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NHK杯に見る受けの手筋
(2005年8月22日出題)

第12問(2005年8月21日:阿部八段-三浦八段戦)
(問12-1)
横歩取り8五飛から先手の阿部八段が仕掛けたがうまい切り返しで三浦八段のやや指しやすい局面に。今、△7六歩の桂取りに一本▲7三歩と打ったところ。このまま金を取らせる訳にはいかないので何か応対しないといけないが、どう指したら良いか。
(答えはこの下に)
(難易度・・・



(問12-2)
三浦八段が手厚く指し回しすでに後手必勝。▲5五金と出て1六の角と4八の飛車に活を入れたところ(次に▲4四桂など)。ここで決め手となる受けの一手は?
(難易度・・・



(これより下に解答)

(問12-1解答)「金は引く手に好手あり」
7三の歩を取るのは▲8五桂の逃げが先手になる。逃げる場合は、△6二金と玉に近づくのが普通だが、飛車を持たれている為、打ち込みが生じてしまう。ここは△7一金と引くのが味良い。飛車の打ち込みがなく▲8五桂も先手にならない。



(問12-2解答)「玉の早逃げ八手の得」
前にも出て来たが、ここでも玉の早逃げが勝ちを確実にした一手。「受けるなら△3四歩が普通」(解説)で、これでも十分だったろうが三浦八段は、早逃げを選んだ。また、続く▲5三桂成にさらに早逃げかとも思ったが、その瞬間に△3六桂を打ち、▲3八飛△3五歩と確実に決め、完勝した。

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