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NHK杯に見る受けの手筋
(2005年11月14日出題)

第24問(2005年11月13日:深浦八段-川上六段戦)
(問24-1)
先手居飛車穴熊対後手四間飛車の対抗形から先手の深浦八段が研究手順とも思える早指しで果敢に仕掛けた。今、飛金交換の駒損ながら、2九の桂がさばけ穴熊ペースと思われた所だが。ここで後手の川上六段は、容易に腰を割らない受けの勝負手を放つ。6三成桂が非常に厳しいので・・・。
(答えはこの下に)
(難易度・・・



(問24-2)
川上六段の頑強な受けで一旦馬を追い返すことに成功。とは言え、持ち駒を投入しているので、穴熊に対する脅威は薄くなった。今、▲6五馬と引いて次の▲8三金や▲8四歩の取り込みを見たところだ。この馬に働きかけながらこの筋を受ける一手は?
(難易度・・・



(これより下に解答)

(問24-1解答)「成桂の動きを制限」
香があれば、△5一香は筋だが、飛車なだけに打ちづらい。しかし、単に6三の地点に利かせただけではすぐに金駒と桂の交換になってしまい攻めが続く為、飛車でも香のかわりに打って、成桂の動きを制限した訳だ。


(問24-2解答)「馬を消す角打ち」
今盤上で6五の馬がもっとも活躍している。このような局面になることは良くあるが、そのような時、手持ちに角があれば、これを合わせることで、盤上の馬を消すことができる。上図では馬を横に動いて交換しないこともできるが、△6四銀左と先手で味良く銀を進出できる為、実戦は▲8四歩△6五角▲同歩△8四銀と進んだ。
この後、先手の攻めの間隙を縫って穴熊玉に襲いかかり、最後は一手差まで詰め寄ったが僅かに届かなかった。

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