊之著p.81

「ここで▲4五歩と突く手はある。以下、△2二玉▲5九金とすすむところだ。いわゆる「もたれ戦術」で、これでも先手が悪いわけではない」




(GO!さんより)
「谷川vs羽生100番勝負」p122

「図で谷川は▲5五歩を決断。(△5五同銀▲同銀△同角▲5六歩△7三角)そして▲8三銀ともたれて指す方針だ。羽生も9筋を攻めてポイントを上げる」



(nuevozさんより)
「羽生の頭脳7角換わり最前線」 P.149

手数=56 △7四同金 まで
図以下の指し手
▲4五桂△7六歩▲同銀△7七歩

「先手には二通りの攻め方がある。ひとつは▲4五桂、もうひとつは▲6三角。▲4五桂は、形を決めずにもたれて指す攻め方。後手の△7六歩では、△6五歩の攻め合いもある」



(Rocky-and-Hopperさんより)
「大野の振飛車」(1970)の146p

「▲3三歩と垂らし、と金の製造によるモタレ戦術は、敵の手に乗って指そうとする塚田得意の指し方である。」



(Rocky-and-Hopperさんより)
「続横歩取りは生きている(上巻)」169p

相横歩取りの一変化です。
治田「芹沢八段は"▲5五角で先手優勢"と書いてあるだけで、以後の変化に触れていないので、相羽君にノータイムで△2八歩と打たれたときは、こんな手があったのかと驚きました。
最初▲8二角成を読みましたが、△2九歩成▲4八銀△2七角で自信が持てない。対局当日わたしは風邪を引いていたので、直線的方向を避け、もたれて指す方針で苦心の結果▲2六飛と打ったのです。」



(nuevozさんより)
「これにて良し? 四間飛車VS急戦定跡再点検」p.37

「△3一歩とヒモを付けるのは有力。だが、▲3二馬△同歩▲2一飛と手を渡され、これまた指す手が難しい。過激に迫るのなら△4九銀▲2八飛△5八銀成▲同金△3五角。もたれて指すのなら△2七角ぐらいか。振り飛車も悪いとは思えないが、はっきりしない。第一感は△4二飛だが、▲3三歩がうるさい。」



(Rocky-and-Hopperさんより)
「〔定跡〕相振り飛車」小林健二著p.105

「次に馬を作りながら先手にもたれる指し方である」

みなさんの"もたれる"イメージに一番近そうです。



(GO!さんより)
「光速の寄せ3」(谷川浩司著)P145

「△2四銀▲2五桂。すぐ攻めようというのではなく、とりあえず桂を跳ねてもたれておこうというのである。」




(Rocky-and-Hopperさんより)
「桐山の名局」(1984)39p

「私の▲7四銀は、次に▲6三銀成と角に当てながら攻めの拠点を作り、もたれて指す意味です。」


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