| 第541問（2016年3月20日 村山七段-千田五段戦） |
| （問541-1） 先手村山七段、後手千田五段で戦型は角換わり腰掛け銀。後手は軽く動いて先手陣を乱したが、その一歩を使って、先手が猛攻を開始、戦いが始まった。中盤では飛角の交換が行われ下図はその終盤、後手は飛車とと金で攻める分かりやすい手が残っている。しかし今、▲７三角打と先手から強烈な打ち込みを打たれたところ。ここではどのように指したら良いか？後手千田五段の指した一手は？ （答えはこの下に） |
（難易度・・・ |
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| （問541-2） 長い終盤、先手からの攻めが決まったかと思われる局面もあったが、後手も頑強に凌ぎ、決め手を与えない戦いが続いた。そしてその最終盤。3手前に打った△６九角は△２五角成の受けと△７八角成▲同玉△５八飛の王手馬取りを見た攻防手。対して▲４一飛と王手をかけ、△３四玉と上がったところ。先手がはっきり優勢だが、▲３八の馬を抜かれると逆転してしまう。ここで指された先手村山七段の指した一手は？優勝を決めた攻防手は？ |
（難易度・・・ |
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| （これより下に解答）
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| （問541-1解答）「玉側にかわすのが基本」 △７三金と角を取って、その角を攻めに使って厳しいなら取る手もあるが、取られて困るなら逆に先手は打ち込まないだろう。そこで受けるなら△５二金と寄るのが普通。玉側に寄って△４三の地点も防ぐことが出来、味が良い。もっとも先手もそれは読み筋で、以下▲９一角成と飛車に当てながら香を入手し、△５八とから一手争いになった。 なお、△６八とまでと金が迫ると、先手玉は詰めろになるので、その詰みを「今日の実戦の詰み」として作成している。 |
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| （問541-2解答）「馬を守る攻防の香」 △７八角成から△５八飛を打たれ、▲３八の馬を抜かれては入玉が止まらなくなる。と言って、▲５六馬も王手でその筋を防いで味良く見えるが、玉が上部への脱出を計っているだけに、馬はここに置いておきたい。と言うことで、この局面は、▲４八香が絶好の一手だ。△５八飛の馬取りを防ぐと同時に、▲４四飛成からの詰めろでもある。後手は仕方なく△４五桂とこの筋を防いだが、△７八角成からの手がなくなった為、▲３二歩成の攻めが成立、以下数手で先手の勝利となり、村山七段が第65回NHK杯テレビ将棋トーナメントの優勝を決めた。 なお、第1問の解答にも書いたように、終盤、一つの変化になる局面を「今日の実戦の詰み」として載せたのでそちらもどうぞ。 |
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