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NHK杯に見る受けの手筋

(2014年10月27日出題)

第472問(2014年10月26日 三浦九段-豊島七段戦)
(問472-1)
先手三浦九段、後手豊島七段で戦型は横歩取り。但し、先手が横歩を取ったのではなく、先手が趣向を見せ▲1六歩と指した為、後手が横歩を取り、先後逆のような状況で局面は進んで行った。
下図は今▲8四歩と歩を伸ばしたところ。今すぐ何かを受けなければならないという訳ではないが、こうした垂れ歩は戦いに入るとすぐ利いてくることになる。そこで、後手豊島七段の指した一手は?

(答えはこの下に)
(難易度・・・



(問472-2)
感想戦ではこの数手前、▲9四香と走った手が悪手で形勢を損ねたとのこと。▲9二歩成に△9七歩成とされこの局面は先手苦しい。しかし苦しいながらもここではどう指すべきか?被害の一番少ない方法は?

(難易度・・・


(これより下に解答)

(問472-1解答)「受けの定形再び-歩には歩」
先週と同じくやはりここでも△8二歩としっかり受けておくのが堅い。ある意味利かされであり、受けないで済むならその方が良いのだが、ここは収めておいても、△3六歩や△4五桂、△2四飛など攻める手に困ることはない。むしろ8三のキズが大きく、このままでは戦えないということ。

本譜は9筋から先手が手を付けたが、直後に疑問手があり、後手優勢のまま局面は進んで行った。

(問472-2解答)「受けの基本-駒をかわす(逃げる)」
後手玉に対する攻めが早く厳しいなら、▲8一とから攻め合うことも考えられるが、△8七とはとにかく厳しい。金取りでもあり、と金を取れば金が離れるし、逃げると桂まで取られてしまう。という訳で、この局面は▲8六銀と逃げる一手。ただそれでも△9六角と厳しい追撃があり、依然先手の苦しい局面は続いた。

本譜は、その後も後手に正確に指され、先手のつけいる隙がなかった。双方に王手もかからぬまま68手で先手が投了。後手豊島七段の完勝譜となった。
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