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NHK杯に見る受けの手筋

(2020年7月13日出題)

第752問(2020年7月12日 大橋六段-片上七段戦)
(問752-1)
先手大橋六段、後手片上七段で戦型は居飛車対四間飛車。居飛車の急戦調の手に駒組みを省略、工夫して振り飛車が早めの角交換を挑み、結果先手の6筋位取り対角交換向かい飛車のような戦型になった。その後、双方自陣角を打ち合い、△2五桂と良くある桂を犠牲に攻め込み戦いが始まった。下図は今△4五銀と銀を進めたところ。次に△3六銀もあるが、真の狙いは△2六歩でこのまま突かれては先手がまずい。そこでどうするか?先手の指した次の三手は?

(答えはこの下に)
(難易度・・・


(問752-2)
上図から巧みな手順で右桂をさばき先手が有利に立った。その後、後手も9筋に味を付け勝負形に持っていこうとしたが、▲2一飛から▲9一飛成が厳しく、△8二角を余儀なくされ苦しい。下図、▲2一龍と逃げた局面は、次に▲8一銀の一手詰みがある。持ち駒がないので受け方も少ないが、ここでどう粘れるかも棋力の一つ。後手の指した次の一手は何?
(難易度・・・


(これより下に解答)

(問752-1解答)「飛車先の突進を軽くかわす筋」
ぱっと見受けづらそうなので▲5五歩や▲6四歩など攻めに活路を見いだすのかと思っていたが、ここで指された手は▲4八角。そして△2六歩には▲2五歩と受けた。この手順はなるほどで、△3六銀に▲2六角を用意し、△2五同飛なら▲3七桂だ。このような後手の攻めは特に角交換振り飛車に良く出てくるので、受けの一つとして覚えておきたい。

本譜は、△5二金左と離れ駒をなくしたが、それでも▲2六角△2五飛▲3七桂と進み、大さばきになった。そして一段落した時には先手優勢、第2問に進んでいる。

(問752-2解答)「龍の利きをさえぎる一段歩」
ここで、△4一歩と打ったのが実戦。これは▲同龍と取られるが、そうすると後手の飛角が楽になる(▲2一龍のままだと飛車が動くと角が、角が動くと飛車がタダになっている)。なので、▲同龍と取ればそれから△6一金と一手詰を受ければ、悪いながらもまだ勝負になるという考え方。

本譜は、△4一の歩を取らずに▲9五歩と端歩を取った。そのため、一旦△4二金と受け、その後△8五歩から玉頭戦に。しかし丁寧に応対した先手が玉頭から反撃、最後は後手玉を詰ませ、先手大橋六段の勝利となった。
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