か行

(か)
解後感 (かいごかん) 詰将棋を解き終えた後の気分及び感想。
解図 (かいず) 詰将棋を解くこと。(例:解図力/解図欲)
柿木将棋5 (かきのきしょうぎふぁいぶ) (一般)将棋ソフトだが、強力な詰将棋解答機能がある。2001年現在のバージョンは5。ほぼ毎年バージョンアップされる。
飾り駒 (かざりごま) 詰将棋において、詰め手順や変化手順、一切に関係なく、形を整えるためだけにおかれる駒。最近の詰将棋にはほとんどない。
還元玉 (かんげんぎょく) 最初にいた玉が、最後の詰め上がりで、同じところに戻ってくる玉のこと。
看寿賞 (かんじゅしょう) 江戸時代の詰将棋の大家、伊藤看寿にちなんで作られた年間最優秀詰将棋に与えられる賞。
完全作 (かんぜんさく) (=完全作品)詰将棋で、余詰めや不詰めなど欠陥のない作品のこと。(→余詰め/不詰め)(←→不完全作)
簡素図式 (かんそずしき) 盤面5枚、持ち駒4枚以下の詰将棋。
(き)
偽作意 (ぎさくい/にせさくい)) 途中まで、作意のように見える手順が、実は、詰んでいないという、その手順のこと。解答者を惑わせる為に作られることが多い。(→作意)
キズ (きず) 余詰めがあるような不完全作ではないが、打ち場所が非限定であったり、変化が同手数であったり、答えが完全に一つではない詰将棋に使われる。(→不完全作/非限定/変化同手数)
逆王手 (ぎゃくおうて) (一般)王手に対して、それを防ぎながら、同時に相手の玉に王手をかけること。詰将棋では、双玉問題に必ず使われる手筋と言っても良い。(→双玉問題)
逆算式 (ぎゃくさんしき) 詰将棋を作る際のやり方の一つ。詰め上がりから逆に作っていく方法。(←→正算式)
香先香歩 (きょうせんきょうふ) 歩で良いところで香を打ち、後の打ち歩詰めや二歩禁を回避するという詰将棋特有の手筋。(→打ち歩詰め/二歩禁)
香歩問題 (きょうふもんだい)
大道詰将棋の中の代表的な問題で、香と歩の中合いを使った問題のこと。(→大道詰将棋)
図は、香歩問題の中の基本。▲2四香と打ちすぐ詰みそうだが、△2三銀と中合いし簡単にはいかない。15手詰となっている。
玉方 (ぎょくがた) 詰将棋における、詰められる方を言う。(←→攻方:せめかた)
曲詰め (きょくづめ) 詰将棋の最初や、詰め上がりなどが、何らかの文字や形になっているものを言う。最初が何らかの文字や形になっているものを初形曲詰め、最後に形が出るものをあぶり出し、両方が形になるものを立体曲詰めと言う。(→初形/あぶり出し/立体曲詰め)
(け)
煙詰め (けむりづめ) 最初、すべての駒が盤面にあるが、詰めて行く途中で取られていき、最後は、玉と攻方二枚の駒だけになる詰将棋。(→攻方)
限定合い (げんていあい) 合駒の中で、この駒以外は早く詰む、ということで、一種類の駒に合駒を限定させること。(→合駒)
限定打 (げんていだ) 飛び道具(飛車、角、香)の打ち場所で、その場所以外は詰まない時に、その場所に打つことを言う。(参考:遠打/短打)
検討 (けんとう) (一般)(1)指し将棋・・・一局終わった後、あるいは別の場所で、どちらが良いか、どう指すべきか考察すること。
(2)詰将棋・・・問題が、完全作かどうかを調べること。(→完全作)
(こ)
好形 (こうけい) (一般)指し将棋でも形が良い時に使われるが、詰将棋では、最初の形がいい時に使われる。形がいい、とはたぶんに感覚的なところもあるが、あまり駒が多すぎたり、密集したりしていないことを言う。
構図 (こうず) 詰将棋を作る際の駒の配置、その考え方。
構想 (こうそう) 作者が考えている狙いのこと。(例:構想作)
誤解 (ごかい) 間違っている解答をこう呼ぶ。
小駒煙詰め (こごまけむりづめ) 小駒だけでできた煙詰めを言う。(→煙詰め)
小駒図式 (こごまずしき) 小駒だけでできている詰将棋のこと。
古作物 (こさくもの) 江戸時代から伝承されている作品で、作者が分からないものを言う。
古図式 (こずしき) 江戸時代、将軍に献上した詰将棋や刊行された図式集を総称してこう呼ぶ。
古典詰将棋 (こてんつめしょうぎ) 江戸時代から明治、大正時代までの古い詰将棋、及びその図式集のこと。詰将棋博物館のホームページに行けば、たくさんのすぐれた古典詰将棋を見ることができる。
駒余り (こまあまり) 詰め上がりの状態に、持ち駒が余っているもの。正解が、駒余りの場合は、不完全作になる。(→詰め上がり/不完全作)
駒一揃い詰め (こまひとそろいづめ) 8枚すべての種類の駒が一枚ずつ盤上に配置された詰将棋のこと。持ち駒はなし。

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