ホームへ戻る/将棋幼稚園トップへ/「1手詰」表紙へ

詰みの基本の基本「1手詰」

(3)大駒(飛車と角)の詰み

では、今度は、大駒の詰みについて見て行きましょう。大駒は、将棋を指す上で、もっとも強力な駒です。それは特に相手を攻める時、その威力を発揮します。
では詰みと言うことに関してはどうでしょうか。

たとえば、左の図を見て下さい。これは、金のところでやった問題と同じです。でも持ち駒は金一枚ではなく、飛車角二枚があります。

しかし、この局面、金一枚あれば、▲2二金と打って詰みなのに、飛車と角があるにも関わらず、これは詰みません。
つまり、左の図のように、▲2二飛と打っても、△1一玉と逃げられて、持ち駒の角一枚では1二へ打っても2一へ打っても王手になりませんね。

このように飛車や角と言うのは、生(なま)のまま、つまり龍や馬と言うように、成っていない状態では、詰みに関して、それほど強い駒ではないのです。


しかし、飛車や角は、成って、龍や馬になると、その力は倍増します。そして、それは詰みと言うことにおいても存分にその力を発揮することになります。
では、次の問題二つをやって見て下さい。

この二つの問題は、どちらも飛車と角が持ち駒ではなく、盤上にあると言うのが、この前の問題と違うところです。
そしてこれが大きな違いなのですね。
なぜなら、駒は敵陣で動くことにより、成れるからです。
上の二つの問題とも、まず▲2二歩成と成るのは、△同飛と取られて詰みません。

しかし、左の問題は、▲2二飛成と成ることにより、また右は▲2二角成と成ることによりこの玉を詰めることができます。

このように、大駒は、生のまま(飛車や角のまま)では詰みにそれほど威力を発揮することはできませんが、敵陣で成った場合(龍や馬になる)には、詰みにも相当の威力を発揮すると言うことです。

前のページへ/次のページへ

ホームへ戻る/将棋幼稚園トップへ/「1手詰」表紙へ